蜷川幸雄さんが逝ってしまった。
海外からも高い評価を得て「世界のNINAGAWA」といわれるほど希有な演出家であり
日本の誇りでもあった蜷川さん。
何度も舞台を観たわけではなく、
シェークスピアものや「近松心中物語」などしか観ていないが
どの作品にも意表をつく演出が多く、
舞台から壮大な人間の世界を見たあの感激、
そしてその余韻など
蜷川さんの舞台を観たあとは甘美な疲労感が残っていた。
「誰も見たことがないものを作りたい」
その言葉どうり、人々の胸に焼きつけた舞台は数知れない。
初期の頃の作品「王女メディア」の写真(メディア役の平幹二朗さん)
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