日々遊行

天と地の間のどこかで美と感じたもの、記憶に残したいものを書いています

和朗フラット 港区麻布台

2015-07-29 | 近代建築

六本木から外苑西通りを東京タワー方向へ歩き、
飯倉片町の交差点近くにあるイタリアンレストラン「キャンティ」を曲がると
ほどなくして見えてくる「和朗フラット」。
そのたたずまいは街の景観がどう変わろうと、そこで時を止めているかのようだ。

 2号館側の全景

昭和11年(1936) に建てられたのでもう80年にもなるが
現在残っているのは1・2・4号館の3棟。この辺り一帯は「スペイン村」と呼ばれた。
設計は上田文三郎氏。

松の木がある中央が1号館と2号館の入り口で手前が1号館。


1号館
 

2号館 窓の形や大きさが部屋によって違うデザインに工夫されている。


4号館は塗り替えが済んで間もないのか新しい感じ。ミモザの木が植えられている。


 

メディアにもたびたび登場している和朗フラットは
ここに住む皆が和やかに、という意味を込めて名づけられたという。
80年前の当時としては斬新な洋館、最新の設備で整えられ、
アーティスト達が多く住んでいた。
戦火をくぐり抜け、歴史を刻みながら今も憧れの場である和朗フラット。


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