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Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

新しいカフェ

2009-11-26 16:57:29 | バークレー
最近新しくできたカフェが気に入っている。

毎日前を通っていたので、工事しているときからオープンを心待ちにしていた。風とおしのよい店内の感じが素敵だなと思ったのだ。どんな人がやってるのかな。

ある日通りがかると、何人かの人が中でコーヒーを飲んでいたので、私も誘われるように中へ入った。寒い日だったのであったかいカフェオレを頼む。オーナーらしき人が、「うちのカフェオレ、このカップで出すんだけどいいかい?」と言って見せてくれたのがフランスの白いカフェオレボウル。
一気にテンションがあがって、「わ、ボウルうれしい!」
カフェオレボウルで出してくれるカフェはバークレーでは初めて出会った。白い大きな器で飲むしあわせ色のカフェオレは私にとってあたたかさの象徴なのだ。両手でつつむように器を持って、
「いただきます」。
寒さでちぢこまっていた心も神経もほぐれていった。聞けばまだ正式にオープンしておらず、その日カフェの中でコーヒーを飲んでいた人達はみなオーナーの知り合いでした。「いつオープン?」と聞いても、「ゆっくり、ゆっくりね」と。ひと足先に、コーヒーをごちそうになってしまった。

翌々週、お店が正式にオープン。バークレーにはオーガニックカフェがたくさんあるのだけどこのカフェも仲間入り。ここをきりもりする素敵な夫婦、オーナーの奥さんもとてもフレンドリー。まだぜんぜんメニューが少ないんだけどねと言いながらも自信を持って出せるものをひとつひとつ開発中なのだとか。それでも、しぼりたてのにんじんジュースとか、お豆のスープとか、ワッフルとか、どれもおいしそう。レジの横にあったMexican wedding cookie(白い素敵なクッキー)を頼む。運ばれてきたお皿をみたら、ひとつおまけがついていた。「え?」と思って見上げるとオーナーがにっこりウィンク。

あぁ、こんな人がこのカフェをやっていてくれてうれしいな。
毎日夕方5時にはお店を閉めることから、自分たちの暮らしを大切にしている様子も伺えるし。カフェは、無理しない程度に私たちに「良いもの」をおすそ分けしてくれているんだなぁ。その経営のスタイルも自然体で好感を持ちます。

殺風景だったストリートの角にこのカフェができて、人の笑顔が見えるようになった。
前を通るのがだんぜん楽しみになった。地元の人に愛されるカフェになりますように。
知っている場所が増えてくのはうれしい。