今から1300年ほど前、全国に疫病がはやり、多くの人々が命を落とした。
それは疫鬼がもたらす災いと考えられ、邪気を祓う行事として
鬼に扮した者を豆で追い払うことから「豆まき」がはじまった。平安末期のことである。
徳川将軍家の菩提寺である増上寺で今年も豆まきが正午から行われた。
お練で始まり、豆まきは角界力士や善男善女が参加。女優さんは毎年同じ顔ぶれだ。司会は落語界の師匠が楽しく進めてくれる。
まかれる豆は小さなビニール袋に入っているが、
写真左の豆は東京タワーの入場券が2枚入っていたのをget。
他にお餅、お菓子、タオル、ティシュペーパー、カイロなどがまかれた。
この節分祭に協賛している企業から奉納されたものだ。
豆まきが始まると、伸びる手、手、手。
欲望の手は勢いをさらに増す。もみくちゃにされ、まかれる品は頭上を飛び交うばかり。
つかんだタオルも後ろからもぎとられ、タオルを包んだ紙だけが私に残った。
今年も災厄消除、無病息災の行事が晴れた空の下、三本締めで無事に終わった。
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