名古屋一筋14年・・・年齢的にトップフォームでのフル出場は難しくなったとはいえ、あと1、2年は名古屋の戦力として十分やっていけると思っていたのですが・・・。
チームや自分自身がどのような状態に置かれていてもサポーターの選手コールにはいつも誰より丁寧に応えてくれる名古屋のバンディエラ・直志。入団当初はピクシーに代わる攻撃的MFとしてゴールを期待され、一転して守備的ポジションを任されても腐ることなく才能を発揮。中盤の底で献身的なプレーを見せつつ、期を見て決める豪快なミドルシュートは名古屋の見どころであり我らグラサポの楽しみの一つでした。
ここ最近は怪我に悩まされ出場がかなっても万全な状態とはいえなかったようですが、一旦ピッチに立てば決して手を抜くことはなく、闘莉王とはまた違ったアプローチで若手選手達のお手本となってくれていました。今回の決断にしてもクラブ側は契約更新の提示をしたものの直志が断ったうえでの発表だったとのこと。怪我で納得のいくプレーが出来ないという理由はもちろんですが、再建途上にあるチームの将来を考えての決断でもあったのではないでしょうか。
残念ながら今の名古屋に“背番号7”を引き継ぐのに相応しい選手は思い浮かびません。また、ピッチ内外において存在そのもので見本となり象徴となる選手がまた一人いなくなってしまう来シーズンを思うと今から心配でもあります。ただ、たとえ1年間だけでも若い選手達が中村直志という選手を間近で見ていたことだけは確かなこと。直志がまいた種がいづれ実を結び、近い将来彼のようなスピリットを持った選手が必ず出てくることを信じています。
ケネディに続いて直志も去ることが決まった今シーズンの名古屋・・・ホーム最終戦は普段以上に感傷で一杯の試合となりそうです・・・。