日々遊行

天と地の間のどこかで美と感じたもの、記憶に残したいものを書いています

菊の花びら

2008-11-09 | Flower

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『和訓栞』には「菊はもとくくとよめり』と書かれてあり、くくは久久の意。
久しく香り高いので「きく」と名づけられたという。

 

    菊の香や 奈良には古き 仏達  芭蕉

 

  

又、夏目漱石と菊のかかわりも深い。
家紋に菊が用いられているため、意識の中に菊の花があったかも知れない。

    黄菊白菊 酒中の天地 貧ならず  漱石

赴任先の松山では、正岡子規との親交があり、そのうち子規は文筆活動のため東京へ行くことになった。
その時、子規に送った句。

   御立ちやるか 御立ちやれ新酒 菊の花  漱石

花言葉◆高潔、真実、誠実、私を信じてください
MEMO◆和訓栞…江戸時代に五十音順で初めて編纂された国語辞典


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