木漏れ日

日差しがキラキラと躍ってる…

映画「阪急電車 片道15分の奇跡」&「さよならをもう一度」

2011年05月31日 | 映画
「人形展どうでしたか? 私も行ってみたいと思います
  ところで水曜日 映画を観ようと思うんだけれどRグレイさん用事ありますか?」
和紙人形展を見に行った日の夜 用事で行かれなかったⅠさんからのメール

水曜日はレディースデイ 女性は1000円で映画が観られます

そうだ 人形展ご一緒したFさんも誘ってみようと思いつき
「Ⅰさんと水曜日何か映画でも観ようか?という話になりまして… 突然ですし お忙しいそうだから無理かしら?」
とFさんにメール

「OKです 遊びに行こう!」とのお返事(^^)

とんとん拍子で遊びの約束が成立
水曜日ららぽーと磐田のTOHOシネマズ磐田で待ち合わせ「阪急電車 片道15分の奇跡」を観ました



片道15分のローカル線 阪急今津線の電車内を舞台にした有川浩さんの小説を映画化した作品です
ほろりとしたり クスッと笑ったり 共感したり
 ほっこりし 元気をもらえる しみじみじわ~っとなんか嬉しくなる映画でした 

翔子(中谷美紀)が時江(宮本信子)から言われたことば
「あなたの思ったとおりで、いいのよ」
どんなに救われたことでしょう うるっ! 

スタッフ出演者のほとんどが阪急電車沿線ないし 居住体験がある人が選ばれたそうです
 阪急電車にたいする思い入れがにじみ出ている映画です

お勧めです


翌木曜日 今度は「さよならをもう一度」をTOHOシネマズ浜松へ

実はこの映画 観に行きたいけれどどうしようって迷っていたんです
前日Fさんが「明日は『さよならをもう一度』を観に行くの」って言ったのを聞きつけ
あらっ? 天の声?^_^;
  やっぱり私も行こうかしら?です

でも午後2時から太極拳があるし
 夕方5時には母の介護の件でケアマネージャーさんたち(婦長さん介護施設の職員さん)と話し合いがあるし…
Fさんには明日行くかもしれないと伝え別れました

母はショートスティで留守中 映画は金曜日で終わり
やっぱり行かなくっちゃp(^^)q

という訳で木曜日朝「やっぱり 今日行きます」とFさんにメール
映画館で待ち合わせ  

「さよならをもう一度」



1961年 フランス・アメリカ映画
イングリット・バーグマン イヴ・モンタン アンソニー・パーキンス共演
 ひとことで言えばこの3人の三角関係 心の揺れ動き 葛藤 

原作はフランスの作家フランソワーズ・サガンの小説「ブラームスはお好き」
余談ながら今回調べて初めて知ったのですが
サガンの初の小説「悲しみよこんにちは」が出版されたのは1954年 サガンが18歳のとき
 「ブラームスはお好き」を書いたのはそれから僅か5年後1959年だそうです
23歳? 凄い! フランソワーズ・サガン 

ブラームスの交響曲第3番 第3楽章が様々にアレンジされ映画のアチコチに流れます

イングリット・バーグマンが雨の中走る車中 涙が溢れ…
 ワイパーが動いているのにフロントガラスはずっと雨が流れたまま潤んでいて
映画の最初のシーンと最後のシーンなど 映像にも工夫が凝らされています

イングリット・バーグマン 
 午前10時の映画祭で初めて動いている姿を見た様な気がします

写真で見る彼女はクールな美女という印象でした
この前「カサブランカ」を見たときも思いましたが…
 実際映画で観ると 何だか丸みがありふんわりしていて血が通っているって感じ
もちろん美しいことには変わりありませんよ
 いまさらながらの感想です^_^;

Fさんは若い頃この本を読まれてこの午前10時の映画祭での上映を楽しみにしていたそう
 わたしも迷っていたのに後押しされたように観ることができ(*^_^*)ありがとう

そして映画観賞後は
「街中にあるのに ホテル(ビジネスホテル)のレストランなのに 駐車場も完備されていて
 スープ 野菜サラダ 肉か魚どちらかの主菜をチョイス デザート 飲み物 
これだけ揃えて1050円 (*^_^*)なのよ 今度行きましょ」

って 前日話題に出た「マリポーサ」でランチ …写真は撮り忘れまして^_^;
 HPから写真をお借りしました



Fさんにも「この味 これだけ揃って1050円(*^_^*)(@_@)」とっても喜んで頂き(^^)
 …私は関係者じゃないんですけれど^_^;
 
おしゃべりは尽きないけれど
 私は太極拳 Fさんは美容院へ向かったのでした
  


ひらまつ亭でランチ&創作和紙人形展「江戸の物売り」

2011年05月25日 | おでかけ
「江戸の風俗が描かれた創作和紙人形展が開かれるの
  何人かの友人と23日に行くんだけれど 一緒に行きませんか?」

患者会での友人Mさんからのお誘い
お知り合いの方が講師をなさっているそうです

月曜日は夫の休日 先週の月曜日も私は用事で出掛けたし…
 夫にお伺い立ててからというお返事をして…

創作和紙人形展 
 興味がムクムク 以前 目にした杉浦那智子さんの人形展のことも思い浮かんだりして…

せっかくお誘いいただいたことだし
 一応^_^;主人に「月曜日なんだけれど…良い?」とお伺い
快諾を得 いそいそ

主人の食事を作ってから出かけるのも面倒で^_^;
 送って貰いながら夫と「ひらまつ亭」でランチすることにしました 

娘の家から程近く 子供連れでも気にせず来られる明るい雰囲気のお店で
 壁にはギャラリーの様にいろいろな方の絵が飾られているお店です



お肉 お魚 野菜がバランスよく盛り付けられたワンプレートランチ

インゲン 蕨 ごぼう エリンギ 人参 ジャガイモ レタス トマト
 白身魚の下には蒸しキャベツ ソーセージ(今日のお肉)キッシュと少しのピラフも添えられ 

スープ パン コーヒー デザートも付いて 1050円なり リーズナブルでしょ(^^)


食後は待ち合わせの人形展の開かれているアゴラ浜松8Fしずぎんギャラリー「四季」へ

創作和紙人形 華扇会主催 
 創作和紙人形展「江戸の物売り」



四季折々の風物詩
 注連飾り 絵馬 団扇 提灯 籠 朝顔売り 呼ぶ声が聞こえてきそうです
団子 鰻売り お面 鼻緒 お茶碗売りもいます

人形だけでなく草履や傘 俵 鍋釜 スイカやウナギお面も小物も全て手作り

被った菅笠の素材をお聞きしたら
「トウモロコシの皮を干した物を使って古い感じを出すのに絵の具を使ったのよ…」と

見られた方が少しでも不自然に思わないよう
 クレームが入らないように時代考証にも気を遣われています
例えば朝顔の色「江戸時代の朝顔の色は?」とか
 庶民の着る物の柄 着古した感じ 継ぎ当てした所など
細かい所まで気を配られてこだわって作られていました

まあ いつも思うことですが
 こんな細かい作業をする方の指はどんなに細いのかしら?って
感心してしまいます

懐かしい景色の数々
 東京で開催するはずだった展覧会 震災で取り止めになってしまい地元での開催となりました

こんな風景はなんだかホッと和みます
 いつか全国各地で開催されたら良いですね


健康太極拳&えっ?貴女も…

2011年05月21日 | 日々つれづれ

講師のY先生のお知り合いのF先生が見学にいらっしゃいました

F先生は東京で企業戦士として一線で活躍される一方で
「楊名時太極拳」の創始者 故楊名時先生のもとで太極拳をやっていらっしゃった方です
最近生まれ故郷である浜松に帰って来られたそうです 
私達が教えて頂いているY先生の恩師とお知り合いとの縁で
F先生のところにY先生が通い一緒に演舞するうちに今回の話が持ち上がった様です

白髪のF先生はとっても体格がよく70歳を過ぎていらっしゃるのに矍鑠として背筋はピン
緊張している私達と一緒に演舞をしてくださいました 
そして休憩中 「模範演舞を見たい」との声が上がり
 お疲れなのにこころよく承知くださり二十四式演舞を見せて頂きました 

皆が見つめる静かにシーンとした中
 穏やかにゆったりと流れるように なのに力強くどっしりと
周りの気がどんどん浄化されていくような演舞でした

Y先生がF先生の演舞を最初見たとき
 「“ビビッ”と電気が走ったような感じ…」とおっしゃった意味が分かったような気がしました
そして故楊名時先生とあまりに似た演舞をなさるのでそれにも驚かれたそう…

演舞が終わる頃 
「あぁ~っ お許しを得てできることなら動画を撮らせて頂けば良かった… 」
残念!
 あとの祭り…

素晴らしい演舞でした

その後 もう一度皆で演舞した後 一時間延長してF先生を囲んで茶話会
その中で「皆さんは太極拳の他に何かやってますか?」の質問に

私はスクエアダンス あとKさんは陶芸 
 ヨガ…ヨガを20年近くもやっていらっしゃるNさんはもうすぐ講師の資格をとられるそう 
凄いです 継続は力なりですね
 Tさん達はバウンドテニス
などなど

その中で私が怪我でお休み中に太極拳のお仲間になったOさん
 …たぶん私より10歳以上も若いでしょうね 

「ボーリングをやっていたけれど病気をしてからやれなくなって…」

病気をしてから… やれなくなった… 

何故か私は「ひょっとして…」と気になったんです
 で、茶話会も終わってお掃除のとき Oさんにそっと「病気って?」とお聞きしました

明るくサラッと「乳がん」という彼女にわたしも「私もよ」と即座に応え…

帰り際 外で立ち話
なんと術後4年目ですって
 よくよく聞いたら彼女は3年半前の11月 わたしはその翌年1月の手術
3ヶ月も離れていません(@_@)

術後化学療法も受けられて…
 その副作用で術側の手じゃないけれど筋が突っ張ってボーリングができなくなったそうです

掛かっている病院こそ違え同じ病気のお仲間がこんな近くにいらっしゃったなんて…
経過や気持ちや大変だった事などいろいろ話し
「うん そうそう」
…思ってもなかなか話せないこと…家族でも心配するだろうなと思うとなかなか話せないもんです 
とっても明るく笑顔が可愛いOさん
 同じ病気で闘っているもの同士

聞きたいこと 聞いてほしいこと 不安とかいつでも話し合おうね 
 お互いによく頑張ったよね これからも元気で生きようね
と エールを送りあったのでした

10数人しかいない太極拳のお仲間の中に病友が…
 やはり16人に1人の罹患率といわれるだけありますね

F先生がおみえになって茶話会が開かれ「他に趣味は?」って話になって…
 それがなかったら…
人と人の繋がり 出会いって…不思議
 新たなめぐり合い

F先生の演舞に魅せられ
 分かち合える友人に又ひとり恵まれ 心強く嬉しい日になりました




4人揃ってのランチが実現しました

2011年05月16日 | おでかけ
1月に急の用事で延期になっていた“4人でランチしましょ”

それぞれの予定がなかなか合わず…ようやく全員集合できランチ&お茶を楽しんできました

この日の目的地は2箇所 
地の利を考慮してSさんが私達をいつか誘おうと思っていた割烹旅館「吉野屋」に予約を入れてくれました
ここは日本画画家「野島青茲」の生家で毎年5月の連休には野島青茲日本画展が開かれるそうです

11時少し前 待ち合わせSさん運転の車で一路北区に在る「吉野屋」さんに

かやぶき屋根の離れ座敷 平日なので貸切り 

松花堂弁当は蕗 筍 そらまめ こごみ 鰆など季節の香りいっぱい
 どれも程よい味付けでとってもおいしゅうございました



Oさんのフランス旅行のハラハラドキドキの土産話… 
ルーブル美術館 オランジュリー美術館 モンサンミッシェル
 凱旋門の正面 中央分離帯?身も細る思いで撮った写真
そうそう映画「ダヴィンチコード」で有名なルーブル美術館のピラミッドを背景にお茶してる写真も…

いまだ訪れた事はない遥か彼方のフランスに思いを馳せ ワイワイと話しの花が咲いたのでした



Oさんから頂いたフランス土産
 モンサンミッシェルからのクッキー 
とっても可愛いいオペラ座バレエ鑑賞トウシューズのキーホルダー
 オルセー美術館 ルノワールの絵画「ピアノによる娘たち」の磁石 そしてキャラメル
忙しい旅行だったのにいろいろありがとう(*^_^*)

そしてもうひとつの目的地
 隠れ家風カフェ「ラ・ローズデパン~バラの風~」

こんなところにホントに在るのかしら?と思うほど長閑な田園風景を抜け里山の坂を少し上ったところに突然現れます

咲き始めのバラと小鳥の鳴き声が迎えてくれ前から一度来たいと思っていた私はワクワク

街中の雑踏から遠く離れホッとする空間
 周りの里山を借景に 緑も多く花々に囲まれ 風まで違う感じ

クッションカバーやレースのテーブルセンター
 ちょっとしたアクセサリーや石鹸 小さなショップを覗くのも楽しく

イチゴのタルトとホットコーヒー
 美味しい空気の中で頂くケーキセットは極上の味(^^)
こんなにのんびりゆったり自然の中で過ごせる事はホントに贅沢



いつの間にか時間は過ぎ行き 日が長くなり時計を見てビックリ!
ご主人の夕飯の支度をしなくっちゃいけないNちゃんと母の帰宅時間が迫った私を集合した場所までSさんに送ってもらい帰宅の途に

楽しいときはアッと言う間
 来月には“日帰りで鎌倉に行きましょ“って話しも浮上 楽しみです


通院&映画「麗しのサブリナ」

2011年05月11日 | 映画
昨日は3ヶ月ぶりの通院日でした

9時過ぎ家を出て…
 今日はお薬の処方だけ

担当医師に聞きたい事がひとつ
 それから8月の検査結果を聞くときではお薬が足りなくなるのでそれも伝えなきゃ…
…お忙しい先生だから手短に っと    

今日は薬だけなので主治医のO先生じゃなくってK先生
座った後にちょこっと「イタッ!」(体制を変えるときにちょっと痛いのです)

K先生「腰? 大丈夫? ゆっくりでいいよ」
小声だったのにちゃんと聞きつけ いたわりの言葉
 こんな些細な事でも気遣ってくれると嬉しいもんです

前回から処方して貰う様になった“週に1回飲む骨粗しょう症の薬“
 次回 乳腺外科に来る日では1~2回分足りなくなります
8月の検査の日に処方して貰えるよう乳腺外科に予約を入れてもらいました

そして聞きたいことは…2月の胸部CT検査結果
「炎症と思われます…」
「ハイ わかりました」
と簡単に聞き流しちゃって…

背中の痛みと骨の事が気になってそちらについていろいろ質問して^_^;
 肝心な検査結果の詳しく聞く事をスルーしてしまいました

“再発の影じゃなくって良かった”
  単純にそんな風にとらえて
それでも後になって『炎症とガンって見分けつくの?』とか『どんな状態?』
『ほって置いて良いの?』『ガンの細胞とどう違うの?』
 いろいろ気になってきました…

…よくあるんです
 後になってからアレはどういう事?もっと詳しく聞けばよかったってこと
どうして即座に気がつかないのかしら? アホですね 

で、K先生に質問して
 画像を映し出しながら詳しく答えて頂きました

珍しく今日は受付から1時間ちょっとで済み11時前には病院をあとにできました


この時期の通院はどうもいけません

3年前の今頃は抗がん剤治療真っ最中 9日は2回目の点滴日でした
髪の毛は脱毛進行中

空気感 温度感 香り 見る景色 着ている物 肌に感じるいろいろに
 あの頃を思い起こさせられます

お天気もどんより曇り空 時折小雨降り
 病院に向かう運転中から何だか情緒不安定
 
その上検査の結果を詳しく聞き…内容的には問題ないんですけれど…
 “乳がんには再発の恐れがある”って事を近くに感じたからか
帰宅後は何だかブルー
 孤独感というか モヤモヤして… なんでしょうね  

この前の患者会でのお話がいろいろ思い浮かび
 こんな思いにどっぷり浸かる日もたまには在っても良いかな
と 観念してタル~っと過ごしました

そして今日
 その想いを吹っ切ろう 立ち直ろうと 
  …もともと“なんだかちょっと”程度のだから一晩寝たらだいぶ元気になりましたが…
ちょうど母はショートステイに出かけて留守

「よし行こう!」

久々ひとりで 雨降りにもめげず
 映画「麗しのサブリナ」を観に行ってきました

1954年製作 オードリー・ヘプバーン ウイリアム・ホールデン ハンフリー・ボガートと共演したロマンチックコメディ

恋に恋する少女サブリナを演じるオードリー・ヘプバーンがホントにキュートで妖精のよう
パリから帰ったファッショナブルなサブリナに男性共は目を見張り輝かせるけれど
 私はパリにいく前の原石の様な彼女の方がずっとチャーミングでステキと思うんだけれど…

サブリナ・パンツの言葉を生み スタイルを世界中に流行させた発信元の映画 
 そのスタイルも彼女ならではです



オードリーの可愛さステキさは男性じゃなくっても うっとり ため息もんです

そう言えば往年のファンでしょうか“おじさんひとり”で観に来ている方も多く見受けました

この映画 原作を読んだヘプバーンが「麗しのサブリナ」への出演をパラマウントの首脳部に懇願し、そのときはまだ「ローマの休日」が封切前で試写室でそれを観た首脳部がこぞってOKサインを出したというエピソードがあるそうです

ストレス解消にはやっぱ異次元体験っていうかどっぷり浸って観られる映画はいいですね


でも、この映画の上映中ひとつ向こう隣のおばさん2人連れ
「可愛いね~」とか「面白いね~」とか「すご~い」「ワハハ 笑っちゃう」とかいちいち耳障り
…居間じゃないんですから
意を決して チョンチョンと腕の辺りにサインを送り「シー」のジェスチャーをしちゃいました

こういう事は伝える方も気を遣うんですから自重して頂きたいもんですわ 
      

第10回乳がん患者会スノードロップ学習会

2011年05月06日 | 患者会
第10回乳がん患者会スノードロップ学習会が開かれ参加してきました

今回は
「こころのケア ~自分でできる対処法の工夫~」と題して
浜松医大病院 精神神経科臨床心理士 井上淳先生
 緩和チームの一員として心のサポートもされている先生のお話でした

大まかな流れは

 ストレスとは
   ↓
 効果的なストレス対処法
   ↓
 心理的苦悩の性質
   ↓
 +αのストレス対策

ストレスとは
 ある物体に力(刺激)を与えたときに物体に生じる“はり”や“ゆがみ”のこと

ストレスにはどんなものがある? 
 人間関係(家族 職場 近所) 
 物理的(気温 天気)
 環境的(騒音 空気汚染)
 心理的(不安 喪失体験) 
 社会的(多忙 責任 借金) 

ストレスのサイン
 
 身体の変化           心の変化
 
 身体がだるい         情緒不安定
 疲れやすい          気分の落ち込み、晴れ晴れしない 
 寝つきが悪い         イライラする
 途中で目が覚める      意欲がわかない
 頭痛              おっくう、だるい
 動悸 めまい         集中力の低下
 胸の痛み           不安感
 肩こり              罪悪感                          
 食欲が無い/食べすぎ
 下痢/便秘

ストレスや辛い気持ちに自分で対処できそうか?…この判断が大事です

自分でできる 
 気分転換…元気があるとき  
   ストレスには気分転換が一番
   悩みから意識を離す事で客観的に問題を見つめなおす心の余裕ができる
 休息…元気が無いときは先ず休みましょう
   疲れていてエネルギーが無いときは気分転換は効果が無い
   休息をとって全体的なエネルギーを回復すること     
 問題解決
  「今の自分に何ができるのか」を考え 実行する
   受け止め方を変える 

自分だけでは難しそう
 身近な人への相談
   家族 友人 恋人 先生など相談できる人を作る
   周囲からのサポートがあるかどうかが予防にもつながる
 専門家の力を借りる
   医師 看護師 臨床心理士 栄養士 介護士 弁護士 税理士 警察など
   自分の問題に合わせて 体 心 社会の側面からのサポートを受ける

人に話すことの効果
 悩みを話す→離す→放す
悩みから距離を置く→離す

自分でできる対処法の工夫

心理的苦悩
  
 複数の感情の組み合わせ(複雑な感情)
  怒り イライラ 不安 心配 恐怖(恐れ)うつ 罪悪感・自責感 悲嘆(悲しみ)
  後悔 絶望感 孤独感・疎外感   

より良く生きたい…上手くいかない自分に劣等感

⇒このような感情を抱き 持続する状態を心理的苦悩状態と名づけることにします

心理的苦悩時の思考の状態
 ぐるぐる ぐるぐると同じ事を考え続け、堂々巡りになる
 自分で考えているというより、「考えさせられている」様な状態となる
 ある観念や心配がその不安に自分の生活が大きく支配されてしまう状態
  →不安にとらわれる

心理的苦悩時の感情・身体の状態
 例) 胸のあたりがもやもや、お腹の中に重い塊がある様、
    身体全体が重い、息が詰まる様…
 感情は強度が強くなり、距離をとれなくなる
⇒思考はこうした不愉快な身体感覚や感情を必死で避け、感じないように感じないようにと無意識に勝手に動くことが多い

心理的苦悩にどう対処?

心理的苦悩の性質 

◇不安や抑うつという感情や不愉快な身体感覚、繰り返されるマイナスな思考などの心理的苦悩は、取り除こうとすればするほど、追いかけてきて、心理的苦悩は増大し、それに絡めとられやすいという性質をもつ
◇死の恐怖は人間の本能であり、いくら努力してもそれをなくすことはできない
死の恐怖を振り払おうとすればするほど、そのことに心が向き、死の恐怖がますます強くなる

⇒ではどうするのか?

心理的苦痛にどう対処?

◇人間のこころとからだは自然の一部。天気のようなものであり、自然をコントロールできないのと同様、人の心もコントロールできない。
⇒コントロールしようとせず ただ観察する。
苦悩は時として避けることができないものあるが、それを持続し、深めてしまう習慣的なパターンに気づき、そこから抜け出す方法を学ぶ事ができる

観察する 見つめる 何もしないで時の力を信じる

+αのストレス対処のポイント

 力まず
 避けず
 妄想せず
  
   (熊野宏昭「ストレスに負けない生活」ちくま新書 2007) 

力まず とは?
 リラクゼーションとはただゆったりとした心身の状態を指すのではない!
⇒リラクゼーションを作り出すための特別な方法によって生み出される固有の状態
 リラクゼーションとは少々の負荷ではへこまない、あるいはへこんでもすぐに元の状態に戻る事 ができるような、復元力の高まった柔軟な状態を意味する

お話の途中でリラクゼーションできる呼吸法を皆で試してみました

実験
 呼吸に集中して目を閉じ3分間

呼吸に集中できない → 悩んでいるとき
 頭の中はおしゃべりに忙しい…過去の事例を行ったり来たり

呼吸法
 
横になるか椅子に楽な姿勢で腰掛けます
体の力を充分に抜き 姿勢に偏りがないようにしてからゆったりとした腹式呼吸をしてください
お腹のあたりの動きに注意を向け 膨らんだ感覚 縮んだ感覚に注意・集中してください
息を「吸って吐いて」1と数え 続けて「吸って吐いて」2「吸って吐いて」3と10まで数え たらまた1に戻ってください
途中でいくつまで数えたか分からなくなったら静かに又1に戻って数えなおしましょう
 数える 事に一生懸命になり過ぎないように注意してください
規則正しく呼吸する必要はありません
 ゆったりとした呼吸で長ければ長いなりに短ければ短いなりに
要は「吸って吐いて」で1「吸って吐いて」で2と数えればよいです
 呼吸をコントロールしようとせず「呼吸のことは呼吸に任せて」呼吸を行いましょう

必ずと言っていいほど気持ちがそれます 今 気になっていることが浮かんできます
 幾つまで数えたか分からなくなります 分からなくなったらまた1に戻ってください
雑念を押しのけようとする必要はありません
 雑念が浮かび集中がそれたことに気がついて、そっと、呼吸に意識を戻します

1回あたり5分から10分、1日1回~2回行ってください
続けることで初めて効用が現れてきます
しかし、毎日時間を作ってやろうとするとなかなか続ける事が難しい…
 という場合ちょっとした空き時間、信号待ちなどの僅かな時間などに呼吸を数えるようにする
生活の中で継続的にちょっとやってみる、といった心構えでかまいません

呼吸法の作用・効果

気になることが出てきても、手放す
 気になることが出てきても、手放す
ということを繰り返す活動を行う事で10分 15分の後にはすっきりしてくる

一日の中に取り込むことで気がかりが出てきたら手放す行為を作ることができます

通常 外から中へ情報を詰め込んできたものが、中から出てきて消えていくという感覚なので、心理的リラクゼーションは深くなる


生活に取り入れるマインドフルネス

掃除や皿洗いに没頭して雑念が消えた体験は誰にもあるもの
何らかの作業にしばらくの時間取り組み、途中で何らかの雑念が浮かんできたら静かに目の前の作業に戻る事を繰り返す
目の前の事に集中するように心がけ、余分な思考をさしはさまないように、マインドフルネスを心掛けると、不安や落ち込み、怒り、執着に苦しめられるのは軽減していく

心理的苦悩への対処法

不愉快な感情や繰り返し生じる不愉快な思考などは不愉快な感情や思考として認め、そのままにしておき、現在できることに目をむけ、行動に移すこと
死や再発の恐怖・不安などはあっても仕方ないとそのままにしておいて、心から追い出そうとせず、今日一日自分が何をしたらよいか考え取り組む


ストレスを完全に解消するのは不可能です
 「ストレスと上手に付き合っていく」ことが大事になります
対処法には『これが絶対』という正解があるわけではありません 人それぞれです
これまでに使い慣れた対処法を用いるのが一番有効です

ストレス対処法を選択する際の最大の指針は
 自分が『心地よい』『気持ちいい』と感じられるものであることです

そうかぁ
力まず 避けず 妄想せず
 悩みを話す→離す→放す
  時の力を信じる
   呼吸法を生活に取り込みリラックス

知っているだけでもなんだか気持ちが楽になる様な
 肩の力が抜けるようなお話の数々でした