当日の入場者数9,355人・・・
2週間の中断明けの試合、悪夢の鹿島戦を思い起こさせるような雨、NHK-BS1で生中継、そして“張子の虎”のような現在のチーム状態・・・試合前から不安材料はたくさんあったのですが・・・。
マギヌンと吉村の出場停止にお付き合いしたのか?スタジアムDJまでが不在となった聖地・瑞穂。出場が危ぶまれていたバヤリッツァは間にあったものの、入れ替わるように増川が欠場。直志とコンビを組む懸案のポジションに入り、めでたくホーム初先発を果たした福島はこの試合唯一の収穫だったと思います。
決定機を何度か作っていた序盤の攻勢で勘違いをしてしまったのか、その後は相手を舐めてかかったようなプレーが目立った名古屋に対し、持っている力を最大限に発揮し勝利への執念を見せた柏に気前良く3得点をお膳立て。相変わらず後半になると消えてしまうブルゾを90分間引っ張ってしまう采配を含めて、降格圏に沈むチーム相手に優しさ200%を発揮した名古屋でした。
試合展開に関係なく降り続く雨の中、浦和の次に大っ嫌いなチームに負けた悔しさよりも、モダンで攻撃的で美しいサッカーとは対極にある前時代的なサッカーを見せられるストレスの方が大きいという事実。ミスターはシステムだけが問題ではないと言うけれど、我々が見ていて楽しくないサッカーがプレーする選手達にとっても楽しいはずがなく、それが彼らのプレーやモチベーションに少なからず影響しているのは明らかでしょう。
その象徴ともいえるのが小川でしょうか。名ばかりのサイドハーフで守備に忙殺され、挙句の果てにサイドバックに追いやられてしまう“昨年の新人王にして背番号10番”の心情やいかに・・・。マギヌンの出場停止が明ける次節のスターティングメンバーに注目。