ジャン・コクトーの映画「美女と野獣」を作家・大岡昇平が翻訳した台本が発見された。
タイプで打たれた58ページ全文が残っていた。
発見されたのは東京国立近代美術館フイルムセンターで
この映画が日本で封切られた1948年当時、大岡昇平は洋画輸入会社の
「フランス映画輸出組合日本事務所」に勤務しており、
フランス映画の字幕翻訳や宣伝向けの文章を書いていたという。 (2009年10月29日 朝日新聞 朝刊より)
コクトーの代表作「美女と野獣」は美女の美しい心によって野獣が王子に変わる幻想物語。
今年、大岡昇平は生誕100年にあたる。この年までの永い眠りからさめた言葉がよみがえる。
この原稿は「戦後フランス映画ポスターの世界」と題して
来年1月からフイルムセンターで開かれる展覧会で公開される。