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イスラエル大使館と領事館にガザ抗議デモ

2014年07月18日 | 国内
7月19日 18日、アンカラのイスラエル大使館とイスタンブルのイスラエル領事館前で抗議デモが始まりましたが、警察が催涙ガスと放水車(TOMA)で追い散らしました。デモはイスラエルのガザ地上攻撃に抗議するもので、数人の国会議員も参加していました。

Hurriyet

イスタンブルのプロテストは午前1時半、レヴェントのイスラエル領事館前で始まりました。デモ隊はトルコとパレスチナの国旗を振り、「イスタンブルからガザのレジスタンスへエールを」「殺人者イスラエル、パレスチナから出て行け」「撃て,撃て、ハマス!イスラエルを撃て」と、スローガンを叫びました。

プロテスターの中の1人が午前2時半、領事館の塀を昇り、石と棒で建物の窓を割りました。デモ隊がドアを破って建物に入り込もうとしたとき、警察が介入しました。グループは催涙ガスとTOMAで追い払われました。


イスラエルが駐トルコ大使館・領事館を縮小

トルコでガザの猛攻撃に抗議するデモから衝突が起こったため、イスラエルはアンカラの大使館を縮小することにしました。ガザではこれまでに、少なくとも264人のパレスチナ人(その多くは市民)が殺されています。

 Sabah

衝突後、イスラエルのアヴィグドール・リーベルマン外相は声明を出し、アンカラとイスタンブルのイスラエル外交官家族の召喚を命じたと言いました。リーベルマン外相は、暴動を阻止するための“行動をとらなかった”トルコの治安当局を非難し、トルコは駐トルコ外交官の安全に責任を持つべきだと言いました。

金曜早朝、イスラエルのガザ攻撃に抗議するプロテストが、トルコの数都市で起こりました。ガザでは7月7日以来、少なくとも264人のパレスチナ人が死に、1970人以上が負傷、その多くは重傷です。


ギュル大統領がイスラエルにガザ攻撃を止めるよう警告

ギュル大統領はイスタンブルで金曜礼拝を終えた後、「イスラエルに警告する。ガザ攻撃を止めなかったら、結果はより重大なものになるだろう」と語りました。

Sabah

「イスラエルは攻撃によって、パレスチナだけでなく、世界中に憎悪の種をまいている。イスラエルは激化する事態に責任を持つべきだ。国連安保理がイスラエルに、残虐な殺戮を止めるよう警告することを要請する」

イスラエル軍は10日間の空爆の後、木曜夜、ガザへの地上進撃を始めました。パレスチナ保健省は264人のパレスチナ人が死に、1860人が負傷したと言っています。
「トルコは地上攻撃について、イスラエルに警告した」とギュル大統領は言いました。「ガザの人々は60年間、イスラエルの残酷な攻撃にさらされてきたのです。彼らは海辺で遊んでいた罪のない子供たちを殺しました。世界はこの非道に黙している」


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都会の街路や公園に住みつくシリア難民にどう対処すべきか

2014年07月18日 | 国内
7月18日 自国の内戦を逃れてきたシリア難民が、イスタンブルの公園や街路を住処にし、地元民の助けにすがって暮らしています。ファティフ区のラーウプ・ギュミュシュパラ大通りの歩道にも、子供を含む多くの難民の家族が住みついています。7月17日のドーアンニュースの報告によると、難民たちはトイレもない非衛生的な状態で暮らしているそうです。

 Hurriyet
 
イスタンブル・ファティフ区の大通りの歩道に暮らすシリア難民たち


イスタンブルのヒュセイン・アヴニ・ムトゥル知事は、15日、街路に暮らす難民の増加に対する処置を、東南部のキャンプに強制的に送ることも含めて考慮していると言いました。
現在、イスタンブル市内に6万7000人のシリア人がいると思われます。多くのシリア人難民が街路に住んでいる都市はイスタンブルだけではありません。

ファティフ区民のように多くのトルコ人は、彼らをできる限り援助していますが、最近は“シリア人の物乞い”や“労働の安売り”などで地元民の反発を買うケースも増えています。

60歳のあるトルコ市民は「私は税金を払っています。退職後も働いているから、年金は15%カットされています。だが、シリア人は働いていても1リラも国に払っていません」と不満をもらしています。

 Hurriyet
 
イフタルを食べるトルコ人のテーブルをめぐって食物を集めるシリア人少年。7月4日、イスタンブル・タクシム広場で


アダナ県のムスタファ・ビュユク知事によれば、およそ2万人のシリア人が、非登録労働者として農業、建設、織物産業で働いているそうです。「地元民との軋轢は民族的衝突ではなく、経済的理由です」と知事は言っています。シリア人は週給50リラでも働きますが、トルコ人なら雇用主はその3倍は払わなければなりません」。

シリアのアレッポーで12年間、弁護士をしていたシリア人エクレム・アーアさんは、いま掘立小屋で、シリアから仕入れるコーヒーや香辛料、タバコを売って、1日20リラ稼いでいます。「毎晩、地元の子供たちが私の店に石を投げ、“シリア人は出て行け”と叫びます。私はシリアでは3軒の家と5台の車を持っていました。いま、私はなにもない。未来も見えません」

トルコ政府は国際社会に、シリア人のための支援をくり返し求めていますが、国際支援は2億5000万ドル以下です。国連の統計によると、トルコはこれまでに、シリア難民のために35億ドル費やしています。


禁煙法が屋外にもひろがる

トルコ政府は屋外禁煙法の導入によって、喫煙の一掃を計画しています。政府はすでにレストランやカフェの屋内禁煙を含む一連の規制を実施していますが、保健省は2014~2018年タバコ抑制計画の一環として、1480万人のスモーカーに、さらに厳しい対策をとろうとしています。

Sabah

現在、レストランやカフェの喫煙席は屋外席とされていますので、屋外で飲食したい非スモーカーはスモーカーと同席することになってしまいます。また、ショッピングモールや劇場は禁煙なので、スモーカーは屋外に出たところで喫煙します。このため、建物の入口付近は煙が充満して間接喫煙のエリアになっています。そのための間接喫煙を阻止するために、保健省は建物を出たところでの喫煙を禁じる計画です。

遊園地,校庭、モスクの庭など、公的なオープンエリアも禁煙になります。保健省は子供を間接喫煙から守るためとしています。バスやミニバスなど公的交通機関内での喫煙はすでに禁止されていますが、妊婦や子供が乗っている個人車両内も禁煙になります。
18歳以下の人へのタバコ販売も、以前より厳しくチェックされるようになります。

トルコ政府は“トルコ人のようにタバコを吸う”というフレーズを返上しようと、2009年から不健康な習慣に対する規制を導入しています。


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