日々遊行

天と地の間のどこかで美と感じたもの、記憶に残したいものを書いています

旧田園調布駅舎 大田区田園調布3丁目

2019-04-24 | 近代建築


西口から見た旧田園調布駅舎。

田園調布を象徴する旧駅舎はおとぎの国のような可愛らしさで
1918年(大正7)に田園調布の街が誕生して以来、
地元民をはじめ、多くの人から親しまれてきた。
子供の頃からなじんでいた駅。
当時は入るとすぐ改札口になっていて右側に出札口の窓があった。


東口も同じ造りで駅の看板はないけれど
現在の改札口があるのはこの階段下の左側なので人の往来が多い。


1990年(平成2)に線路が地下に入ったため駅舎は解体されてしまったが
地元民の強い要望で2000年(平成12)に当時のままの姿で復元された。

噴水がある西口方面を撮影。



東口の改札前は広場になっている。



周囲はベージュの建物で統一されてスペイン風のイメージ。


どこから見ても当時の姿そのままに。


下の写真は 月刊誌「ITSCOM Life」2018年10月号から



駅前から放射状に道が伸びて緑の中に家々が並ぶ田園調布は
実業家・渋沢栄一が理想的な街づくりを、と
都市計画を進め、アーチ状に並木が続く豊かな街が実現した。