木漏れ日

日差しがキラキラと躍ってる…

映画「ハゲタカ」「60歳のラブレター」「真夏のオリオン」

2009年06月30日 | 映画
この前の沖縄土産のパッションフルーツの皮がしわしわになり
  真っ二つに切ってスプーンですくって食べてみました



見た目 種が硬そうに見えるけれど ツルン!硬くありません
  黄色になった果肉もゼリー状で食べ易い

ちょっと酸味がありすっきりした甘さが丁度良い具合 くせもありません

 おいしゅうございました


6月も今日で最終日
 アッという間に半年過ぎてしまいました

毎日をせかせか過ごせる様になって嬉しい反面 時間のやり繰りがちょっと下手
 今月観た映画 月が替わっちゃう前にあわててアップします^_^;


6月8日
「ハゲタカ」

2007年に放送され、企業買収という斬新なテーマを扱い話題となったNHKドラマの映画化



ドラマから数年後の日本を舞台に大手自動車メーカーの買収危機
敏腕ファンドマネージャー鷲津と敵対する中国系ファンド中国系ファンドを率いる劉 “赤いハゲタカ”が繰り広げる激しいマネー戦争

クランクイン目前起きた<リーマンショック><国内での派遣切り問題>に大幅に台本を書き換えたとか

映画と言う時間的制限の為 NHKのドラマを見ていなかったらちょっと分かりにくいかも…

玉山鉄二扮する<劉>が良かった
 存在感ある冷たさ かっこよさ

まだ若い頃の劉は普通の若者 何が彼をそうさせたか…見事に演じ分けて
 玉山鉄二さんってあんなに演技派だったのね 

劣勢の鷲津が「すべて想定の範囲内です」と言った後 次々と逆転していく様は

さすが天才 鷲津! 
  そして今までの布石が繋がって おもしろく観ました

農道を突っ走るあのGTの赤 印象に残りました 


6月10日
「60歳のラブレター」

2000年から始まった某銀行のセカンドライフ開発企画
「長年のパートナーにラブレターを書いてみましょう」に集まった9万通以上の手紙をベースに映画化



様々な人生経験を積み重ねてきた3組のカップルたちが、夫婦のあり方や、これからの人生をどう生きるのか模索する

長い年月の経過にお互いにそばにいるのが当たり前と思っていたのが
 なにかをきっかけに別れたり 失いそうになったり 離れたり… 

離れてみて 失いそうになって初めて互いの存在の大きさに気付きうろたえる 

この映画の中の魚屋夫婦 普段は悪口叩いているけれど
 あんがいお互いを大事に思っていて よくありそうな感じで共感できます

イッセー尾形さんのへタな「ミッシェル」が じい~ん! ウルッ!  
しかし…そんなに何回も歌わなくっても… それも病院の中で深夜に…ありえない

そう言えば奥さんが入院した部屋 630号室…
  ビートルズが武道館で初公演した日6月30日だよね
こんな事もひそかにあって それに気が付くと映画を見る楽しみが増えて嬉しいですネ

長年連れ添う夫婦だからこそお互いに思いやりを持って接していかなくっては…ネ
 特に去年 い~っぱい心配させちゃった私は尚更です


6月15日
「真夏のオリオン」

第二次世界大戦下、アメリカ海軍駆逐艦と日本海軍潜水艦の乗組員たちが過酷な戦況下でファイトマン・シップで戦い抜く姿を描く戦争サスペンス 



戦争映画なのに残虐なシーンが少なくきれいに仕上がっています

それでも突っ込む為(人間魚雷)の回天の乗組員の苦悩やはがゆさ
  判断力や忍耐力から戦争の厳しさは伝わってきました

玉木 宏演じる 艦長の人間としての温かさ度量の大きさ 頭脳明晰さ

そして緊迫ある場面でもまず腹ごしらえ

「飯にしよう」と食べる
  腹が減っては戦さはできぬって言うものね

リーダーとして乗組員を同じ人間として信頼する…
  それにより各々が求められている以上の成果が得られ
    いや めぐって来るって言うのかな

艦長の人間性に皆が心沿わせて成し遂げてゆく…心温まります

敵との作戦の読み合い
 こうしたらこう行くだろう だからそれの裏をかいて…

ハラハラ でもおもしろい

終戦直前の出来事 もうすぐ終戦なのに…どうなるんだろう…と手に汗握りました
 最後はそうなるのか… なるほど


今月も映画を楽しみました
  来月も観たい映画がいっぱい^_^;

気分転換 現状回避 お楽しみ???
 ともかく元気に映画館に足を運べることに感謝です

映画「トランスフォーマー/リベンジ」&「愛を読むひと」

2009年06月28日 | 映画
トランスフォーマー/リベンジ



トランスフォーム(変身)する金属生命体同士の、人類を巻き込んだ戦いを描き大ヒットを記録したSFアクション大作の続編 監督は前作に引き続きマイケル・ベイが担当。シャイア・ラブーフをはじめ、前作の主要キャストも続投する 

あらすじ: オートボットとの壮絶な戦いの末に敗北したディセプティコンが、新たな仲間を率い、より凶悪になって復活。ディセプティコンの新たな侵略計画は、現存するオートボットたちの総力をはるかに上回る巨大なトランスフォーマー、“デヴァステーター”やメガトロン以上に凶悪な“フォールン”を擁するものだった……。(シネマトゥデイ)

85年に日本の玩具メーカーが発売した様々な乗り物に変形するロボット玩具がオリジナル

こうして日本から発信したものが元で映画化 嬉しいですね ワクワクします

話はよくある展開ですが
 車が 物が トランスフォーム(変身)するのがおもしろい!

私たちがおもしろいんだから超合金で遊んだわが息子世代は文句なく楽しめるでしょうね

でもいっぱい出てくるから誰が誰だか???ちょっとこんがらがっちゃって^_^;

トランスフォームするのがアッと言う間
 たまにはトランスフォームするところをゆ~っくり見せてほしかったわ


愛を読むひと

幼いころに恋に落ち、数年後に劇的な再会を果たした男女が、本の朗読を通じて愛を確かめ合うラブストーリー。
 ベルンハルト・シュリンクのベストセラー「朗読者」を原案に映像化 



あらすじ: 1958年のドイツ、15歳のマイケルは21歳も年上のハンナ(ケイト・ウィンスレット)と恋に落ち、やがて、ハンナはマイケルに本の朗読を頼むようになり、愛を深めていった。ある日、彼女は突然マイケルの前から姿を消し、数年後、法学専攻の大学生になったマイケル(デヴィッド・クロス)は、無期懲役の判決を受けるハンナと法廷で再会する。(シネマトゥデイ)


15歳の少年と21歳年上の女性との性の目覚めを描く青春映画の様に始まるこの映画 ナレーター役のレイフ・ファインズ(主人公の青年の成長後を演じています)の回想で過去と現在を行き来して進められていきます

このレイフ・ファインズの苦悩に満ちた表情
  物語の行く先を暗示する様で観ていて不安に駆られます

「認めます…」

ハンナの苦渋に満ちた決断

マイケルだけが知るその<事実>を裁判長に告げることでハンナを救えるかもしれない
 でもハンナはその事を死に変えても明かさない事を選んだ

その事が出来る私には
「何故?人生をかけるほどの事?告白したら…」と思ってしまう

普通に出来る者にとってはたいした事ではないと思ってしまうけれど
 出来ない人にとっては本当に苦しい事 
  その想いは計り知れないほど大きい事なんでしょう

ハンナにとっては恥ずかしく 知られてはならない秘密にしておきたい事
 それを分かって苦悩するマイケル

若いマイケルにはハンナを説得する為には自分が背負うものの重さに一歩踏み出せない…
 結果 苦悩の一生を背負うことになってしまうのだけれど 

マイケルが苦悩しながらも過去のことと切り捨てないで 逃れないで
 ハンナに向かい合っていく真摯な姿勢に
そしてハンナができなかった事を克服していく姿に感動します

ハンナの不器用な 真っ直ぐな生き方
 時代が悪かった…と片付けられない…

エンドロールを見ながら重い重い大きなため息



この作品で アカデミー賞最優秀主演女優賞受賞したケイト・ウィンスレット
「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」でも思いましたが
 
素晴らしい演技! 
 「タイタニック」から大きく飛躍しました 

この作品は彼女の代表作になるのでしょうね


北から南から「お土産」&頂きもの

2009年06月27日 | お気に入り
あじさいの花に雨が良く似合う季節
 それでも雨が上がれば真夏の日差しに眩しい日々になりました


友人のKちゃんが札幌で開かれた
「YOSAKOIソーラン祭り」に健康体操のお仲間たちと総勢300人程で参加してきたそうで
お土産をいただきました
かの有名な<花○牧場の生キャラメル>と<ル○オ>のチョコレート 大感激!



忙しい日程の中 お疲れのところを並んで買い求めたそうで ホント有難う
我が家だけで食べるのが勿体なく 娘達家族にもお裾分け
娘は孫達に
「貴重だから し~っかり味わって食べてね 」と教示^_^; 
ゆっくり味わって頂きました

う~っとり とろけました
 美味しかった~ ありがとKちゃん


それから従妹が沖縄旅行
美ら海水族館はじめアチコチ 島巡りもしたそうです

梅雨のさなかなのにお天気にも恵まれ
  沖縄の人情や風景を堪能してきたようです



花織りミンサーの箸入れ…私はこれに扇子を入れることにしました
パッションフルーツ 皮が全体にしわしわになったらお食べくださいって注意書き付
純黒糖

パッションフルーツって浜名湖花博の時に実の生っているの観たっけ
 確か花はトケイソウの一種よね
いつか食べたいと思っていたのよね

まだ<しわしわ>にならないからもうちょっとの辛抱
 しわしわになる前に食べたらす~っぱいんだって 


そしてご近所のKさんからいただき物
 山形の知り合いから贈って頂いた「さくらんぼ」のお裾分け

瑞々しくって甘くって
 ホント「宝石」って言われるのも納得の美味しさ


そして一昨日またKちゃんが珍しい物を持ってきてくれました
 お嫁さんのご実家のある秋田から届いた「かりんとう」

平たいお煎餅の様な姿…
 食べたら味はしっかりかりんとう でも食感が違うのサクサク 
タレがついてる所とついてない所と両方楽しめて
 あとひき お茶を飲みながら食べたら止まりません

初めて食べたのに 懐かしい味です


そして昨日
Ⅰさんから手作り食パン頂いてきました
この食パンは
どっしりもっちり 味わい深く と~っても美味しいの



パンを焼いて下さったⅠさん
 去年 抗がん剤治療中 お会いする機会があり 私の病気の事を話しました

驚いたことに数年前からの知り合いだったのに何も知らなかった私…

Iさんも6年ほど前 場所は違うけれどガンを患っていらっしゃったのです

再発の不安から逃れる為 パン作りや編み物を習い始めたそうです

5年以上経過し 今は晴れやかなⅠさん

再発率高いと言われたそうだけど
 こうして元気に過ごされていらっしゃるⅠさん
見習って私もいろいろ励まねば 


北から南からのお土産や頂き物がかさなり嬉しいかぎり
 自分も行った様にお土産話に思いを馳せ 美味しく頂きました

ごちそうさま(^^)  
 

杉浦那智子さん遺作展

2009年06月23日 | おでかけ
杉浦那智子さんの遺作展に行ってきました

友人に誘われて観に行き すっかり魅せられ
 デジカメを携え再度訪れ見せて頂きました

細かい 細かい作業で作られている懐かしい風景の数々です

節分の豆まき お正月の獅子舞 カルタ取り ひな祭り お節句 酉の市 紙芝居
 縁日のお店… イカ焼き屋さん ひよこ屋さん 風船屋さん 金魚すくい屋さんなどなど
いろいろな風景 情景が表現されています




人形に目や鼻はなく 感情を動作で表現されていて 今にも動き出しそう
 
小さなものは背丈1cmほど
 虫眼鏡が用意されていて…ちゃんと髪の毛も植え付けられ結わえてあります
縁日や紙芝居などの風景の人形は5cmから大きくても10cmほどしかなく
 どうやって作ったのでしょう
  ピンセット?針の先を使って? 緻密な作業です

10代や20代頃の楽しかった思い出をベースに作られたそうです


杉浦那智子さん
 40代後半で舌癌を患われ 60歳頃友人宅で小さなちりめん人形に魅せられたのがきっかけでこれらの作品を闘病しながら作られるようになったそうです

残念な事に昨年8月 76歳で肺がんでお亡くなりになってしまい
これらのたくさんの作品が那智子さん縁の市に寄贈されるため一般のギャラリーで間近で観られるのはこれが最後の展示会になるそうです


「手は意外としっかりした手だったんですよ」
あまりの細かい作業に
 「どんな指をしていらっしゃったのかしら?」と問いかけに
この日はお嬢さんがいらっしゃり答えてくださいました

限られた命と思ってか
 楽しいことが少ない時代に育ってきたという事からか
  幼い頃を懐かしむように楽しそうに作られていたと

「追い立てられているかの様に製作に励んでました
  きっと作品に没頭することで病気を忘れ、前向きに生きられたとおもいます」
とおっしゃっていました

そして『あと20年分作りたい人形がある』と夢を膨らませていらしたそうです

見ていた方が
 「こんなにたくさんの人達が観に来て 喜び感動している姿をお母さんに見せてあげたかったね」と


お嬢さんがひとこと
 「ここに居ますよ 喜んで見てますよ きっと」


どれも懐かしい風景  
 特に節分や紙芝居の風景はと~っても懐かしく
  心がほ~っこり温かくなりました

懐かしい楽しい作品をたくさん見せていただきありがとうございます

抗がん剤点滴終了より1年経過&映画「余命」

2009年06月20日 | 映画
去年の今日は最後の抗がん剤投与日
 病友aiさんと出会った日

嘘のように月日は流れ…
特に脱ウィッグ 自毛デビューできてからの半年はアッと言う間

抗がん剤点滴の名残…
 
まだ足の先がちょっと痺れていたり
 無理をすると疲れ易かったり…これは年のせいかな^_^; 
  あちこち関節痛があったり

病気になる以前と同じとはいきませんが
  外観 もうすっかり元気印


娘が この前友達に笑われ…呆れられたと

友人とのおしゃべりの中で
「○○さんの親が病気で大変そうよ」って話になった時の事
我が娘が
「うちは皆 大した病気しない家系で助かるよ~」って言い放ち

友人達から「アンタ何言ってんの!」って…ブーイングの嵐!


「だってお母さん元気だもん 忘れてた」だって 

忘れられるほど元気になった事に感謝 良かった良かった



そして映画「余命」を観てきました
 
がんの治療と出産のはざまで葛藤する外科医と、その夫を描く珠玉の人間ドラマ
繊細かつ強く生きようとするヒロインを通して、命の尊さについて深く考えさせられる。

あらすじ: 結婚10年目にして、赤ちゃんを授かった38歳の滴(松雪泰子)。夫の良介(椎名桔平)と喜び合っていたのもつかの間、乳がんが再発してしまう。自分の体と病の進行を十分に知り尽くす外科医の滴は、治療を進めるには出産をあきらめなくてはならないことを悟り……。(シネマトゥデイ)



結婚10年目にして待望の妊娠をしながら その直後乳がんの炎症性再発という重い十字架を背負ってしまう38歳の女性の生き方
 正常心で観られるかちょっと心配でしたが 観てきました

お涙頂戴という流れではなく
 淡々と進められていくので何とか冷静に見られました

右胸に赤い斑点が…外科医である滴は自分でエコー検査をして再発を見つけてしまう
 炎症性再発の乳癌に完治の見込みはない…


ひとつ…素人の私の観る前からの疑問
 
再発したガン 全身にがん細胞がめぐっているのじゃないの?

赤ちゃんへの影響は大丈夫なの?

それは 滴のひとことで言い表されていました
 
「胎盤が赤ちゃんを守ってくれる」と…

そうなの?



「出産して余命2~3年の急な坂を選ぶか 出産をあきらめて緩やかな坂を選ぶか…」
 のくだりは 考えさせられました


決心したときの夕日 ホント涙が出るほど美しかった
 
 決心する時ってこんな風にシンプルなんだろうな きっと


夜の海で滴が咽び泣くシーン 分かるだけに涙 涙…

誰にも伝えず出産することを選んだ滴
 誰にも伝えず…これは凄~く よく分かる

この選択は 
 滴が外科医だったから
  結婚10年経って待ち焦がれた妊娠だったから
   完治の見込みが望めぬから

シチュエーションが違ったら又違ってくるのでしょう 


観ていた時より 今の方が生き様などいろいろ考えさせられ
 心にビシビシ響いています



歯が…!┐(´~`;)┌

2009年06月17日 | 日々つれづれ

6月始め頃 歯の噛み合わせ時に違和感
  触ってみても痛くないし 動きもしない…???

そして2~3日後

友人と会話中 突然 

「ポロリ…」
「エッ!」

さし歯が落ちちゃいました (^_^;)
触っても動かなかったけれどあの違和感はこういう事だったのね


歯医者と言えば…
去年抗がん剤点滴中 白血球低下時<少し疼いては直り>を繰り返し
最後の抗がん剤投与後 とうとう本格的に痛くなってしまった以前虫歯治療してかぶせた歯

よく知った遠縁の歯医者さんなので ウィッグで行くのはちょっと…フ~ッ
痛みが去るのを期待したけれど治まるどころか痛みは増すばかり…

意を決して歯医者に向かい治療…菌が入って化膿していました

「何かお薬飲んでいますか?」の問いに

お薬手帳を提出…
  これを見ればバレバレだよね

その日は無事?帰宅  ひょっとしてバレなかったかな?

折りしも同じ時期 叔母が通院していて
 遠縁のこの先生が叔母に質問…いつもと違う私の様子とお薬
  私の病気の事聞いたようです

で、次回の通院時
 「大変だったね 叔母さんに聞いたよ」 ねぎらってくれました
その時は2回通院して無事に治療が終了


そろそろあれから1年
 歯石の除去やお掃除をして貰う予約を入れなきゃって思っていた矢先です 

外れた歯を持って歯医者へ…


開口一番
 「どう 具合は?」 私の身体のことです

覚えてくれていたんだ

「お薬はまだまだ飲まなきゃいけないけれど…元気になりましたよ おととし検診に行かなかったら今頃は…」と私

外れた歯 ちょっと欠けていたのを修理してくれ完了と思っていましたが
 よくみたら長年の摩擦に裏の金属部分に小さな穴があいて…金属疲労っていうのかな?

作り直すことになり(-_-;)
 あ~ぁ 又出費 痛いことです


帰り 受付の歯科衛生師さんに
「健康診断受診は大事よ 行ってね」等ちょっと話し 帰宅


そして一昨日は次の通院日

治療が終わり 会計を済ませる時 
 
「Rグレイさんがこの前言ったの聞いて 行ってきたの」
  と胸に手をあてながら この前の歯科衛生士さんじゃない方の言葉

「ちょっと痛かったの どうしようかと迷ってたの」

私が話していたのを奥で聞いてて 「行こう!」と決心ついたそうです

幸い 悪性ではなかったそうで…  良かったね
  そして1年1回の受診を進められたそうです


若くっても
 身内に罹患者がいなくっても 誰でもなる可能性がある 乳がん
早期発見が大事!

私の一言で 検査を受けてくれ と~っても嬉しかった

よく「怖くって行けない」って言うけれど
  行かなくって気が付かないほうがも~っと怖いものね
検査して何ともなければバンザ~イすっきり なんだから


私の歯が外れたのも ちょっとは良いことありました



映画「シェルブールの雨傘」&「ロシュフォールの恋人達」 

2009年06月15日 | 映画
私が10代の頃公開された 
 「シェルブールの雨傘」が製作から45周年目
  「ロシュフォールの恋人達」デジタルリマスターされ蘇り公開されます

今年に入ってから
 シネマイーラ(CINEMAe_ra)の上映予定作品の中に見つけ楽しみにしていました

45年前 少ないお小遣いでは映画館に足を運べず
 近くに在る三流館では上映される訳はなく…観たかった映画です

シェルブールの雨傘 1964年作品 



ジャック・ドゥミ監督 
  カトリーヌ・ドヌーブ主演で第17回カンヌ国際映画祭グランプリを受賞した悲恋映画

あらすじ: フランス北西部の港町シェルブールで幸せな恋愛関係を育んでいた傘屋の娘ジュヌヴィエーヴ(カトリーヌ・ドヌーヴ)と自動車修理工のギイ(ニーノ・カステルヌオーヴォ)のもとに、ギイへの徴集礼状が届く。出兵前夜に結ばれ、ギイとの愛の結晶も宿したジュヌヴィエーヴだが、ギイの不在は彼女にとって堪え難いものだった。(シネマトゥデイ)

この映画が作られた背景には『シェルブールの人々が歌うように話す』ということがあったそうで

全編せりふが歌
 郵便配達人が『郵便』って手渡すのも
  自動車修理屋さんに『修理して』と頼むのも『こんにちは』の挨拶も

ぜ~んぶ<歌> 普通の会話がありません

ミュージカルと言うけれどダンスはほとんど無し 

でも観終わった後 普通のせりふの映画を見た様な感じ それ程違和感はありません
違和感どころかフランス語のモタモタ モグモグ感が薄れてかえって良かった様な気がします

オープニング
 レンガ造りの石畳に降る雨を上から見下ろすアングル
  今では不自然と思える雨の降りよう…(固まって降っているところがあるんだもん)

さすがフランス映画 ファッション インテリア 色彩 とっても素敵!

ジュリビエーブの部屋は可憐なピンクと淡い水色
 ギイの部屋は淡いブルーに薄緑のストライプ
ギイのアパートの壁はモスグリーンを薄めたような色
 お母さんの部屋は赤が主体
それぞれの性格や立場や心情を表している感じ

ジュリビエーブの着る色違いの白いコートとピンクのコート
 スカラップの前縦が可愛いの

お母さんの着ているスーツの赤 
  ジュリビエーブのカーディガンのピンク ギイのセーターのモスグリーン
どれも厳選された感じ  

シーンの中にも色が生きています
 最後のシーン想いのすべてを包みこむように降りしきる雪の白 


それにしてもカトリーヌ・ドヌーヴの透明感のある美しさ!可憐さ
  あらためて感嘆しちゃいました
 
  

観終わって…続いてチケット購入 次は

「ロシュフォールの恋人達」 



シェルブールの雨傘から3年後の作品 まさしくこれはミュージカル
ハリウッドのミュージカルスター ジーン・ケリー ジョージ・チャキリスも出演しています

ミシェル・ルグランのピアノの旋律も素敵!  


主演の双子姉妹を、はじめオードリー ヘップバーンとブリジッドバルドーの顔合わせで進められていたそうです で、オファーの段階でオードリーが断り、紆余曲折を経てカトリーヌ・ドヌーヴ、フランソワーズ・ドルレアック姉妹に回ってきたのだそうです

白を基調としたパステルカラーの背景にファッションもインテリアも所々にカラフルな色が散りばめられていて もうそれだけで楽しくなります

ミニのハイウエスト Aラインワンピースにローヒール
 懐かしいファッション 40年以上前の作品だけれど古い感じはまったくありません
 
瓜二つ、双子の芸術家 姉は作曲家で、ピアニスト、妹はバレリーナという設定

恋をする
 恋にあこがれる
  音楽やカラフルな色彩にあらわれ あふれ 幸せ気分にしてくれます

<ウエストサイドストーリー>で一躍有名になったジョージ・チャキリスはカッコいいし
  ジーン・ケリーも短い出所だけれど存在感た~っぷり さすがです


ロシュフォールの恋人達の、音楽は、よく耳にしますが
 実際はこんな風に使われていたのですね

懐かしく 楽しく元気をもらえました


辻井伸行さんおめでとう\(~o~)/

2009年06月11日 | お気に入り
ワァ~ 凄い! いや~嬉しい 快挙です

「ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで辻井伸行さんが優勝」の報を聞いたときの私

ひとりで拍手喝采しちゃいました


去年 告知を受け 手術を目前に控えた1月27日

<題○のない○楽会>の中で彼の弾く「川のささやきを」を初めて耳にし

感性豊かなこの曲
 不安いっぱいの私に寄り添う様に 
  やさしく包み込んでくれる様に響き 
   心に染み入り 涙があふれてとまりませんでした

お父さんとの思い出を元に作曲したそうです
 そしてこんなやさしい繊細な曲を書けるピアニスト<辻井伸行さん>のファンになりました



もし 手術中に音楽を流してくれるのならこの曲もリクエストしようと決めました
 …残念ながら全身麻酔の手術では 手術中に流れる音楽の希望は聞いてもらえませんでしたが


今回のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールでのインタビューの中で 
「聴衆の皆さんが僕の演奏を楽しんで聴いていただいているのが分かり、心から楽しんで演奏することができました」と…

こんな大きなコンクールなのに心から楽しんで…??? なんて精神力でしょ

それには
2005年10月、ワルシャワで行なわれた第15回ショパン国際ピアノコンクールにて「批評家賞」を受賞
その時「『入賞したい』という意識が強く、審査員の評価を気にした演奏になった」
と反省していたという経緯があるようです


生後8ヶ月でブーニンの弾くショパンの「英雄ポロネーズ」の曲に反応したそう
 
あるとき他の方が弾く「英雄ポロネーズ」を買い求めいつものようにかけたらぐずつき機嫌がよくない…
そんな事が続き
「ひょっとしたら…ブーニンのが良いのかしら?」と前のと同じ曲をかけたら
機嫌よく足をバタつかせ喜んだとか…

その後何度も確かめ
「この子には音楽の才能があるかもしれない!」
  とひとすじの光が差し込んだ感じだったと書いておられます

子供の才能に気付いて伸ばしてあげた お母さんも素晴らしい!


今回の受賞の報に お父様がいろいろエピソードを話されていました

「幸せな人生が歩めるか、常に不安を感じてきた息子だったが、優勝の瞬間は『生まれてきてよかった』と感じてくれただろう…」

そして 「これで自分で食べていけるのかな」と… 
 親心 ですね

これからもいい演奏聴かせて下さいね
 そして曲も作って楽しませて下さいね 応援しています

映画「ダウト~あるカトリック学校で~」「消されたヘッドライン」

2009年06月07日 | 映画
映画を観てきました

「ダウト~あるカトリック教会で~」

「マンマミーア!」を観る頃 映画の紹介で
メリル・ストリープが「マンマミーア!」でのドナ役とは真逆な役アロイシスを演じているこの作品を知り観たいと思っていました

トニー賞と、ピューリッツアー賞を同時受賞した舞台劇を原作者のジョン・パトリック・シャンレー自身が映画化 善良や正義が深く掘り下げされ、観る者を人間の心の闇へと誘う意欲作 


  
あらすじ: 1964年、ブロンクスのカトリック系教会学校。校長でシスターのアロイシス(メリル・ストリープ)は、厳格な人物で生徒に恐れられていた。ある日、人望のあるフリン神父(フィリップ・シーモア・ホフマン)が一人の黒人の男子生徒に特別な感情を持っているのではないかと疑念を抱くが……。(シネマトゥデイ)  

縁なしの知的なメガネの奥から覗く、氷のように冷たい視線
 校長アロイシスの冷徹さは 生徒からも誰からも恐れられている
一方フリン神父は人望は厚く、視野は広く 信者からも尊敬される男性 

ダウト…疑惑 

アロイシス校長は規律をモットーとし閉鎖的で排他的な伝統を守ろうとしている 
 一方厳し過ぎる学校の風習を時代に沿ったものにしようとしていたフリン神父

アロイシスは決して冷たい人間ではない 
 事実 年老いたシスターの目が不自由になったのをかばっているのに顕れている 

アロイシスはフリン神父に嫉妬し脅威を感じたのかもしれない 
 それゆえ自分では気が付かないうちに本能的に<何としても排除しなければ>と…
疑念を真実と置き換え…証拠がないにも関わらず そうに違いないと

アロイシスはフリン神父を執拗なまでに追い詰めます

校長室での激しい応酬
 この場面でのメリル・ストリープ 特に怖かった

実は彼女自身が弱き人間でそれをカバーする為に威厳を保つ為に起こした行動? 

最後の涙は…?
  職域 仕事上 立場上自分を抑えての苦しい決断? 自分への戒め?


果たして、全てはシスター・アロイシスの妄想なのか、
  それとも“疑惑”は真実なのか…?
 真実がどうであったのか あまり意味はないのでしょう

観終わった当初より 後になってじわじわ考えさせられた映画でした

それにしても さすがオスカー女優メリル・ストリープ 怖いくらいの冷徹さでした



「消されたヘッドライン」

イギリスのBBCテレビの人気ドラマを映画化したサスペンス。あるスキャンダルをきっかけに、巨大な陰謀に巻き込まれていく記者たちの戦いの日々を描く。警察の捜査さえも及ばぬ事件の深い闇へと、次第に近づいていく緊張感に手に汗握る 



あらすじ: ワシントン・グローブ紙は国会議員と亡くなったある女性のスキャンダルとは別に、同じ日に起きたもう一つの殺人事件との奇妙な関連性を発見する。敏腕記者カル(ラッセル・クロウ)は、編集長(ヘレン・ミレン)に渦中のコリンズ議員(ベン・アフレック)と接触するよう言われる。やがて彼の調査は思わぬ事件の真相に迫っていき……。(シネマトゥデイ) 

民間戦争請負会社とアメリカ政界の癒着が描かれるこの映画

殺された黒人の携帯の着信履歴から二つの事件を繋ぐ鍵が出てきた時には『やった~』
 駐車場のシーンではドキドキハラハラ手に汗にぎり
  引き込まれて おもしろく観ました


ラッセル・クロウ 相変わらず肉食系

でも「ワールド・オブ・ライズ」の役よりだいぶ筋肉質になった感じ
   …今回は走るシーンも何箇所かあり 何キロくらい減らしたのかな

粘り強く事件を追うカルにぴったりの体格
  役の為とはいえ増やしたり減らしたり 凄い…

最後…
 おもしろかったけれど…

展開的にはおもしろいけれど 話の筋としては??? どうなの?
  消された意味が不明に…
   話がぼやけてしまった感じ

エンディングロールでこの事件を報じる新聞が発行されるんだけれど
  原版から刷られて運ばれるまでの工程が次々と流れ 楽しめました



「ダウト」で黒人男子生徒の母親役で出演のヴィオラ・デイヴィスさん

アロイシスをたじろがせるほどの信念を持って子供の将来を思う母親役を演じておられ 印象に残りました

で、後日観た「消されたヘッドライン」にもちょこっと出演しているのを発見!

なんか嬉しかった 

映画こんな楽しみ方もありですね