日々遊行

天と地の間のどこかで美と感じたもの、記憶に残したいものを書いています

枝垂れ柳

2010-04-08 | Flower

Sidareyanagi
我にはこの思い、オークの木に似たれど、君には曲がりし柳のごとくあらん                              

                     シェイクスピア「恋の骨折り損」 より

柳は女性のイメージで語られることが多く
日本でも柳腰、柳眉、柳髪と美しい女性の表現に用いられることばでもある。

柳は春の季語であり、奈良時代に中国から梅とともに渡来したが
「柳は緑、花は虹色」といわれるように、柳の葉は緑色、桜の花は虹色という
自然のあるがままの春の美しい風景をたとえている。

又、ヨーロッパでは川岸の柳が水中まで垂れている様子を
涙を流して悲しんでいる人にたとえられるのだという。