3月31日 西部デニズリ県の古代都市ラオディキアで、偉大なローマ皇帝の1人、トラヤヌス帝の堂々たる彫像が発掘されました。像はAD113年のものと思われます。
Hurriyet
この像はその大きさと精密さで、ローマ皇帝の最もユニークな像のひとつと言えるでしょう。高さ3メートルの像は356個の破片になって出土しました。同じパティオには、もうひとつの、小ぶりの像が立っていましたが、これは敵兵らしく、後ろ手に縛られています。
古代都市の発掘はジェマル・シムシェク教授の下で、行われてきました。シムシェク教授は、この彫像はこの15年間に出土した、最も重要な美術品のひとつだと言いました。古代の最も重要かつ長文の碑文"水法"も、像といっしょに発掘されました。
「トラヤヌス帝が117年に死んだとすれば、この像は117年につくられたと考えられます。これまでハドリアヌス帝の彫像は多く出土していますが、トラヤヌス帝のこの彫像は美術品として精巧にできています。これは皇帝を直接見た彫刻家がつくったものに違いありません。皇帝の顔の活き活きとした表情が、リアルに、詳細に描かれています。トラヤヌス帝は自ら戦う皇帝であり、ローマ帝国を拡大し、帝国を非常に豊かにしました」と教授は付言しました。
トラヤヌス帝の彫像は短いキトン(古代ギリシャ・ローマの、肌にじかに切るガウン)を着て、左肩にかけた布を持っています。「鎧の上部には天界の雷神ジュピターの雷が見えます。胸の中央にはメドゥーサが描かれています。
2匹のグリフォン(体と尾と後足がライオンに似た伝説上の生物)も描かれています。これはアポロン神の象徴ですが、アポロンは美術を守る神と考えられます。これによって、皇帝が当時、美術を保護していたことがわかります」と教授は言いました。
「中央に水の容器があり、グリフォンは水の容器のほうへ前足をのばしています。これを"水法"と考えれば、トラヤヌス帝が、石灰華で造られたアーチとパイプによって、ラオディキアに水をもたらせた皇帝であることを示しています。
皇帝は3万デナリウスを与えました。現在の金にすると、およそ30万リラです。その後、ラオディキアは非常に豊かになったので、人々は皇帝の彫像をつくり、泉に立てたのでしょう。おそらく世界中から人々が来て、この彫像を見たでしょう。私たちはこのプロポーションと顔貌を持った彫像が発見されたことをとても喜んでいます」と彼は付言しました。
自身によって、彫像は356片に砕け、現在この彫像が立っている泉の下に埋まっていました。この発見は世界でもユニークで、空前のものです。彫像は確かに9906年昔のものと思われます。
古代都市の発掘はジェマル・シムシェク教授の下で、行われてきました。シムシェク教授は、この彫像はこの15年間に出土した、最も重要な美術品のひとつだと言いました。古代の最も重要かつ長文の碑文"水法"も、像といっしょに発掘されました。
「トラヤヌス帝が117年に死んだとすれば、この像は117年につくられたと考えられます。これまでハドリアヌス帝の彫像は多く出土していますが、トラヤヌス帝のこの彫像は美術品として精巧にできています。これは皇帝を直接見た彫刻家がつくったものに違いありません。皇帝の顔の活き活きとした表情が、リアルに、詳細に描かれています。トラヤヌス帝は自ら戦う皇帝であり、ローマ帝国を拡大し、帝国を非常に豊かにしました」と教授は付言しました。
トラヤヌス帝の彫像は短いキトン(古代ギリシャ・ローマの、肌にじかに切るガウン)を着て、左肩にかけた布を持っています。「鎧の上部には天界の雷神ジュピターの雷が見えます。胸の中央にはメドゥーサが描かれています。
2匹のグリフォン(体と尾と後足がライオンに似た伝説上の生物)も描かれています。これはアポロン神の象徴ですが、アポロンは美術を守る神と考えられます。これによって、皇帝が当時、美術を保護していたことがわかります」と教授は言いました。
「中央に水の容器があり、グリフォンは水の容器のほうへ前足をのばしています。これを"水法"と考えれば、トラヤヌス帝が、石灰華で造られたアーチとパイプによって、ラオディキアに水をもたらせた皇帝であることを示しています。
皇帝は3万デナリウスを与えました。現在の金にすると、およそ30万リラです。その後、ラオディキアは非常に豊かになったので、人々は皇帝の彫像をつくり、泉に立てたのでしょう。おそらく世界中から人々が来て、この彫像を見たでしょう。私たちはこのプロポーションと顔貌を持った彫像が発見されたことをとても喜んでいます」と彼は付言しました。
自身によって、彫像は356片に砕け、現在この彫像が立っている泉の下に埋まっていました。この発見は世界でもユニークで、空前のものです。彫像は確かに9906年昔のものと思われます。
トルコ・キプロス会議は問題解決の新しい道を模索
来週、トルコ・キプロスで会議が行われ、分断された島の長期にわたる論争を解決するために、新しいモデルを探求することになりました。多くの国と研究分野の学者と専門家50人以上が集まって、東地中海の炭化水素資源がキプロス問題に影響しかねない現状について討議します。
Hurriyet
白地に赤い新月と星がトルコ・キプロスの国旗です。
4月1日~3日、トルコ・キプロスの首都レフコシャの東地中海大学で行われる会議では、キプロス問題解決のためのモデルが討議されることになっています。会議のタイトルは"キプロス問題;キプロスの過去・現在・未来"です。また、交渉プロセス、TRNC(トルコ・キプロス)の政治的・社会的問題、国際舞台でのトルコ・キプロスの立場などが話し合われます。会議に提出される書類は、あとで回収され、本にまとめられ、「シュプリンガー」から刊行されます。
会議では、キプロスの変化する状況を討議し、解決のための新しいアイディアを査定すると、TRNCの近東大学土木工学部のヒュセイン・ギョクチェクシュ学部長がアナドル通信に語りました。「会議では"ひとつの島、ふたつの国家"のような新しい解決のモデルが中心になるだろうと、彼は付言しました。
トルコの学者ハルク・カバアリオール氏は、「キプロスは連合国または2国家として解決されるべきだ。どんな連合国モデルになっても、トルコ・キプロスの承認は必要だ」と言いました。「両サイドが互いに確実に信頼し合うか、トルコがEUの正会員になれば、連合国から連邦に変わることもあり得る」と彼は言いました。
キプロス島は、近年、散発的に平和プロセスが行なわれていますが、2017年、トルコ、ギリシャ、イギリスの保障国の援助の下に、スイスで行われた会議は成果なく終わりました。
会議では、キプロスの変化する状況を討議し、解決のための新しいアイディアを査定すると、TRNCの近東大学土木工学部のヒュセイン・ギョクチェクシュ学部長がアナドル通信に語りました。「会議では"ひとつの島、ふたつの国家"のような新しい解決のモデルが中心になるだろうと、彼は付言しました。
トルコの学者ハルク・カバアリオール氏は、「キプロスは連合国または2国家として解決されるべきだ。どんな連合国モデルになっても、トルコ・キプロスの承認は必要だ」と言いました。「両サイドが互いに確実に信頼し合うか、トルコがEUの正会員になれば、連合国から連邦に変わることもあり得る」と彼は言いました。
キプロス島は、近年、散発的に平和プロセスが行なわれていますが、2017年、トルコ、ギリシャ、イギリスの保障国の援助の下に、スイスで行われた会議は成果なく終わりました。
「ときどきダイアリー」ヘ