日々遊行

天と地の間のどこかで美と感じたもの、記憶に残したいものを書いています

やわらかいカーテン

2017-11-24 | 絵画

小窓にフリルのカーテンに囲まれた部屋で
ロッキングチェアに座る老婦人。

美しい肖像写真のようで雑誌から切り取って保存していた。
婦人の名はグランマ・モーゼス。
本名をアンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼスというアメリカの画家で
農村の普通の主婦だった彼女は
70代になってから絵を描くようになった。

5人の子供を育てながらバターやポテトチップス、メープル・シロップなどを作り
農場の経営を助け、健康のために仕事から離れてからは
身近な風景や年中行事などの絵を描いていた。
 
「オールド・ホーム」 1961年

101歳まで生きたグランマ・モーゼス。
この絵は亡くなった年に描かれた風景。

ロッキングチェアに座り
静かな時間を過ごしているこの写真は
大地とともに生きたグランマ・モーゼスに
薄いカーテンがやわらかく囲み印象的。

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