日々遊行

天と地の間のどこかで美と感じたもの、記憶に残したいものを書いています

STEVEN ARNOLD エンジェルズ・オブ・ナイト 

2012-12-21 | アート・文化

Steven_arnold 
スティーヴン・アーノルド(1943~1994年)

写真界の異端児スティーヴン・アーノルドは闇の中に劇場を作る。
その写真は神話、歴史、絵画、宗教などからイメージされ
彼の魔術によって異様でありながら退廃的な物語が生まれる。

服飾デザイナーを母に持ち、クリエイティブな環境で育ったアーノルドは
幼い時からマリオネットを自分で作ったりしていた。


ジャン・コクトーやC・G・ユングも好きだった彼は
短編の映画撮影、監督など映像で活動を続けていたという。
若い時はサルバドール・ダリと一緒だった時もあり、この肖像写真もどこかダリを思わせる。

Angels_of_night 
ANGEL OF NIGHT


写真集のサブタイトルになっているこの「エンジェルズ・オブ・ナイト」は
代表作品ともいえる写真。
やわらかな羽根が大きくゆったりと動きそうな幻想にみちている。






Celestial_overseers Memories


光と影を自在に操るアーノルドの画像。そこには森羅万象あらゆる美が輪舞する。
それは不思議な虚構の彼方へと見る者を誘い
まるでこの世に時間など存在しないかのような感覚を呼び起こす。


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