初期のRCサクセション/RCサクセション
洋楽に比べると、圧倒的に少ない私の邦楽のコレクションの中で、RCの作品が一番多い。大学生時代、ちょうど発表され大ブレイクしたアルバム「ラプソディ」を聴いたのが最初の出会いだった。その後は一緒にハマってしまった弟と新旧のレコードを買いまくり、聴きまくった。解散後のソロ作品も悪くないが、私にとっての忌野清志朗はなんといってもRC時代。この作品は72年発表のデビューアルバム。メンバーが演奏して録音もしたはずなのに、出来上がった作品はスタジオミュージシャンの演奏に差し替えられていたというのは有名な話。それでも、当時から突き抜けてしまっている清志郎のボーカルがスゴイ。“シュー”や“言論の自由”の攻撃的な歌詞は今日でも通用するし、むしろそういう状況で溢れかえっているのではないか。喉頭がんのため長期入院治療に入ったという清志朗の回復を信じています。