Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

2020年、夏

2020-08-23 23:36:24 | 育児: 5歳〜
【5歳7ヶ月】
2020年の夏は日本やセルビア(夫の実家)への帰省もなく、ずっとベイエリアで過ごした。特に息子の夏の予定は、日本語幼稚園を卒園してからはまったくの白紙状態だったので、6月は息子の受け入れ先探しに奔走した。

結果、6月中旬から7月いっぱいまで、息子は日本人がやっている日本語によるサマーキャンプ(習い事のようなもの)に送り込むことができた。このあたりのサマーキャンプは軒並みキャンセルかオンラインへの移行が決まっていたので、生身でいけるこのこじんまりとしたキャンプの存在はありがたかった。言語も日本語だったので日本語幼稚園の延長で息子は臆せず参加できた。このキャンプは日本人の方が個人的にオーガナイズしているようで、こどもの人数もトータルで9人。3歳から5歳までのミックスクラス。内容はサイエンス、実験、アート、工作、などなど。
  • 場所が遠い、片道高速で30分。
  • 午前10時〜午後1時までの3時間プログラム
  • 毎日ではなくて週に2回(火曜と木曜)だけ
という、在宅勤務をつづける私たちにとって、この条件は少々きつかったけれど(週に2回送迎で時間をとられる)、これがなかったら月曜から金曜までまったく「予定がない」息子である。それよりは、一応週に2回「行くところがある」というのはメリハリにもなってよかった。キャンプの内容も毎回興味深くて、もともと好奇心旺盛な息子は実験やらアートを楽しんでいた。

それ以外の日々の活動としては、うちのコンドのお隣に住んでいる2つ上の女の子とよく遊んでいた。コロナのことは気にはなるけれど、けっこう毎日のように遊んでいたので家族ぐるみで交流がある。すぐ隣に遊び相手がいるというこの環境に息子は救われていたと思う。

その他、この夏の出かけ先は、どこも1泊2日などの短距離でいけるところ。考えてみるとカリフォルニアのベイエリアは行き先に恵まれていて、この夏は週末のたびにいろんなところへ車で出かけた。

■サンタクルズ (Santa Cruz)
1泊2日。ウェットスーツを着てボディボードとペダルボードに初挑戦。


■ロータス (Lotus)
1泊2日。キャンピングではなくて、グランピング(写真にあるようにキャンバステントがあらかじめセッティングされていて楽チン)。家族3人で American Riverにてラフティングに挑戦。ラフティングは最高に楽しかったけれど携帯は持っていけなかったので写真が一枚もない。


■レイクタホ (Lake Tahoe, Kirkwood)
2泊3日。夫の友人が所有するタホの山の中の一軒家を貸してもらった。これはお隣家族と一緒に出かけたので息子は終始遊び相手がいて本当に楽しそうだった。ネットがつながらないような山の中だったけれど、こころのデトックスになった。



■ナパ (Napa)
1泊2日。行ってみれば家から本当に近い。車で40分で着いてしまう。日帰りで十分なのだけど、息子のためにプール利用したくてホテルに宿泊。もちろんワイナリー巡りなどに興味はない息子、日中はずっとホテルのプールで過ごし、外出といえばナパのダウンタウンを散策した程度。


■モントレー (Monterey)
1泊2日。自転車を持って行ってモントレーの海岸沿いをサイクリングした。ところどころビーチに寄るのだが、砂浜のビーチもあれば、岩山のビーチもあり西海岸のいろんな表情がみられて楽しかった。


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月曜から金曜までずっと家で仕事していると、週末になる頃には遠出したくなる。パンデミックとはいうものの、この時期ホテルはほぼ満杯。国外に出かけられなかった人たちが近場でのショートバケーションをちょこちょこと楽しんでいるんだろう。もちろんレストランなどは開いていないので、外のダイニングテラスがあれば外で、なければ持ち帰りにして公園のベンチで食べたりホテルで食べたりという感じだった。

息子はこの夏で水に対する恐怖心がなくなり、プールや水の中にじゃんじゃん飛び込むようになった。まだ息つぎがうまくできないから長い間は泳げないけれど、クロールらしきものができるようになったのは大きな進歩。

さて、そんな息子の Kindergarten が来週から始まる。もちろんすべてオンラインで。息子は日本語の幼稚園に3年行ったけれど、年齢的には現地アメリカでの Kindergarten に入る年齢なのだ。これから始まる英語環境での新しい挑戦。親子ともども胸の中は不安と期待で入り混じっている。特に息子は日本語が母語で、英語をほとんど話さないので、最初の数ヶ月は言語の壁で苦労するだろう。それでもすぐに英語に洗脳されて、その後は日本語を話さなくなるだろう、、、(私としてはそっちの方が心配)。

新しい公立の Kindergarten からは毎日続々と新年度に関するお知らせが届く。息子には数日前に学区からノートパソコン(Chromebook)が支給された。それを受け取って以来、「これは僕のコンピュータ!」と誇らしげにしていて息子ながらに新学期が始まるのを楽しみにしている。

学校がはじまる。息子はどう変化していくのだろうか。

息子、日本語幼稚園を卒業

2020-06-13 16:41:58 | 育児: 5歳〜
【5歳5ヶ月】
6月12日、息子は3年間通ったモンテッソーリの3年プログラムを卒業しました。
こんなご時世なので、卒業式はオンラインで行われました。
パンデミックが始まってから、
いつか幼稚園のキャンパスに戻れる日がきたらいいなと思っていたけれど、
その願いは叶わず、、、
息子はキャンパスやお友達のところに戻れないまま、卒園。
(ちなみに幼稚園は今月末からサマープログラムを全面的に再開するらしい、惜しかったなぁ、もう卒業した後だから入れない)

息子自身、3ヶ月前は思いもしなかったけれど、
この生活が長く続いた今となっては本人もよく理解しているようです。
卒業の意味。

「ぼく、もう幼稚園いけないの?」
「もう、せんせいに会わないの?」
「でも幼稚園の前をとおりすぎることはできるの?」
「ぼく、幼稚園にもどりたいな。だって、HくんやKくんはまだ卒業してないからいるでしょう?」

などなど。

パンデミックが始まってから、
息子の幼稚園は全面オンラインラーニングへ移行していたので、
この3ヶ月間、週に3日は先生やクラスメイトにオンライン授業で会っていましたが、
それももうおしまい。

「え、もうコンピュータの授業もなくなるの??」

さみしいね。
はぁ〜、こんな終わり方は嫌だったけれど、
でも仕方ない。

昨日のオンラインの卒業式では、
卒園する生徒一人一人が詩の朗読と、
幼稚園の思い出をアート作品にして発表する機会がありました。

息子が覚えた詩は、阪田寛夫さんの「ライオンのひみつ」という詩。

発表したアート作品は、
遠足で鉄道博物館に行った時に乗ったアムトラックの工作と絵。
(工作は私も手伝いました)

両方とも、きちんと言う内容を練習したので、
本番でも大きな声で言えていました。

大きくなったねー。
3年前この幼稚園に入った時、
2階にある教室への階段をえっちらおっちら登っていくのがやっとだったのに、
今ではどんな階段だって駆け上がっていく。

(3年前、嬉しくてベビー用のリュックサックを作ってあげたっけ)


(そのうちベビー用のリュックを嫌がるようになり、
市販のリュックで登園するように)

日本語も定着したし、お友達もみんないい子達で、
ほんとうに楽しい幼稚園生活でした。
たくさんのお友達に囲まれて、
なんというか、息子が息子でいられる場所でした。
だからこの先も、そんな場所をつくってってくれるといいな。

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その他、最近の息子は船づくりに没頭中。





レゴやダンボールなど、いろいろな材料でつくっています。
自分で船をつくっては、
バスタブに水を溜めて浮かぶかどうか実験するのがマイブームのようです。

その他、
5歳になった今も、あいかわらずママとパパにべったりです。

「ママ、ぼくおとなになっても いえを出ていかないんだよ。
ぼくママとパパがすきだから ずっといっしょにいるんだよ。」
「ほんとうだよ。」
「ぼくママともうけっこんしてるから ずっといっしょに いられるんだよ。」
などなど。
こんなかわいいこと、いつまで言ってくれるのかしら。

最近の生活

2020-04-12 13:54:28 | 育児: 5歳〜
【5歳2ヶ月】
Shelter in place(自宅待機)令が出てから早4週間。
この生活にも慣れてきました。
外出禁止になって、通勤がなくなって、
ずっと在宅で勤務するようになって、
家族と四六時中いっしょにいる生活。
これはこれで、悪くないなと思う。

まず通勤がないのは最高。
私の通勤は片道で1時間弱ぐらいですが、
とにかく自宅待機になってから移動がないのは助かります。

ミーティングもオンラインで全然OK
同僚たちの存在は以前と同じく身近に感じるし、
Zoomで毎日顔を見ているし、
Slackやメール等、google doc上では
以前よりもやりとりが活発になっている。
職場で数々のマシンやツールが使えないのは残念だけど、
在宅勤務になって心理的にはこちらのほうが「忙しい」と感じている。

時差ありミーティングもあるので、
早朝から仕事を始めることも多い。
まだパパも息子も寝ている間に、
ひっそりとリビングルームから、
Zoomでオンラインミーティングをし、
息子が起きてくると、適当に朝ごはんを食べさせる。

日中は、私と夫、同じ時間帯にミーティングがあることもある。
リビングだと息子の声がしたり、邪魔されたりするので、
2つある寝室(息子の部屋と夫婦の部屋)をそれぞれ使う。
(さすがに子ども部屋の息子のローテーブルでは足がつかれるので、
最近そのために大人用デスクをひとつ買い足し、息子の部屋に置かせてもらってる。)

大人ふたりともがミーティング中のときは、
息子はひとりリビングルームでiPadを見ていたりする。
もうそれも慣れたもの。

でも在宅勤務は息子がいたらはかどらない。
ミーティングには参加できるけど、
そこから発生する仕事は息子が寝てからやるしかない。
なので、コロナ以前より「忙しい」と感じるわけだ。

日中はどうしても3度の食事の支度、
何十回と言われる「ママー!」「見て!」「こっち来て!」「遊ぼ」、
それから息子の幼稚園のオンライン学習のお世話に加えて、
宿題なんてものまで出されてるので、
いろ〜んなことで時間をとられる。

幼稚園のオンライン学習は、月・水・金。
息子も Zoomを使って先生とグループレッスンをする。
月、水は1日に2回レッスン(各30分)があり、
金は1回だけ。
木曜は1対1で面談がある。
息子のレッスン中は私がサポートをする。
(自分の仕事のスケジュールはブロックしておく。)

そんなことをしているとあっという間に夕方になり、
息子を外に連れ出したり、毎日1時間の散歩にいったり。

コロナ以前にはあまりできなかったけれど、
毎日、家族3人で夕食を囲むことも習慣になってきた。
通勤がないことに加え、毎日食卓を囲む時間が必ずあるということも、
自宅待機令が出て「良かった」と思えることかな。

ずっと家で食べているので、
食洗機をまわす頻度も、ぐっと増えた。
息子は幼稚園のZoomセッションをリビングルームでするので、
毎朝家の中をざっと掃除するのも日課。
1日が同じ生活パターンだと、
洗濯のリズムもできて、決まった時間にするようになった。

ずっと閉じ込められていて、
どこにも遊びに行けず、友達にも会えなくて、
なんのメリハリもないこの日々も、
4週間が過ぎた今、日常となりつつある。

長期戦だからね。
たんたんと、粛々と、
日々をこなしていくしかない。

クオモ知事よりニューサム知事!

2020-04-06 22:32:34 | 育児: 5歳〜
【5歳2ヶ月】
夕方、私はひとりで1時間のウォーキングにいくのが日課。
その時にポッドキャストでニュースを聞いたり、
カリフォルニア州とニューヨーク州の両方の知事の会見を聞いています。
カリフォルニアは自分が住む州だから当然。
ニューヨークは全米の半数近くの患者数を抱える州。
クオモ知事が「毎日」定例会見を開いていて、
それがとてもわかりやすくて、
アメリカで今何が起こっているのかよく伝わってきます。

クオモ知事の万人に語りかけるスタイルと、
落ち着いたリーダーシップ。
それでいて時折見せる父親としての人間らしさ(または母を思う息子として)
なども合間って、
彼の知事としての人気が急上昇。
今やアメリカでヒーロー扱いなのです。

でもね、
アメリカで最も被害を多く出した州の知事がヒーロー扱いというのは、
腑に落ちません。
だいたいから、本当に優れたリーダーシップと洞察力のある知事は、
最初からこんなにひどい感染拡大を起こさないでしょう。

カリフォルニア州知事は全米でいち早く自宅待機命令を出しました。
(カリフォルニアに自宅待機令が出たとき、
クオモ知事はNYにはそんな命令出さない、と言ってました。
そんなことしたら経済がとまる、住民が怯えるから云々、と。)

でもそのわずか2週間後、
ニューヨーク州感染者数はカリフォルニア州の10倍近くにあがりました。
最初の週の感染者数は、
ニューヨークもカリフォルニアも同様の数字だったのに、です。
時間の経過とともに、
カリフォルニア州知事の判断は正しかったのだなぁと思い直しました。
(というか一番偉いのはサンフランシスコ市長!
州より先に自宅待機命令をサクッと出したよね、
そして私たちはそれにおとなしく従った)

カリフォルニア(特にベイエリア)はいつも先手、先手の政策で、
この頃ようやくその成果が日々の感染者数の数字に現れてきたところ。
(まだ油断はできないけれど)

今カリフォルニアは、
私たちが最も恐れていた医療崩壊を回避しつつあり、
今日はついに州保有の人工呼吸器500台を、
ニューヨーク州に貸し出すまでに至りました。

すごいなぁー。
敏腕!カリフォルニア州の希望!
うまくやってくれています、
州知事のニューサムさん。

語り口調や人間味からしたら、
たしかにクオモ知事が万人に人気を博すのは頷けるし、
ニューヨークはメディア、報道の聖地ですから、
今やどこのニュースもNYのコロナ事情で持ちきりです。
クオモ知事に大統領になってほしいなんて声も聞こえます。

でもね、
カリフォルニアのニューサム州知事こそヒーローですよ。
全然注目を浴びていないけれど。
声を大にして言いたい。
govern(統治する)とはどういうことか、
身をもって体現してくれてます。

危機を未然に防ぐことのできる人、
危機管理のできるリーダーこそ、
真のリーダーだと思います。

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いつも、ひとりで遊ぶ我が息子。

幼稚園、オンライン学習へ移行

2020-04-02 23:02:37 | 育児: 5歳〜
【5歳2ヶ月】

近所の川でひとり遊ぶ。
紙のボートを浮かばせたくて家から持参する息子。

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幼稚園がなくなってからもうかれこれ、3週間。
息子の幼稚園は来週からオンライン学習へ移行することになりました。

昨日の発表で4月、5月、6月と休校が続くということだったので、
その分の学費返して欲しいーと思ってたのです。

そしたらオンライン学習へ移行、という連絡が幼稚園から来た時に、
1)オンラインには参加しないで100%学費を返してもらう
2)オンライン学習に参加し70%の学費を払う
という選択肢があることを知りました。

ベイエリアの私立幼稚園、チャイルドケアはフルタイムで預けると、
だいたいどこでも月々の学費が20万ぐらいします。
息子の幼稚園も例外ではありません。

なので、このパンデミックで経済が先行き不透明な今日この頃、
3ヶ月分の学費が返ってくるというのはとても魅力的に思えました。

そうなんだけど、
やっぱり昨日書いたように幼稚園への思い入れも強いので、
他の友達家族達が次々と「やめる」「サインアップしない」と去っていく中、
とりあえず4月はやってみることにしました(月単位で決められるとのこと)。

で、肝心の内容なのですが、、、
たった15分のライブ授業が週に3回あるだけ。
それだけ!?って、私もびっくりした。
しかも先生との1対1とかではなく、
5人グループぐらいでやるらしい。

ライブ授業はそれだけで、
あと週3回、録画での読み聞かせなどが配信されるよう。

いくら幼稚園に思い入れがあるといっても、
これで学費70%の価値は、ないでしょう。
先生方だって、オンラインで授業をしたことはないでしょうし。
急にオンライン学習への変更を余儀なくされ、
今世界中の先生達が困っているようです。

私も、5歳児にオンライン学習って、
どんな感じになるのか想像つきません。
親のサポートは必須だろうな(ため息)。
ただでさえ在宅勤務でこどもが家にいて時間とられるのに、
もっと手間がかかりそうな気配です、、、。

でもこれとて、
誰が悪いというわけではないのです。
誰のせいでもないのです。
怒りの持って行き場がないです。

先週1週間だけでアメリカで660万人の失業保険の申請がありました。
先々週は300万人強でした。
ってことは、
たったこの2週間で、約1千万人の人が職を失ったということになります。

こういうショッキングな数字がこれからどんどん出てくるでしょう。

学校は来年度まで開かない

2020-04-02 12:41:17 | 育児: 5歳〜
【5歳2ヶ月】
今日ついに正式にアナウンスがありました。

息子はせっかく3年通った愛着のある幼稚園、
再開を待たずに学年末と卒業を迎えることに・・・。
来年度が始まるのは8月末。
その頃には息子は公立の Kindergarten へ、
まったく新しい、英語での学校生活が始まります。

園庭での芝生の上での卒業セレモニー、
息子の卒園証書授与式、見たかったなぁ。
「はい」と日本語で手をあげる息子を見たかったなぁ。

こうなることはわかっていたけれど、
やっぱり悲しい。
そしてこんな悲しみは、
パンデミックで大切な人を亡くした人の悲しみに比べたら、
ほんのちっぽけなことだとはわかっているけれど。

レイオフ第1ラウンド

2020-03-31 22:42:02 | 育児: 5歳〜
今日私の職場で一斉に、解雇、時短、
または一時解雇の通知が出されました(ニュース記事)。
全スタッフのうち85%が何らかのインパクトを受けました。

奇跡的に今回うちのグループは大丈夫でした。

上層部のマネージメント層の給料の何%かをカット、
それから、特にフロントライン(チケット販売や売店スタッフなど)、
フロアスタッフは大きな傷を負いました。

数年前だったか、
前回うちの職場でレイオフがあった時、
そもそもマネジメント層やリーダーシップの不手際でそうなったので、
切られていく人達を見て本当に心の底から怒りを覚えました。

でも今回は違う。
誰のせいでもないのに、
誰も悪くないのに、
レイオフが起こる。

怒りの持って行き場もありません。
今、こうしたレイオフがアメリカ中で起きています。

私自身、今回のレイオフでは何の影響も受けなかったけれど、
パンデミックが長引けば、レイオフ第2ラウンドもくるだろうと思います。
そのときは無事でいられるかどうかまったくわかりません。

たった3週間前まで、
普通に生活をしていた私たちです。
それが瞬く間に急転直下。
これ、どこまでおちていくんだろう。
まだ底が見えません。

ニューヨークとの差、これからの日本も心配

2020-03-26 22:33:06 | 育児: 5歳〜
サンフランシスコに屋内退避命令が出たのは3月17日でした。
その週から私たちの「軟禁生活(?)」が始まったのですが、同じ週にニューヨークはまだロックダウンは始まっていませんでした。学校は休校になり、レストランやバーを閉める要請は出ていたけれど、外出禁止令はまだだった。結局、ニューヨークに外出禁止令が出たのは、サンフランシスコから遅れること5日、3月22日のこと。

わずか数日遅れただけで、今やこの差(青がベイエリア、赤がニューヨーク)。
サンフランシスコならびにベイエリアの外出禁止令のタイミングはアメリカで初のことでショッキングだったけれど、間違ってなかったんだなーと今思います。

これほどまで「政府」の必要性、カリフォルニア州知事やサンフランシスコ市長のリーダーシップを心強いと思ったことないですね。

とはいえ、まだまだ暗いトンネルの中、出口は見えてこない。
ロックダウンはたぶんあと6週間ぐらい続くと思う。
どうかこのまま引き続き市民が引きこもってくれますように。

イースターまでにロックダウンを解除するなんて無責任なことを平気で言うどこかの大統領ことはどうか誰も聞きませんように。

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それから日本のことも心配です。
ちなみに、アメリカのコロナ関連のニュースで日本が語られることはあまりありません。コロナ封じに成功したと引き合いに出されるのはいつも中国、韓国、台湾、シンガポール。日本は地味にがんばっているはずだけれど、日本の情報はあまり入ってこないので不思議でした。

調べてみたら、日本はクラスター対策という方法で、ピンポイントで感染の連鎖を追い、クラスターが次のクラスターを生み出す連鎖をモグラ叩きのようにつぶすことに尽力してた模様。大阪のライブハウス、とか、北海道の雪まつり、とか、クルーズ船とか、感染を特定しやすい場所やイベントがあったおかげかもしれないけれど、その日本独自の方法がたぶんこれまで成功していたのね。握手やハグの習慣がないとか、ほぼ全員がマスクをしているとか、そういう日本の文化もたぶん感染者数を低く抑えることに貢献してたと思います。

特別に厳しい措置もなく、日本は、学校は休校になったものの、学童はやっているというし、ショッピングモールも、スーパーも、レストランもみなオープン。もうここ2週間近く、家族以外の人と2メートル以上近づいたことのない生活をしている私からすると、うらやましい限り。リモートワークも推奨されているとはいえ、強制はされていない様子だし(いまだに満員電車だし)、桜の開花とともに、もうコロナの緊張感も緩和している雰囲気??

飲み会や花見で人が集まっている様子を羨望の眼差しでみていたのですが、、、でも、本当に大丈夫なの!?と思います。

あの人出をみていると、感染に気づかない人たちによるクラスターがあちこちで発生してもおかしくないし、そこから指数関数的に感染者が増えて大規模な連鎖もありえます。せっかく世界の誰もやっていない日本式の対策で奇跡的に感染者数を低く抑えることができていたのだから、どうか気をゆるめずに。

アメリカからヒヤヒヤしながらみています。
心配です。

これはマラソンか

2020-03-22 16:37:10 | 育児: 5歳〜
【5歳1ヶ月】
街じゅうがロックダウンなのでいつもフィリップと息子と3人です。
家族や同居人との散歩は許可されているので、
昨日はバークレーの自然公園 Tilden Park へ行ってみました。
行ってみてびっくり、いつも以上に人がいる。
いくつものハイキングトレイル、湖、サイクリングロード、
ピニックエリアなどを擁する広大な Tilden Park.
この時期みんなが考える Social distancing の格好の行き先なのでしょう。

広大な公園なので他人との距離が近くなることはないですが、
(他人との距離を2〜3メートル保たなければいけない)
それにしてもちょっとねぇ。。
思った以上に人がいたので私たちは早々に帰って来ました。

(「もっといた〜い!」という息子を言い聞かせて)

今のアメリカ。
ワクチンも特効薬もないので、
コロナウィルスを完全に封じ込めることは不可能です。
できることは、ただ1つ。
アメリカのヘルスケアシステムが対応可能なレベルに、
常に重症患者数を抑えておくこと。
そのための外出禁止令。

これをやらなければ、
大勢の人が一気に感染してスパイクが高くなり、
イタリアのように医療崩壊が起きる。
それはなんとしても避けたい。

それよりは、少しずつの人が長期に渡って感染したほうが、
医療システムが扱える程度の患者数に留めておける。
つまりアメリカは今時間稼ぎをしているわけです。
重症例が常に医療キャパシティの範囲内に収まるように、
ほそーく、ながーく、一般市民はSocial distancing を守りつつ、
ウィルスの拡散スピードをスローダウンさせなければなりません。
その間に迅速なワクチンなり特効薬なり、
より優れたテストキットの開発が望まれています。

でもねぇ。
巷ではこれが数ヶ月続くんじゃないかと言われています。
私たちの仕事、経済、教育、これからどうなるんだろうと思います。

これは、今まで誰も走ったことのないマラソンだね。
不気味なマラソン。
メンタルがやられないように気をつけよう。

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トイレットペーパー、ようやく手に入りました!
他人との接触を避けるため、買い物にいく頻度も週に1度にしているのでもっと前からあったのかもしれませんが、ずっと空っぽだったトイレットペーパーの棚に、どっさりと品物が入荷されていました。ひとり1パッケージ、というお店からのルールのおかげで、11時ごろでしたが(開店からだいぶ時間が経ってても)余裕で買えました。

いまだ買えないのはパスタですね。
息子がバターとパルメザンチーズのかかったシンプルなパスタが好きなのでいつも家にあったのですが、もう底をつきました。パスタはどこでも人気のようでここ数週間ずっと見当たりません。たぶん開店前から並んでいれば買えるのかもしれないけれど、うちはそこまでしたくないのでふつうの時間に行ってなければないで仕方ないと思うことにしています。

お米があるから大丈夫。

息子の唯一の楽しみ ー ビデオチャット

2020-03-21 13:16:06 | 育児: 5歳〜
【5歳1ヶ月】
あいかわらず休校ならびに外出禁止令が出ているため、
家に軟禁状態の息子です。
習い事も全て休止、
お友達と会ったり、家へ招いたり、
公園で遊んだりすることができません。
(ひとりで自転車に乗るのはOKだけど、遊具で遊ぶのがダメ)

Social distancing(他人との接触を避ける)が推奨されているので、
同年代の子どものつながりがすべて遮断されてしまいました。
息子はひとりっこなので、
遊び相手話し相手はママやパパしかいない。

そんな息子に新しい楽しみができました。
それは大親友のお友達とビデオチャットでバーチャルに会うこと。

果たして5歳児どうし、会話が続くのだろうかと疑問だったけれど、
今週だけで3回も、毎回1時間以上もビデオチャットしていました。

息子はバーチャルであっても大興奮!
自分のおもちゃを見せたり、
おもしろい顔をしたり、
お互いにつながっていることがただ嬉しくて、
画面につぎつぎとお互い興味のあるものを持ってきて見せ合っているのです。
悲しい話は少しもしません。


初めてビデオチャットをした次の日から毎日、
「ね、今日も○○くんに電話してね!おねがい!」
と頼んでくる息子。

ビデオチャット中はほんとうに楽しそうなのです。
ゲラゲラ大笑いして、双方の親達が「もう遅いから切るよ」というまで、
ずーっと話しています(というかまともなことは話していないのですが)。

月曜日の外出禁止令から始まり、
火曜日の州知事の「学校は来年度(9月)まで開かない」発言から、
私たちはこれが長期戦になることを思い知らされ、
ため息ばかりの1週間でした。

でも、オンライン、バーチャルであっても、
息子が「心の友」と呼ぶお友達(笑、ドラえもんの見すぎですね)
とつながる時間が持ててありがたいです。