オスカー・ワイルド原作の「サロメ」を宇野亜喜良のイメージによって美本に仕上げられた画集。
描かれた絵はキュートでありながら退廃的。
サロメは新約聖書に登場する娘で
盆に乗せられた預言者ヨカナンの首にくちづけをする、というオスカー・ワイルドの
衝撃的かつ官能的な描写でセンセーションを巻き起こした。
ヨカナンの首をくださいな
虜になってしまったヨカナンに焦がれるサロメの望みは
柘榴の実よりも赤い、珊瑚の枝よりも赤いヨカナンの唇だった。
そしてこの本には、今までサロメを描いてきたギュスターヴ・モローや
ピカソ、レオン・バクストなどの絵に
宇野さん流のイメージを重ねた絵も掲載されている。
詩:蜂飼 耳、ギョーム・アポロネール 2008年 エクリ発行
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます