木漏れ日

日差しがキラキラと躍ってる…

抗がん剤点滴終了より1年経過&映画「余命」

2009年06月20日 | 映画
去年の今日は最後の抗がん剤投与日
 病友aiさんと出会った日

嘘のように月日は流れ…
特に脱ウィッグ 自毛デビューできてからの半年はアッと言う間

抗がん剤点滴の名残…
 
まだ足の先がちょっと痺れていたり
 無理をすると疲れ易かったり…これは年のせいかな^_^; 
  あちこち関節痛があったり

病気になる以前と同じとはいきませんが
  外観 もうすっかり元気印


娘が この前友達に笑われ…呆れられたと

友人とのおしゃべりの中で
「○○さんの親が病気で大変そうよ」って話になった時の事
我が娘が
「うちは皆 大した病気しない家系で助かるよ~」って言い放ち

友人達から「アンタ何言ってんの!」って…ブーイングの嵐!


「だってお母さん元気だもん 忘れてた」だって 

忘れられるほど元気になった事に感謝 良かった良かった



そして映画「余命」を観てきました
 
がんの治療と出産のはざまで葛藤する外科医と、その夫を描く珠玉の人間ドラマ
繊細かつ強く生きようとするヒロインを通して、命の尊さについて深く考えさせられる。

あらすじ: 結婚10年目にして、赤ちゃんを授かった38歳の滴(松雪泰子)。夫の良介(椎名桔平)と喜び合っていたのもつかの間、乳がんが再発してしまう。自分の体と病の進行を十分に知り尽くす外科医の滴は、治療を進めるには出産をあきらめなくてはならないことを悟り……。(シネマトゥデイ)



結婚10年目にして待望の妊娠をしながら その直後乳がんの炎症性再発という重い十字架を背負ってしまう38歳の女性の生き方
 正常心で観られるかちょっと心配でしたが 観てきました

お涙頂戴という流れではなく
 淡々と進められていくので何とか冷静に見られました

右胸に赤い斑点が…外科医である滴は自分でエコー検査をして再発を見つけてしまう
 炎症性再発の乳癌に完治の見込みはない…


ひとつ…素人の私の観る前からの疑問
 
再発したガン 全身にがん細胞がめぐっているのじゃないの?

赤ちゃんへの影響は大丈夫なの?

それは 滴のひとことで言い表されていました
 
「胎盤が赤ちゃんを守ってくれる」と…

そうなの?



「出産して余命2~3年の急な坂を選ぶか 出産をあきらめて緩やかな坂を選ぶか…」
 のくだりは 考えさせられました


決心したときの夕日 ホント涙が出るほど美しかった
 
 決心する時ってこんな風にシンプルなんだろうな きっと


夜の海で滴が咽び泣くシーン 分かるだけに涙 涙…

誰にも伝えず出産することを選んだ滴
 誰にも伝えず…これは凄~く よく分かる

この選択は 
 滴が外科医だったから
  結婚10年経って待ち焦がれた妊娠だったから
   完治の見込みが望めぬから

シチュエーションが違ったら又違ってくるのでしょう 


観ていた時より 今の方が生き様などいろいろ考えさせられ
 心にビシビシ響いています