述懐
神州男子坐大義
盲虎信脚不堪看
誰知萬里一條鐡
一劍己離起雨情
1 相澤中佐の片影
目次
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一、中佐の略歴 ・・・中佐の略歴
二、中佐の片影
其一 尾崎英雄氏 ( 当番兵 ) ・・・中佐の片影・其一 『 中佐殿は人一倍愛と武勇な心であつた 』
其二 遠藤美樹氏 ( 戦死者の弟 ) ・・・中佐の片影・其二 『 如何としても忘れることの出来ないありがたいお方 』
其三 小田島橘氏 ( 戦死者の兄 ) ・・・中佐の片影・其三 『 日本の軍人は、否日本軍は是れだから強いのだぞ 』
其四 大野虎六氏 ( 退役陸軍大佐 ) ・・・中佐の片影・其四 『 尽忠至誠一点のまじりけない人 』
其五 今泉富与嬢 ( 慶応大学看護婦 ) ・・・中佐の片影・其五 『 神様が相澤様を御選びになられました 』
其六 佐藤光永氏 ( 大日本赤子会理事、中佐の竹馬の友 ) ・・・中佐の片影・其六 『 よくよくの事情があつたに違ひありません 』
其七 福定 無外老師 談 ( 中佐の下宿せし輪王寺住職 ) ・・・中佐の片影・其七 『 止むに止まれぬ精神の発露である 』
其八 某氏 ( 中佐の親友 ) ・・・中佐の片影・其八 『 正に相澤殿の一挙一道は菩薩業と確信罷在る 』
其九 某氏 ( 中佐の親友 ) ・・・中佐の片影・其九 『 熟慮断行の人 』
第十 一青年 ( 福山市 ) ・・・中佐の片影・其十 『 天子様の御地位は安全ですか 』
其十一 K生 ・・・中佐の片影・其十一 『 あの人ならば断じて私心ではない 』
其十二 R生 ・・・中佐の片影・其十二 『 ああ言ふ人が日本民族のほんとうの姿 』
其十三 ○○中尉 ・・・中佐の片影・其十三 『 大隊長は変わりものだヨ 』
其十四 ○○大尉 ・・・中佐の片影・其十四 『 鮮血一滴洗邦家 千古賊名甘受還 』
其十五 ××大尉 ・・・中佐の片影・其十五 『 純一無雑の心 』
其十六 □□中尉 ・・・中佐の片影・其十六 『 馬鹿ツ、それでも見習士官か !! 』
其十七 △△少佐 ・・・中佐の片影・其十七 『 中佐殿は御令息の御重態をも省みず演習に参加せられた 』
其十八 ○中尉 ・・・中佐の片影・其十八 『 厳乎たる正しき人 』
其十九 ××少尉 ・・・中佐の片影・其十九 『 現代の典型的武人 』
其二十 ○○曹長 ・・・中佐の片影・其二十 『 部下を決して叱られません 』
其二十一 △△中佐 ・・・中佐の片影・其二十一 『 不義と見れば権勢を恐れず敢然排除する人であつた 』
其二十二 ○○中佐 ・・・中佐の片影・其二十二 『 腹の勉強を忘れるなよ 』
三、中佐最近の書信
◇ 中佐が子女を教養するに如何に眞率熱心であるかを窺ひ
且つそ聲の一端を伝へる爲め、これを蒐録する。
1、八月十四日 ( 宣子殿宛 ) ・・・中佐最近の書信・八月十四日 『 母の至情を心肝に銘じ毎日励むこと 』
2、九月二十日 ( 静子殿、正彦殿宛 ) ・・・中佐最近の書信・九月二十日 『 私の心持をちやんと承知して居ることを何よりうれしく思ふ 』
3、九月二十七日 ( 宣子殿宛 ) ・・・中佐最近の書信・九月二十七日 『 うがひ もよいですよ 』
4、十月十六日 ( 正彦殿宛 ) ・・・中佐最近の書信・十月十六日 『 少しのことで長い間曇つた心を持つていてはいけないよ 』
5、十一月一日 (道子殿宛 ) ・・・中佐最近の書信・十一月一日 『 尊い人になりなさい 』
四、雑録 ・・・雑録 『 腕力に訴ふるが如き暴挙は慎んでなすな 』
2 相澤中佐遺詠
本冊はさきに配布した 『 相澤中佐の片影 』 の後半である。
本冊を配布しやうとした矢先 偶々 二 ・二六事件が起つたので
今更どうかとも考へ手許に保留しつつ右事件の推移を逐つた。
東京事件も今や建設期に入つている今日本冊の如き一見閑文字に過ぎる
のみならず十日の菊過ぎるの感もあるので 配布を見合はせやうかとも考へはしたが、
然し前半のみで後半をお届けしないことは余りに尻切れ蜻蛉すぎるので
不満足ながらともかくお届けすることにした。
今次 東京事件の遠因の一が相澤中佐の行動 並に その公判に在つたことを想ふとき
何らかの意味で御参考の一助にもなり得ることもあらうかと考へつつ。
一、〔 ○○中佐談 〕 ・・・相澤中佐遺影 一、〔 ○○中佐談 〕
二、 ○○中佐談 ・・・相澤中佐遺影 二、○○中佐談
三、風格雑録
皇天人を選んで過りなし。
相澤中佐の為人寔に神の如く、
此の人にして此の事あるを察せずんば
永田事件の眞相を味識することは出來ない。
以下各方面の談話、信書等を編錄して中佐の風格を窺ふことにする。
・・・相澤中佐遺影 三、風格雑録 (一)
・・・相澤中佐遺影 三、風格雑録 (ニ)
相澤三郎
二 ・二六事件 (一 ) から