コンバット・ロック/ザ・クラッシュ
82年発表、5枚目のアルバム。「ロンドン・コーリング」から変化を見せ始めていたように、ここにはひたすら3コードで押しまくるパンクナンバーは入っていない。にもかかわらず、初期の攻撃的姿勢を失っていないのがクラッシュのスゴイところ。当時のストラマーは映画「タクシー・ドライバー」の影響を受けて、主人公と同じようにモヒカン刈りにしていた。そのルックス以上の攻撃性をサウンドからは感じられる。これ以後のクラッシュはミック・ジョーンズの脱退もあり、86年に解散するまでにアルバムも発表しているのだが、それまでの傑作とは程遠い内容だった。ジョー・ストラマーがつぶやくように歌う“デス・イズ・ア・スター”が秀逸。