ジャン・コクトーが手がけた陶器製品の写真集。
1957年から1963年までコクトーが製作した作品347点が紹介されている。
フランス 1989年 Galerie Teillet 発行
陶器の製作は、ピカソが始めたことによりコクトー自身も促されるようにセラミックの創作に魅せられていった。心臓疾患の後でありながらもコクトーの創作するイマジネーションは絶えることがなかった。
プレート、カップ、花器、オブジェなどの主題はオルフェやサテュロスなどギリシャ神話からのデザインが多い。
プレートの色は様々だが、とりわけテラコッタの色に、日に焼けた肌のような美を感じたコクトーはその茶褐色の上に彼自身の持つすべてのモチーフを図案化していった。
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