川西町フレンドリープラザというところで、『朗読劇 この子たちの夏 1945・ヒロシマ・ナガサキ』を見てというか、聞いてきました。
山形県川西町は、故・井上ひさし氏の故郷で、フレンドリープラザは、氏の業績を記念して作られた施設で、中には500人規模の劇場があります。
「こまつ座」の舞台なども上演されるので、話には訊いていたのですが、今回、初めて訪れました。
我が家から車で1時間30分くらい。
樹々が生い茂る広い敷地の中にその建物はありました。
『朗読劇 この子たちの夏 1945・ヒロシマ・ナガサキ』
7月17日の出演(アイウエオ順)
一路真輝 ・ かとうかず子 ・ 島田歌穂 ・ 西山水木 ・ 根岸季衣 ・ 原日出子
フライヤーの文章を引用します。
「唯一の原子爆弾での被爆国である日本。日本人としての経験を記録ではなく記憶に留めたいと、構成・演出の木村光一が遺稿や手記、詩歌など膨大な資料の中から、テーマを「母と子」に絞り朗読劇としてまとめたのが本作品です。」
6人が手記を読み継いでいく形式です。
背後のスクリーンには、時々、当時の写真が映し出されます。
わずかな音量で流れるBGMは、童謡や唱歌やミサ曲など。
こういうことが、そんなに遠くない過去に確かに起こったのだと覚えていなくてはならない。
それを朗読劇という形で再認識出来た、この1時間45分は貴重な時間でした。
一路さん、こんな田舎までわざわざ来ていただいてありがとうございました。
おかげさまで、静謐なひとときを過ごすことができました。
「この子たちの夏」は、いくつかの地方公演を経て、8月13・14日には世田谷パブリックシアターで上演されます。