日々遊行

天と地の間のどこかで美と感じたもの、記憶に残したいものを書いています

ヴィルフランシュのサン・ピエール礼拝堂

2009-03-14 | Jean Cocteau

「La Chapelle Sain-Pierre a Villfranche-su-Mer」
ジャン・コクトーが南仏・ヴィルフランシュのサン・ピエール礼拝堂の装飾を手がけた写真集。
1957年フランス発行。

   

南仏のヴィルフランシュは港町として漁業が盛んであった。
礼拝堂として使われていなかった小教会を漁師たちがコクトーに修復と装飾を依頼し、
1956年に着手、翌57年に完成した。
壁画は守護天使、漁師、コクトーの小説に登場した人物を連想させるもの、
スポーツ新聞の選手の写真を天使にイメージしたもの、
そして 線と線を結ぶグラフィックとの結合で礼拝堂の内部を装飾した。

1956年9月のコクトーは
「ヴィルフランシュのあの教会に恋しているのです。もし世界で一番美しいものを作っていると
信じていなければ、横になって、眠っているでしょう」
と知人あてに手紙に書いている。


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