Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

家でゆっくり映画

2009-12-27 16:59:30 | エイガ、DVD
今日は雨で寒い1日。外に一歩も出ず、ひたすらインドアに過ごす。夕方からDVDを観ました。


Sin Nombre (2009)
(邦題「闇の列車、光の旅」)
スペイン語の映画なので、英語字幕。私は英語字幕だと寝ころがって観られないので(横になるとなぜか英語が読めない、日本語字幕なら読めるんだけど。笑)、きちんと座ってみました。でもあっという間の2時間。アメリカに豊かな暮らしを求め移民しようとする中米の人々の現状をリアルに描いています。ギャング、復讐劇、剥奪、違法入国。結末がどうなるのか分からず、ドキドキしっぱなし。それに怖い。でも、中米の大自然を美しく映し出すこの監督の映画の撮り方には唸らされます。ロードムービーのような、列車がひたすら北上するのに合わせて、息を飲むほどきれいな風景もしばしば。

しかし移民を試みようとする人々の現実は本当にショッキングなものでした。でもこれ現実なんですよね。ふだん観るのはアメリカ映画ばかり。たまに外国語映画を観ると、いつもと違う風が吹きぬけていくのを感じます。知らない世界をかいま見るというか、視野を広めるという意味でもお勧めします。


TOKYO! (2008)
独創的で不思議な短編映画3本。3人の外国人映画監督が撮った、とっても非現実的な「東京」にまつわる映画。ストーリーは意味不明なこともありついていけなかったけれど(シュールすぎ)、私には、映画の中の何気ない風景がまぎれもない「東京」でした。駅のホームのアナウンスや、ATM機械の声。狭いアパートや路地、街並み。もはやストーリーよりも、背景に映っている街並みを食い入るようにみてしまった。

アメリカの広さに慣れると、密集した市街地や何もかもをぎゅぎゅっと凝縮したあの東京の雰囲気がまた懐かしいものです。それにしても香川照之や蒼井優、竹中直人らを起用しているのに、、、もっとストーリーにふくらみがあればと思ってしまいました。