十の想ひを一言でのべる

万斛の想い
・・・
語り盡せるものか

夢はお前もあるものを

2024年10月11日 | 想ひ

「最近、いい曲が産れんな」
・・いつも、そう呟く
  それが癖なるか

社会は進化する
効率を追求する今の時代が受け容れるは
リズム ばかり
テンポよく、調子よく、・・は効果的哉
そして、それが大勢の人々のニーズに応えるものと
・・・
それも、よからう
然し
其は
私には、響かない
私の心に、沁みないのである
       
   雪つばき

一、酔って つぶれる  この俺に
  いつも黙って  肩をかす
  俺と 俺と 逢わなきゃ  倖せを
  とうに掴めた  はずなのに
  雪つばき 雪つばき
  何を 好んで  冬に咲く
二、誰も 寝顔は  つくれない
  頬にこぼした  涙あと
  お前 お前だけには  今もなお
  返し切れない  借りがある
  雪つばき  雪つばき
  夢は お前も  あるものを
三、後ろ ばかりを  歩いてちゃ
  冬のうすびは  冷たかろ
  もっと もっとお寄りと  まわす手も
  痩せた軀に  未だあまる
  雪つばき  雪つばき
  いつか お前と  遅い春


「この歌、ええやん」
「そやろ、ええ歌やろ」
・・と
吾妻に目を遣らば
妻の眼が潤んでいる

「私は、フォークが好き」・・と
演歌は好まない吾妻
なれど
初めて聞く、この歌の中に
きっと、琴線に触れるものを みつけたのであらう
そしてそれと
自分の半生が重なり合って
万感の想い
胸が熱くなったのであらう
・・・


♪俺と 俺と逢わなきゃ 倖せを
とうに掴めた はずなのに♪


ネェ 誰を見てるの

2024年09月10日 | 想ひ

「俺と一緒にならないか」
「ウン」
・・・


    誰を見てるの                                                                2009.09.20 中之島公園
    私は此処に居るわよ

    
偶に、中学時代の○○○が登場する夢を見る
淡い夢である
遙かなる秋の見果てぬ夢を                         (ハルカナルトキ)
大切な想いとして
宝物として
棄て去れずに持ち続けているのだらう
「俺と、一緒にならないか」
「ウン」
・・と
夢ん中
私の想いが 真に叶えられ様とするとき                 (マサニ)
「アレ、一緒に成ったら、チャコはどうなるんやろ」
・と
吾妻が脳裡を過る                              (ノウリヲヨギル)
そしてその瞬間、覚醒するのである

横で寝息をたてたる吾妻
汝は、さぞや満足であらう
                          (ナレハ)

「もー、夢ん中まで邪魔しやがって」


夕立はいらんかいね

2024年08月14日 | 春夏秋冬

盛夏
猛烈に暑い
もう・・うんざりである

一雨
欲しいもの
夕立は・・いらんかいね


若い頃
西日だけが入る二階の部屋
いつまでも日射しがあった
だから
真夜中でも室温は30度
そんな部屋で
汗をかきもってでも、眠っていた私
若い・・・とは、そういうことであらう


穏やかなるかな

2024年07月22日 | 春夏秋冬

優しい人間が 幸せになる
そんな世界 私しは欲しい

うっとり
しそうな景色・・哉
・・・
言葉はいらない


じいちゃん 歳 とらんといて

2024年07月18日 | 想ひ

「じいちゃんの誕生日が来なかったらいいのに」

「誕生日が来たら、じいちゃん・・歳をとる」

「歳とったら、じいちゃん・・死んで終う」

「じいちゃん、死んだら いやや」

「じいちゃんが死んだら寂しいから、○○○も一緒に死ぬ」

「だから」

「じいちゃん 歳 とらんといて」

7歳(小学校二年生)の孫娘 が、何を想ったのか

急に大声あげて、泣き出したのである

目に一杯の泪で・・・

2014年7月、私の両親が相次いで青雲の涯に逝った

傷心の私に 孫娘

何かを感じ取ったのであらう

・・・


希望の光さす

2024年07月13日 | 春夏秋冬

法円坂の
国立大阪医療センターに 倅を見舞う日々の中
2011年7月17日の帰り道
偶々

遭遇したる景色である



2011年6月14日 深夜
「ヤバッ」
・・・と、発し突然倒れたる倅
それは、其の日の仕事を終え
会社の同僚と共に、食事最中での出来事であった

救急車の中での呼びかけに対し、一度は頷いたそうな
然し、それっきり意識は無くなったという
くも膜下出血
夫れも、最重度の症状との事
急を聞いて駈つけたるも
唯々、茫然とするのみであった

絶望の想いの中に
手術は巧くゆき、命を取り留める
「生命力があったのだ」
・・と
どれだけ安堵したことか

然し
脳内の出血は眼底にまで及び、瞼は閉じた儘開かない
「未だ未だ、
予断を許さない」

・・・と

そんな
不安の想いのつづく中で見た
感慨深い景色である


ピッチ ピッチ チャップ チャップ ランランラン

2024年07月06日 | 春夏秋冬

雨々ふれふれ  母さんが
蛇の目でお迎え  嬉しいな
ピッチピッチ チャップチャップ
ランランラン

僕ならいいんだ  母さんの
大きな蛇の目に  入ってく
ピッチピッチ チャップチャップ
ランランラン

・・童謡・あめふり



雨 降る日
母と唄わば
雨も亦
楽しき・・・哉



幼き頃を想ふ

嗚呼
母子で過ごした
楽しき瞬間は    タノシキトキ
遙かなるや


七変化

2024年06月05日 | 春夏秋冬

紫陽花は七色に変わる
・・と
幼き頃
母から聞かされた

「七変化」・・に
幼き少年は
なにかしらん
ロマンを抱いた

七変化 始りし
紫陽花


故郷を放れずに

2024年05月12日 | 想ひ

 夕焼わらべ
夕焼が聴こえるかい 
母さんの呼んでる声も聴こえるかい
縁側の柿木 しおからとんぼ
みんなみんな 何処へ行ったやら
瞼を重ねりゃ 夕焼わらべ

夕焼の景色の中、毛馬閘門前でバスを釣る橋君                                                         (ゲートは淀川大堰)
小、中の同級生である
 
大人に成るにつれて 
いつの間にやら いなくなってゆく同級生達
「ヤーッ」
「オーッ」
・・・と
幼馴染と出逢わば、ホッと安堵の想いである

みんな みんな
何処へ
行ったやら
・・・やら


明日は まちどおしい

2024年05月05日 | 春夏秋冬

日が伸びた春爛漫の夕暮
ましてや
快晴の一日ならば
家路に就くのも もったいない
・・・そんな気分であらう



夕焼けの空を眺むれば
美しい と想ふ
此は
己の明日を信じる心
有らばこそであらう

明日は まちどおしい


若葉が街に 萌えだした

2024年04月20日 | 春夏秋冬



若葉か街に 急に萌えだした

ある日私が 知らないうちに
あなたのことで 今はこの胸が
いっぱいだから わからなかったの
愛はよろこび それとも涙
誰も知らない ことなのね
若葉が風と ささやく街を
愛を心に 私はゆくの

天地真理 「若葉のささやき」

爽やかなるもの
・・と、そう想った
そして
此を聴くと
元気に成った

昭和48年(1973年)
19才の私
爽やかなりき


後ろ姿は何を物語る

2024年04月17日 | 想ひ

遠くの浮雲
見つめるよりも
近くの私を
見つめてね


平日の水曜日                                                                  
新淀川左岸水辺から対岸風景を撮影していた私
振向かば、斯の光景

後ろ姿は何を物語る
据付けられたカメラの先に夫
コンクリートの壁に向ひて何をするや
たぶん、私と同年代であらう
きっと彼は、己に 夢中なのであらう
そして
その様子を見つめる妻
彼女は今、何想う・・・

私は
哀愁漂う 彼女の後ろ姿に
吾が妻を見た
彼の夢中なる姿は、まさしく私
吾が妻も亦
独りよがりの私を
こうして
眺めているのであらう
・・・と


めぐる季節の中で

2024年04月08日 | 春夏秋冬

青空の下
春の日射しを浴びて
艶やかに
満開に咲きたる桜花


                                 毛馬閘門記念公園の桜  (新淀川、淀川、大川の分岐点に位置する)
嗚呼
斯くの景色
一目たりとも
吾母に見せん
・・・
斯の想い
今や遥か


朝陽に にほふ桜花


開花

2024年04月04日 | 春夏秋冬

桜咲く
大川の桜も
さあ これから

  大阪帝国ホテル前の桜  2010年3月

もうすぐ 満開に成るに
然し
2022
年の今年
果たして
素直に喜べやうか
賑うことが出来ようか

 


春を告げる花

2024年03月09日 | 春夏秋冬

あなたの心に 風があるなら
そしてそれが 春の風なら
私ひとりで ふかれてみたいな
いつまでも いつまでも

あなたの心に 空があるなら
そしてそれが 青い空なら
私ひとりで のぼってみたいな
どこまでも どこまでも
・・あなたの心に・中山千夏
  昭和44年(1969年)

♪あなたの心に 空があるなら
・・・今でも口遊む
そして
爽やかなりし 時代を想い出す

リンク→折角の恋心

帝国ホテルの紫木蓮(シモクレン)                                                                                                   

桜より一足早く

春を告ぐる
こぶし
今年も亦
花咲く春が来た


JR環状線桜ノ宮駅側のこぶし
青空と
花との
コラボ
なんと
艶やか (アデヤカ)
心地佳し