木漏れ日

日差しがキラキラと躍ってる…

巣ごもり生活の楽しみは…

2020年05月27日 | 読書
2月半ば頃から 家で過ごすことが多く
 本を図書館へ出かけて借りてくることが多くなりました



以前「かがみの孤城」を読んだことから辻村深月さんの作品に興味を持ち
 「ツナグ」を借り…この作品は映画になり何年か前観ました
続編の「ツナグ…想い人の心得」の存在を知り 図書館に予約を入れ

図書館の棚で「東京会館とわたし」 上 下巻を見つけ借りてきました
大正11年、丸の内に落成した国際社交場・東京會舘 
 海外ヴァイオリニストのコンサート 灯火管制下の結婚式 東京会館にまつわる人々の織り成すドラマ 
温かい気持ちにさせてくれる本の数々です



湊かなえ著 「ユートピア」
柚木麻子著 「マジカルグランマ」
 テレビかな?新聞かな?おすすめの本の情報で予約したような…


4月の半ばに 全国的に緊急事態宣言が発令され
 それに伴って4月22日から図書館が閉鎖

22日に「ユートピア」「マジカルグランマ」を返しに行きながら何か借りようと思っていたのに…残念!
 21日に夕方に行けばよかった 1歩出遅れました

仕方ないので手持ちの本
 夏樹静子著 ミステリーいろいろ 
 夏川草介著 「神様のカルテ」 0 1 2 3巻 新章 などなど再読

5月19日に図書館が開館 
 閉鎖期間中に 予約の順番が回ってきた本だけ受け取ることができるとのこと…書棚から借りる 閲覧は禁止
開館と同時に受け取れる本が在ってうれしい(^^♪ いそいそ出かけました

その本が
 湊かなえ著 「落日」
 東野圭吾著 「沈黙のパレード」



「沈黙のパレード」は去年の4月に予約入れたような…予約入れて一年? (@_@)すごっ!
久しぶりのガリレオシリーズ 極悪な犯罪者 それを裁くことが出来ない司法の矛盾…
 話の展開が二転三転… 真実が何回も暴かれるような 一気に読み進めてしまいました

「落日」  
新人脚本家の甲斐千尋は、新進気鋭の映画監督・長谷部香から、新作の相談を受けた
 すでに判決の確定している「笹塚町一家殺害事件」を手がけたいというが
絶望の淵を見た人々の祈りと再生の物語

巣ごもり中なので ハートウォーミングな作品に惹かれますが
 ミステリーもハラハラドキドキ その先はどうなるの?目が離せなくって時間を忘れてのめりこんでしまいます


そのほか
 今年に入ってから 借りた本のいろいろ



「そしてバトンは渡された」の予約を待っている間に瀬尾まい子さんの「傑作はまだ」を読み
 どちらも心が温まる優しい本

知念実希人さんの医療ミステリーはハラハラドキドキ
 原田マハさんの美術館をテーマにした作品も好き
砥上裕将さん「線は 僕を描く」 水墨画の巨匠篠田湖山先生と出会い
 喪失感の中にいた霜介が描くことによって再生していく様子が描かれています 
引き込まれて読み進め 読み終わった後も余韻が残る作品です
大島真寿美さん 「渦」 .大坂江戸時代中期の浄瑠璃作者 近松半二の半生を描いた作品 

読書はいろいろな世界に連れて行ってくれ
 その場に居合わせたようにハラハラしたり ウルっとしたり
良い時間を過ごさせてもらえます

スクエアダンス 活動自粛でお休み
買い物は週に1~2回 まとめてササッと
ヘアカットも行かなくって良いかな? 自粛
化粧も格好も どうでもいいような…
出かけないから曜日も季節も???あやふや 今日何日?何曜日?(^-^;

巣ごもり生活で 何だか冬眠気分 大丈夫かな? わ た し


書きかけでほってあったブログ
 削除しようかな?って思ったけれど これも忘備録 
書き足してアップしますm(__)m




シネマ歌舞伎『桜の森の満開の下』&読書『国宝』

2019年04月13日 | 読書
シネマ歌舞伎「桜の森の満開の下」を観賞してきました



野田秀樹が坂口安吾の小説「桜の森の満開の下」と「夜長姫と耳男」を下敷きに書き下ろした舞台『贋作・桜の森の満開の下』

1989年に"劇団 夢の遊眠社"により初演された作品

野田秀樹と中村勘三郎がいつか『桜の森の満開の下』も歌舞伎にしようと話し
 上演することを約束していた作品なのだそうです

歌舞伎として新たに生まれ変わり 
 平成29年8月の歌舞伎座公演がシネマ歌舞伎として上映されました

さぞ文学的で小難しい演出なのかと思っていましたが ダジャレや小ボケが満載
 でもそこは 伝統ある歌舞伎 演じる役者さんの巧みさ 品はなくすことなく楽しめました

シネマ歌舞伎の醍醐味 表情がアップで観られ 臨場感迫ります

耳男演じる勘九郎さんの科白回し 
 純粋ながら狂気に満ちた夜長姫を演じる七之助さんは美しくも怪しく 

芸域の広がりに感心しきり

ラストシーン 舞台上の満開の桜 音楽も美しく素晴らしく 感動でした 
 

そして今 読んでいる本 吉田修一著『国宝』下 花道編



新聞?TV?本?
 何処でしょ? お奨めの本の紹介を見て 図書館に予約

3月初め上巻の順番が回って来ました

任侠の一門に生まれながら 歌舞伎の世界に飛びこみ
 稀代の女形になった男の数奇な人生を追った大河小説

上巻を一気読みして 下巻の順番が回って来るのを楽しみにしてました

上巻に引き続き圧巻のストーリー

任俠の一門に生まれながらこの世ならざる美貌を持った喜久雄
 上方歌舞伎の名門の嫡男として生まれ育った俊介

同じ歌舞伎の道を歩み始めた喜久雄と俊介は 互いの芸を極め再び同じ舞台に立つ
 反目しあうライバルでありながら お互いを認め合い 親友として芸の道に精進し合う

ストーリーは血族との深い絆と軋み スキャンダルと栄光
 信頼と裏切り 数多の喜びと困難苦しみ などを織りなし進められていきます
 

本の中でいろいろな演目の様子が描かれているのです

「二人道成寺」「女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)」「源氏物語」
 「沓手鳥孤城落月(ほととぎすこじょうのらくげつ)」「阿古屋」

などなど舞台の様子が…

指で数えられるほどしか歌舞伎の舞台は観てないのですが
 その少ない観劇体験の演目が描かれていて

場面 場面が 目に浮かび
 本が立体的に感じられ とっても得した気分
特に「阿古屋」のシーンは圧巻
 
もう一度「阿古屋」を観たくなりました

読み進めながら ともに喜び ともに苦しみ
 ウルっときたり 本に入り込んで読み進めています
 
凄い本に出会えました






 
  

図書館の福袋

2019年01月08日 | 読書
蔵書検索をしようといつも行く図書館のHPを開いたら

イベント情報に
 お正月企画「本の福袋~新しい出会いを楽しんで~」の文字

本の福袋???

読書傾向が偏りがちになってきていませんか?
 福袋の中にどんな本が入っているかは開けてからのお楽しみ って

期間は1月4日~1月14日まで

ちょうど返却する本もあることだし
  興味を魅かれ図書館に出向きました

入って正面 机の上に紙袋が並んで…

袋の中身は
 「美味しいご飯の…」     レシピ本?かな
 「日本人作家のファンタジー」 
 「猫好きさんに贈る…」    
 「ようこさんの本」      作家の名前がようこさん?
 「100歳まで元気に…」     
 「参勤交代しませんか?…」  

などなどいろいろなタイトルがついた袋がずらっと10数個…
 いつもと同じように2週間貸し出してくれるんですって
 
お正月企画 面白いじゃない
 
「日本人作家のファンタジー」の袋のを 借りてきました 



袋を止めている 木製の可愛いクリップと紙袋はプレゼントしてくれるそう(#^^#)

なんだかワクワク 日向ぼっこをしながら読みましょうか(^^♪


ついでに 秋ごろから読んだ本



「銀河鉄道の父」 著者 門井慶喜 
 夢を追い続けた宮沢賢治とその父政次郎の月日を 父の視点から描いています

「この嘘がばれないうちに」「思い出が消えないうちに」 著者 川口俊和
  「コーヒーが冷めないうちに」シリーズ

「キラキラ共和国」 著者 小川 糸 
  鎌倉に住む代書屋さんの物語「ツバキ文具店」の続編

「百貨の魔法」 著者 村山早紀
  閉店を噂される星野百貨店 百貨店で働く人達と管内に住むと噂される『白い猫』が織りなすハートウォーミング物語

「おらおらでひとりいぐも」 著者 若竹千佐子
  第158回芥川賞受賞 ひとり暮らしの桃子さん おらの今は怖いものなし…

「ありえないほどうるさいオルゴール店」 著者 瀧羽 麻子
  そのオルゴール店では風変わりな主人が お客さんの心に流れる音楽をオルゴールに仕立ててくれます

「下町ロケット4 ヤタガラス」 著者 池井戸 潤
  トランスミッション開発に乗り出した 佃製作所
 
TBSのドラマが終わる前に読み終えた作品
 昨年末のドラマの最終回を観て

「え~ッ ここで終わり? まだいっぱい描かれてないことがあるのに…」 とモヤモヤ
  …新年早々の放映があるのを知らず…(^-^;

2日の夜 下町ロケットの放映を観て 
 スッキリしたのでした(^^♪

そのほか
 「ばら色タイムカプセル」 著者 大沼紀子
 「月の満ち欠け」     著者 佐藤正午
 「神様からのひと言」   著者 荻原 浩
 「小さいおうち」     著者 中島京子
  これは以前 映画で観て(奥様を松たか子 たきちゃんを黒木華が演じてます)
   赤い屋根の小さなおうち…映画とはまた違い味わい深い作品でした
 「かもめ食堂」      著者 群ようこ

などなど

本屋大賞にノミネートされた本は予約して(12冊まで予約でき)
 順番を待ち 順番が来るとメールでお知らせが届き(*^^)vお知らせから8日間が取り置き期間
 
読む本が無い時には図書館に出かけ 本棚をうろうろ
 面白そうな本を探し 借りて

一日の終わりは1ページでも 何かしら読みたい って感じ

さあ このファンタジーの後は どの本の順番が回って来るかな?
 
ささやかな楽しみ(*^_^*)です




 



   


「マスカレード・ナイト」続けてシリーズ物 他 読んだ本

2018年05月07日 | 読書
図書館に予約してあった「マスカレード・ナイト」著者東野圭吾
 の順番が回ってきたのは先月のこと



展開から目が離せなくなって 次は? 次は?と読み進め ほぼ一気に読破

読んでいる途中 

次は何を借りようかな?
と 東野圭吾さんの著書を検索してみたら
 シリーズもの?
「マスカレード・ホテル」「マスカレード・イブ」の存在を見つけ

こちらは順番待ちの人はいなくって ラッキー
 早速予約

時を遡ることになりますが 一話完結だから大丈夫



ドキドキ ハラハラ 面白く読み進めました

「ラプラスの魔女」と「人魚の眠る家」は少し前に読んだ
  同じく東野圭吾さんの作品


ついでに ここ1年ほどに読んだ本



お勧めの本や本屋大賞などから選んで図書館に予約

読んでから本屋大賞に選ばれた本も…
 なんだかうれしいですネ

色々な場面や思いを書面から受けつつ 読み進めるのは至福の時です






読書&CD「蜜蜂と遠雷」

2017年09月08日 | 読書
図書館に予約を入れたのは
 本屋大賞にノミネートされた1月中旬のこと

その前に直木賞2016年下期を受賞されていて気にはなっていたのですが
 本屋さんで手に取ってページをめくったとき

本の厚さ おまけに2段組み

図書館の貸出期間は2週間
 読み切れるかしら?
躊躇して 予約できずにいました

で、本屋大賞にノミネートされたと知り
 やっぱり読みたい!と…


8月にようやっと順番が回ってきて(^^♪



舞台は3年毎に開催される 芳ケ江(よしがえ)国際ピアノコンクール
 第6回を迎えるこのコンクールは 優勝者が世界屈指のコンクールでも優勝
近年評価が上がっている

出場者 審査員達だけでなく 調律師 テレビの取材者など
 さまざまな人の心情が交錯

恩田さんの見事な表現力で ぐいぐい物語に引き込まれ
 時には行間から音楽が聞こえるような錯覚も

この先どうなるの?
 先が気になって どんどん読み進め 

臨場感に溢れ ドキドキ
 まるで出場者の近親者のように寄り添ったり がっかりしたり…

題名からして風間 塵くんが主人公と思い読み始めましたが
 コンクールを通じて 刺激され切磋琢磨して才能が開花していく
人間の成長物語と

明石さんが栄伝亜夜ちゃんに
 「お帰り…  」
と涙 涙 のシーンには そうそう そうよね
と 嬉しくなってほろり

その様子を言葉巧みに表現され
 音楽表現も素晴らしく 恩田陸さんに拍手喝采です


読み終えて
 …クラシック音楽にはさほど詳しくない私は
「このコンクールでのピアノ曲を聴いてみたいな
 この本のCDって出れば良いのに… 」
って思ってました

しばらくしたある日 美容院で手にした厚い本に
 本の紹介と一緒に載ってました

「蜜蜂と遠雷」音楽集



CD2枚組
 
ディスク1は第1次予選~第3次予選 演奏曲
ディスク2はファイナル演奏曲

このCDに
 「蜜蜂と遠雷」登場曲への想い と題して恩田陸さんのエッセイが載っています

まず「平均律クラヴィーア曲集」の楽譜とCDを資料として購入
 ピアノコンクールの課題曲の音源と楽譜を集めることから始めたそうです

プログラムを作ってはプログラム通りに曲を弾いていく日が続き
 …恩田さんは子供のころからピアノを弾いていたそうです

浜松国際ピアノコンクールのプログラムは大いに参考になったとも書かれています
 何度も足を運ばれ 実際に弾いているのを聴いて
「これを是非マサルに弾かせようと思ったのは バルトークのピアノ・ソナタ」とか

一番苦労した曲は リストのピアノ・ソナタロ短調
 
この長い曲をどう書いていいのか分からず パソコンを前に途方にくれ
 結果「ロ短調ソナタ」はうんうん表現を探しながら数百回も聴くはめになった


ご苦労がうかがわれます
 

CDを聴きながら
 また本の余韻に浸っているこの頃です

いつかCDを聴きながら もう一度 読み返したいものです

この本のモデルとなった浜松国際ピアノコンクール
 中ホールの様子 隣に大ホールがあって…とか
カレー屋さん あれかな?

なんて思い浮かべながら読めるのも楽しい出来事でした


3年毎の浜松ピアノコンクール

この前 Kちゃんと鑑賞した能狂言の折
 「蜜蜂と遠雷」の話題が出て

浜松国際ピアノコンクール
 今度いつか聴きに来ましょうと語り合ったのでした

 





 

サラバ!上・下巻&他に読んだ本

2015年10月14日 | 読書
今 読んでいる本がこれ
 


『サラバ!』上・下

図書館に予約入れたのが本屋大賞の発表があって間もなくの頃だったから…
 4月の初め? 
約半年?
 
ようやっと順番が巡って来ました

著者は西 加奈子さん
 第152回直木賞受賞 そして2015年本屋大賞2位の作品

圷歩(あくつあゆむ)は1977年 父親の海外赴任先イランで生まれた
 イラン革命の後 しばらく大阪に住んだ彼は小学生になり
  その後 父親の海外赴任先エジプトに向かう事になる…


そして少し前に読んだ



『村上海賊の娘』上・下

これは2014年本屋大賞受賞作品

和田 竜による長編歴史小説 

天保4年の第1次木津川口の戦いでの村上水軍の当主 村上武吉の娘 景(きょう)20歳を描いた作品

戦国時代に瀬戸内海『海賊王』村上武吉の娘 景が信長に追い詰められた窮地に陥った本願寺を救う為
 戦いに身を投じていく様を描いています

登場人物がそれぞれ個性的であり 場面展開がリズミカルで
 1000ページ近くもありますが 次は? 次は?と読み進めました

それにしても主人公の景さん
 醜女と表現されていますが 背が高くって顔立ちは彫が深く 身体つきもメリハリあるとか…
今の世だったら 美人に類する事間違いなしでしょうね

春の旅行先 津和野で立ち寄った 安野光雅美術館



『少年時代』

安野光雅さんの少年時代をご本人が書いている本を見つけ借りました 
 優しい挿絵にまためぐり会い ほ~っこり和みました


そしてついでにここ数ヶ月に読んだ本



『東慶寺花だより』 著者 井上ひさし
 
映画「駆込み女に駆出し男」の原作
 映画を観て 気になり図書館に予約入れました


この2作品は有川 浩さんの作品が好きで予約

『フリーター家を買う』
  折角決まった就職先を3ヶ月で退社して自堕落に親の脛をかじっている25歳の青年が
   母親の病を機に一念発起 本当にやりたい仕事って? やり甲斐って?…
『明日の子供たち』
  児童養護施設を舞台に仕事の壁 将来の夢 葛藤などを描いています


『ソロモンの偽証』上・下 著者 宮部みゆき

クリスマスの朝 雪の校庭に…
 匿名の告発状 マスコミの過剰報道…

映画を観て 予約入れました
 話の流れはほぼ一緒ですが 原作はより深く人物像が描かれていて話の流れに納得

『桜の下で待っている』 著者 彩瀬 まる
  モッコウバラ からたち 菜の花 ハクモクレン 桜 をタイトルになる5編の短編
 
『星読島に星は流れた』 著者 久住 四季 
  天文学者が孤島で毎年開く天文観察の集い 凄まじい倍率を経て招待客は選ばれる
 孤島に上陸した招待客たち 滞在3日目 ひとりが死体となって海に浮かぶ… 長編推理小説


図書館に予約した本 次は何がまわって来るのかな?
 秋の夜長 楽しみです

そして、星の輝く夜がくる&その他読んだ本

2015年03月14日 | 読書
「そして、星の輝く夜がくる」 著者 真山 仁

お勧めの本…たしか女優の杏さんの…
 と聞き 図書館に予約を入れました



2011年3月11日 地震 津波による死者・行方不明者は2万人近くにのぼった東日本大震災
 
2011年5月 被災地にある遠間第一小学校に 応援教師として神戸から小野寺徹平が赴任した
 小野寺自身 阪神淡路大震災の被災経験があり

生徒達との交流の中で 被災地の現実と抱える問題と向かい合っていく
 
混乱から 少しずつ希望が持てる未来へと向かっていく様を描いた作品

特に印象的だったのは 子供達が子供達らしからぬ
 聞き分けが良すぎて… 言いたい事を言わずに我慢して…
それを打破していこうと 小野寺は提案して…

子供達の目のきらめきが変わってゆく様が目に浮かび希望が持て
 気持ちが和み 温かさを感じる作品
  
著者の真山 仁さんは阪神大震災の経験者 だからこそ書けた作品でしょう


その他読んだ本



「とっぴんぱらりの風太郎」著者 万城目 学

天下は豊臣から徳川へ変わりゆく頃
 伊賀を追われた 忍びの風太郎は 京で暮らす事となり…

忍びの動き スピード感 場面が目に浮かぶようで楽しめました


「虚ろな十字架」
「使命と魂のリミット」

どちらも 著者 東野圭吾

虚ろな十字架 
 死刑…重いテーマ やりきれない思いで読み終えました
  が 内容は面白く やはり東野作品は楽しめます
 
使命と魂のリミット
 過去の医療疑惑 脅迫状 2つの事件が絡み合い…
後半の手術場面は緊張感で一気に読み進めました
 医療に関わる人たちの真摯さに あらためて感銘を受けます

「破門」 著者 黒川 博行

大阪を舞台にやくざの桑原と建設コンサルタントの二宮が 金に群がる悪党達を相手に暴れまわるハードボイルド作品

直木賞作品ということで予約を入れ読み進めましたが
 乱闘場面などハードで 私好みではない作品でした

「山女日記」 著者 湊 かなえ 

「妙高山」「火打山」「槍ヶ岳」「利尻山」「白馬岳」「金時山」「トンガリロ」
 七つの山を題にした短編の連作
それぞれに思いを抱えた7人の主人公 一歩一歩山を登る女…
 女性の心理を丁寧に描いた作品

「まほろ駅前狂想曲」
「まほろ駅前多田便利軒」

著者 三浦しをん

東京のはずれに位置するまほろ市の駅前に在る便利屋 「多田便利軒」
 多田啓介と行天春彦 仕事を頼む人々と関わりながら綴られた物語

今まで読んだ三浦しをんさんの本が好きで
 何か ないかな?と検索して予約を入れました

多田も行天も心に傷みを持っていて
 それゆえにそっけなくても 秘めた優しさがあり…
心のひだが描かれていて ユーモアもありで やはり三浦しをんさんの作品は好きです

ひとつ失敗は三作目の「まほろ駅前狂想曲」を先に読んでしまったこと^_^;

だって図書館の一覧はあいうえお順になってまして
 まほろ駅前狂想曲の方が先に載っていたものですから…

そう言えば「神去なあなあ日常」「神去なあなあ夜話」も「…夜話」の方を先に読んでしまったな^_^;

後で1巻を読むときに「あぁこういうことだったのね」とあらためて流れが分かって…
 違った面白さも味わえて良いかも です


次に順番が回ってくる本何でしょう?
 


「夢幻花」&他 読んだ本いろいろ

2014年09月16日 | 読書
ようやっと順番がまわってきて読み始めたのはこの本



お正月に息子のところで目にした本
 
読み始めたらおもしろそう
 借りて帰りたかったけれど まだ買ったばかりだと(-_-;) 残念!

帰宅して早速図書館に予約を入れ
 なんと予約者数は300名以上(@_@)

それでも順番が回って来るのを楽しみに 待って

この世に存在しないはずの花をめぐって 点と点がだんだん繋がり真相が明らかになっていく…
 著者 東野圭吾さんの長編ミステリーです

で、ついでに今年に入って読み終えた 東野圭吾著の本2冊がこれ



「ナミヤ雑貨店の奇蹟」は長編小説 
  時空を超えて何人かの相談人を解決に導く ナミヤ雑貨店

相談人とナミヤ雑貨店の手紙の交換から生まれる数々の奇蹟を描いて…

東野圭吾さんですがミステリー要素はなくちょっと不思議な物語 ハートウォーミングな作品です

「祈りの幕が下りる時」
東野圭吾さん著 加賀恭一郎シリーズの10作目
 加賀さんのお母さんの出て行った謎が明らかになります
  
そして百田尚樹さんの本



「海賊とよばれた男」上下巻 歴史経済小説

主人公の国岡鐡造は出光興産創業者の出光佐三さんがモデルだそうです
 全編を通じて己の利益より国の将来の為に奔走する 未来を見据えた国岡鐡造の姿勢に感銘

「影法師」
  他にも「永遠のゼロ」

どれも 人間として…本質を問われる本です

そして原田マハ著



「旅屋おかえり」

あなたの代わりに 全国どこでも旅に出ます!
 唯一のレギュラー番組「ちょびっ旅」が打ち切りになった売れないタレント 丘えりか
ひょんなことから 病気など事情を抱えた人から依頼を受けて 代わりに旅する「旅屋」を始める事に…

心温まり ウルッとする場面も…

原田マハさんの本 他にもこの2冊



2013年の本屋大賞にノミネートされ 興味を引かれ予約した作品

「楽園のカンヴァス」
アンリ・ルソーの「夢」をめぐるミステリー
 舞台は倉敷 ニューヨーク そしてパリ…

この本を読んで キュレーターの存在を初めて知りました
 そしてキュレーターと呼ばれる人達が
  展覧会を開催する為にどれだけの情熱をもって動いているのか知る事が出来ました

「ジヴェルニーの食卓」
 楽園のカンヴァスを読み終え 原田マハさんの作品他にも何か…と検索し
  モネの描かれた作品を見つけ予約しました

好きな「睡蓮」の絵の表紙 本を手にしたときからワクワク
 マティス ドガ セザンヌ モネ 4人の画家の日常を史実に基づき描かれた4篇の物語
その当時の画家の生活の一瞬を切り取り いきいきと描かれています 


他にも今年読んだ本…アップしそびれ 備忘録の為^_^;



これ 全部 図書館に予約して借りた本
 …12冊まで予約でき(ネット予約可 受取り館を指定でき 順番がまわってくるとメールでお知らせが来ます)
  貸し出し期限は14日  

グッときたり ホロッ ウルッ
 ハラハラドキドキ クスッ!ケラケラ 良いなぁと共感
中にはモヤモヤちょっといやな気分もしたり…

心温まり 感動したり  
 どれも面白く読ませて頂きました

次に順番が回ってくる本は何かしら?
 
読書の秋 次は何を予約しようかしら?

今 読んでいる本

2013年07月18日 | 読書
かぁ~っと陽射しが照りつけ
 暑~い夏の到来

やはりお盆ですねぇ
 …この辺りは 7月がお盆なんです

うちは仏教徒ではないのでお盆の行事は無いのですが
 訪れた下さった方にお参りして頂きました

お盆が無事終わり ひと段落 
 
たいした事はしてないのに疲れ? 暑さ負け? 気の緩み?
 何もする気にならず 怠惰に過ごす日々(^_^;)


最近読んだ本
 ちょっと前に読んだ本
  今読んでいる本を書きとめておくことにします

最近読んだ本がこれ



著者 西 加奈子 「きいろいゾウ」
小説家で介護施設職員の 夫 武辜歩(むこあゆむ)ムコさんと
 幼い頃心臓が弱く1年ほど入院生活を送った事があり 動物や植物の声が聞こえる 妻
妻利愛子(つまりあいこ)ツマの物語

映画は観てないのですが興味が湧き図書館に予約
田舎で暮らすムコさんとツマ それを取り巻く人々の物語 
お月様の光を浴びて黄色く光るゾウが病気の女の子の所へやってきて一緒に世界中に旅する童話が所々に織り込まれ…

読み始めは私の好みではないかな?って思いましたが
 読み進めるうちに 作者の表現に嵌まったり
ツマさんの「声が聞こえる」能力にちょこっとぞわっとしたり
 いろいろな関わりの中で人が再生していく

ちょっと不思議な物語
 重たい物を含んでいる感じなのでファンタジーではないし…
読んでいて星の王子さまを思い出したのは私だけかしら?

ツマさんに宛てた大地君の手紙が良かった
 読んだ後はなんだか心温まる感じです

そして今読んでいる本がこれ
 著者 高野和明 「ジェノサイド」

  

たぶん王様のブランチで面白かった~の感想を聞いて図書館に予約入れたと…

物語はコンゴ アメリカ 日本それぞれを舞台に進められてゆきます

ジェノサイドの意味も知らずに読み始め
 アメリカ政府がコンゴの密林の中で極秘作戦を遂行する 訓練を科せられた4人

私の好みとは違う?と読み進めるのを躊躇いましたが
 日本で進められている部分の展開が気になって読み進め
今 ハラハラドキドキしながら 読み進めるのが楽しみになっています
さあ 展開はどうなるのでしょう

そしてついでにちょっと前に読んだ本 
 


著者 三浦しおん 「神去なあなあ日常」

以前読んだ「神去なあなあ夜話」の続編ならぬ 前編^_^;
 そう続編を先に読んでしまったんです 
主人公勇気が神去村で林業に携わるようになったいきさつなど分かってすっきり
 都会生まれの勇気がのんびり少しずつ成長する姿
祭りの為 千年杉を切りだし 千年杉に乗って山を下るシーンには手に汗 スリリングドッキドキ 
人々の温かさと面白さがとってもいい本です
 
それにしても三浦しをんさん 「舟を編む」もそうですが
 地味なお仕事をとっても魅力的に生き生きと描いてますね

著者 山田宗樹  「百年法 下」
 以前読んだ「百年法 上」の続編

著者 中山七里  「さよならドビュッシー」
 同名映画を観て 図書館に予約 

著者 大沼紀子  「真夜中のパン屋さん 午前0時のレシピ」
 住宅街の手前 真夜中にだけ開店するパン屋さん ブランジェリー・クレバヤシ

育児放棄 いじめなど重いものを背負っている登場人物
暮林さんが包み込むように接し…

パンは誰にでも平等な食べ物 みんなの悩みを美味しく包んで少しやわらげてくれる
 パンの焼きあがる匂いって幸せを感じますもんね
重いテーマを描いていますが ふんわり温かくなる本です

これも続編2 3があるそうで 続けて予約楽しみに待っています
読み終わってすぐ テレビで放映されていてビックリ
 でも滝沢君はちょっと違う感じ かな?
  
著者 三上 延  「ビブリア古書堂の事件手帖3 栞子さんと消えない絆~」
 これもテレビでおなじみになってしまいました
あと2巻 展開が楽しみ本です


母のその後&最近読んだ本

2013年02月28日 | 読書
2~3日入院するつもりが…

入院翌日の午後 見に行ってみたら 
 ベットに横たわり輸血を受ける母の姿
心配された貧血がひどくなったそうです

寝姿勢を変えるため(褥瘡予防の為)来てくれた看護婦さんから
「昨日入院されてからずっと眠っていてお食事摂られてないんですよ」
と…

昨日の検査や何かで疲れたのかしらね
 
昨日検査でアチコチまわった時には 顔色こそ青ざめていたけれど
 どこでも名前をはっきり言って 普通の様子だったのに


それから翌日 翌々日 
 何日経っても ほとんど食が進まない様子
食べても1~2割ほど

夢うつつ そんな様子で寝ています

入院した日でさえ 小どんぶりに一杯しっかり食べる程の食欲

2年前に誤嚥性肺炎で入院した折にも熱が引いた後はしっかり食べられたのに… 
 食欲が無い時は皆無って言えるくらい 食べるのが好きだったのに…

点滴が外せなく いまだ入院を余儀なくしています

食欲が回復したら ショートステイでも受け入れてくれるという事で
 ケアマネージャーさんが手配をしてくれ予定を組んでくれたんですけれど…

思案の日々です


そして最近読んだ本



予約していた本が次々と順番が回ってきて

まずちょっと前になりますが
「舟を編む」 著者 三浦しをん

昨年の本屋大賞受賞作品
 漸くまわってきました
内容も何も知らずに待っていました
「舟を編む」って辞書の編纂(辞書の名前「大渡海」からきているのでしょう)の事だったんですね

辞書を作る人たちの編集にかけるこだわりと思い 
 登場人物のキャラクターも個性的で良いですね
普段使っていて す~っと通り過ぎてしまいがちな日本語
 何だか「日本語が好き!いいなぁ」って思える本でした

同じく三浦しをんさんの「神去なあなあ夜話」
 「舟を編む」を読み三浦しをんさんの本に興味が湧き 予約しました
山奥の林業を営む村で働く勇気君がパソコンで綴った日常…ブログでもなんでもなく誰の目にも触れず…って事です
過去の悲しい話が明かされたり ヨキとみきさんの馴れ初め お稲荷さんのご利益など
 神去の個性豊かで人間味あふれる人達 まるでそこにそんな村や人たちが存在しているように生き生きとして…楽しく読めました

勇気君 パソコンでまたまた綴ってください 繁ばあさんにはくれぐれも気をつけて

これ調べてみたら「神去なあなあ日常」の続編なんですね
 横浜生まれの勇気君がなぜこの村に来たか…読みながら気になって気になって
続編を先に読んじゃったのね^_^;
 遅ればせながらですが「神去なあなあ日常」も読まなくっちゃ


山田宗樹著 「百年法」上
 王様のブランチで紹介されたのを見て興味を引かれ予約しました

戦後 アメリカ発の不老技術“HAVI”という措置を受けると不老不死の身体が手に入る
 ただし、100年後には 生存権を放棄しなければならない
SF的小説の上巻
 SFなのに「自分だったらどうする?どうしたい?」と考えさせられた本です
下巻の順番が周ってくるのが楽しみです


有川 浩著 「県庁おもてなし課」
高知県庁観光部に「おもてなし課」が発足し 効率の悪い会議…なんてったってお役所ですから
 県出身の芸能人 スポーツ選手 文化人に「観光特使」に任命し県のPRをしてもらおうと…

お役所と民間のギャップ 掛水が吉門と知り合い ことごとく駄目出しをされ
 それでも吉門に食らいついて教えを乞い
はじめグダグダだった掛水が 最後には吉門からからかわれるほどに成長する

これも高知県庁おもてなし課に行けば掛水君と会えるかなって思ってしまいます

有川さんが此処で育ち 幼い頃からお父様に高知の山などに連れて行かれ
 高知の良さを身を持って体験 それが根底にあり書けたと言っています

三上 延著「ビブリア古書堂の事件手帖2」
本屋さんで立ち読みをして面白くなり1巻を図書館に予約
 面白く読み進め2巻も続けて予約 

古書に関して並外れた知識を持つ古本屋店主 栞子が客が持ち込む古書にまつわる謎を解いてゆく
 古都鎌倉を舞台に物語はすすめられます

3巻4巻と続きがあり 勿論それもただ今予約中 順番が回ってくるのが楽しみです

岡崎琢磨著「珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を」
 これも 本屋で立ち読みし 面白そうで予約しました

日常の謎解き タレーランの女性バリスタがミルをコリコリ引きながら謎解き
 謎解きと言っても本格的なミステリーではないんですよ 日常のちょっとした事の謎解きです
第10回「このミステリーがすごい!」の最終選考に残った本だそうです

主語が抜けた書き方で騙され 最後には「あっ やられた」と
 なので 二度読みをしてしまいました

表紙の感じなどからなんとなく「ビブリア古書堂…」を連想しますネ

「珈琲店タレーランの事件簿2彼女はカフェオレの夢を見る」も出ているようです
  これも予約しなくっちゃ

「舟を編む」「神去なあなあ夜話」「ビブリア…」「タレーラン…」などを読んで
あらためて感じた事

作家さんてどれだけ下調べして書くのでしょう
 
どの本もその職業に携わっている方が書いたと思ってしまうほど…
 
本の形になるまでのご苦労 いかばかりかと
 それだけにまた喜びも達成感も大きいのでしょうね

文才も絵心も無いわたしは ただただ 感心して楽しませてもらうばかりです


「県庁おもてなし課」「舟を編む」は映画化
 「ビブリア古書堂…」はテレビで放映
そうそう これを書く為に本屋大賞を調べたら2013年大賞に「百年法」がノミネートされているのですね

4月9日の本屋大賞発表 映画の公開 楽しみです