多くのグラサポが望んでいたであろう名古屋での残留は残念ながらかなわず、一部で報道されていたとおり千葉への完全移籍が正式に発表となりました。
昨年は一年でのJ1昇格、今年はJ2降格回避という目標を(最低限ながら)無事達成したとはいえ、移籍後いきなり主将という大役を任された寿人にとっては総じて辛く苦しい2年間だったと思います。そんな難しい状況のなかでもクラブやチームメイト、そして我々ファン、サポーターのために最善を尽くし立派に責任をはたしてくれました。
そんな寿人にクラブとしても延長オファーを出すのは当然のこと。その上で本人がこういう決断を下したのはやはり純粋にサッカー選手としてピッチに立ちたかったがゆえのことでしょう。特に厳しいシーズンとなってしまった今年はピッチ上で戦力となるチャンスが与えられなかったもどかしさや悔しさは相当のものだったはずです。
ある程度の成果が求められる来シーズンに臨むにあたり、悲しいかな今の名古屋には寿人に代わって精神的支柱となれる選手が見当たらないだけに寿人の退団は痛手だし、チームが苦境に陥った際の“寿人ロス”の影響はかなり心配ですが、2年間の貢献に感謝する意味でも彼が熟慮を重ねたうえで出したこの決断を尊重し、新手地での活躍を願いつつ気持ちよく送り出したいと思います。