クラブの至宝といわれた有望若手選手がトップチームでは出場機会を得られずレンタルに出されたままそれっきりになるケースがパターン化している名古屋だけに、考起の1年での復帰は素直に嬉しい限りでございます。
町田での29試合出場、3ゴールという成績は結果を出したとはいえ彼のポジションを考えると3ゴールは少々物足りない数字です。なによりもまず考起自身が到底満足していないとは思いますが、自らの意思で移籍を志願したうえで優勝争いを経験、その中でレギュラーにも定着できたことでそれなりに得るものは大きかったのではないでしょうか。
そうはいっても名古屋でレギュラーの座が保証されるわけではありません。シャビエルや青木の他にも来シーズンは相馬や渡邊ら活きのいい若手が正式に加わることで、2年前よりもさらに厳しいレギュラー争いが予想されます。なによりまず考起には2年前とは違った姿を見せてくれることを期待したいと思います。