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ステイホームでボスフォラス海峡の水質が向上した

2020年06月23日 | 国内
6月22日 コロナ・ウイルスによるロックダウン中、人々が家にいるようになり、都市間をフェリーで移動する人も減って、ヨーロッパ大陸とアジア大陸を隔てるイスタンブルのボスフォラス海峡の水質が、めざましく改善されました。

 Hurriyet

ミリエット紙の記者たちが専門家とともに、水深18メートルまで海峡に潜水して、最近の海中の状況を調査しました。水の透明度は著しく向上していましたが、「乙女の塔」の周辺に、わずかながらマスクやプラスティックの手袋のような医療廃棄物が海中に捨てられていました。

しかし、乙女の塔の周辺の渚には、カニ、ヒトデ、ムール貝、ウミウシ、魚の小群が見られました。最初の観察によれば、水中の可視性は5~6メートルまで増し、プランクトンの濃度は減っていました。

ボスフォラスの水が澄んできた最大の理由は、コロナによって人々の暮らしのペースが緩慢になったためだと、潜水調査に参加した、イスタンブル大学の研究者メリチ・アルバイさんは言いました。ロックダウン中、船の通行が減り、魚釣りも禁じられたことが、水質をめざましく改善させました。

最近は、マルマラ海に投げ込まれる産業廃棄物が減ったと、アルバイさんは強調し、海の交通の減少も良い効果をもたらせたと言いました。「少なくとも1年間は、いまの状況がマルマラ海のエコシステムに良い影響を与え、生物の多様性と魚資源の保護に貢献するだろうと、私たちは考えています」と、アルバイさんは言い、人的圧力の減少が海水の質に建設的な影響を与えたと付言しました。

アルバイさんはまた、医療廃棄物が強い流れに乗って大海に流出する可能性について警告しました。トルコが正常化計画を始める前のロックダウン中、イスタンブルの海をイルカの群れが泳ぐのが何度も見られました。イルカが見られることは、海のエコシステムが健やかであることを示すものと考えられます。


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