フランスの詩人であり映画のシナリオ作家でもあったジャック・プレヴェール(1900~1977年)の詩に
同じくフランスの詩人であったロベール・デスノスを偲んだ感動的な詩がある。
今日
今日 ぼくは親友と散歩した その親友が死んでいたとしても
ぼくは散歩した 親友
1936年 覚醒状態の ロベール・デスノスとともに
(略)
ぼくは散歩した ロベール・デスノスと
そうだよ ぼくは彼と散歩した
ナチスの手にかかり、志半ばで逝ったフランスのシュルレアリスム詩人ロベール・デスノスを
偲んでプレヴェールが書いた詩。
詩の中でデスノスの声、まなざしを語り
また今もそうであるかのようにユキとの結婚式への出席を回顧している。
ロベール・デスノスという詩人を知ったのは、ヒヤシンスの花を
ランプに例えた詩があると聞いた時であった。調べたが未だにその詩に出合えてはいない。
しかし彼の詩集を読み、わずかな情報から得たその生涯に
誠実な詩人として心に深く刻み込まれた詩人になった。