Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

授業感想録? 5/31 (火)

2005-06-01 00:00:00 | リュウガクジダイ
長い夏休みも、Summer session1とsession2に参加し、5~7月の間は勉強。寮を引っ越して、知り合いの教授(日本人)の家にお世話になった夏でした。

<2004 Summer 夏季集中講義>
Human growth and development in life span
人間の発達について。ピアジェ、ヴィゴツキー、エリクソンの発達段階説など。面白かった!人の一生を認知、生理、心理、社会学などありとあらゆる観点から考察(何でもあり、という感じ)。自分の興味対象は“児童~青少年期”なので“老年期”にはあまり突っ込まなかったけれど、老年心理学という分野も面白いだろうなぁ。ペーパーは日本で専攻していた言語学をいかして、子どもの第2言語習得について書きました(これも発達学の1つ)。日本の早期英語教育導入についての賛否は、いまだ興味を持って追っているテーマの1つでもあります。

Research methods in education
リサーチの手法とごく初歩的な統計。正解が明快な授業。あっさりとAをとりました。教室にイヌを連れて行って教授にあきれられた…。機会があればお話します。

Educational leadership and organizational dynamics
他コースの授業です。必修ではなかったけれど教授が好きだったので欲張って履修(密度の濃いサマースクールで3つクラスを取るのは本当に大変でした…。オススメしません。)。学校経営についてのコースでクラスメイトはみな校長先生や行政機関を目指すor勤務中の人々。経営者として学校という組織を見る、というのは自分になかった視点だったので、かなり刺激を受けました。グループプレゼンでは人種間の学力差をなくすために学校経営者は何ができるか(Bridging the achievement gap)について。一緒にグループ組んだのは教育委員会の人や現役の副校長をしている人達でいい経験になりました。よくClosing the achievement gapという言葉を聞くけれど、このプレゼンでは
「学力差をなくす(closing)だけじゃなくて、それぞれの学力差(人種間)に橋をかけよう(bridging)」
ということでタイトルがBridging the achievement gapとなりました。

ペーパーは、増えていく日本の民間人校長について。経営手腕を求めて民間人を雇う…?たった1週間の研修期間で…(ex.広島県の例)?教員免許も経験もないのに…?アメリカ人の教授には興味を持ってもらえたトピックでした。日本の教育機関の「専門性」って何なんだろう―?と考えさせられます。