昨日、道に人は少なかった。
それでもいつもと変わらない用事や仕事で動いている街の風景。
年々クリスマスの意識は薄れていく。
そしてしきりに思う幼い頃のクリスマス。
雪が積もったレンガ模様の木の鉢に立つツリーは子供の私にはとても大きく見えた。
そこに飾られた銀のトップスター、モールのサンタクロースや
ステッキ、ろうそくの飾り。
わくわくした特別な日だった。
「なつかしい、美しい考えは宝石のように胸にしまっておくほうがすてきだわ。だんだん大人になるのは楽しいに違いないけれど少しあたしの期待にはずれたところもあるわ」 『赤毛のアン』 より