バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

「脳神経、生殖細胞は制限を」=移植用臓器、動物で作る研究

2013年08月01日 | NEWSクリッピング
-政府調査会指針改定へ

 人工多能性幹細胞(iPS細胞)などを利用し、難病患者への移植に使う人間の臓器をブタなど動物の体内で作る研究について、政府の総合科学技術会議の生命倫理専門調査会は1日、条件付きで容認する見解をまとめた。
 動物の胚(受精卵)にiPSなどのヒト細胞を注入した「動物性集合胚」を作り、動物の胎内に移植して子として誕生させる研究を解禁する。
 しかし、動物体内でヒトの脳神経細胞や精子・卵子の生殖細胞を作ったり、霊長類の体内でヒト臓器を生み出したりする研究は、人間か動物かはっきりしない生物の誕生につながる恐れがあり、禁止するか一定の制限を設ける。時事ドットコム.,2013-08-01


抗がん剤が効かないがん細胞を効くようにリプログラミングする薬剤の発見

2013年08月01日 | 癌 ガン がん 腫瘍
―世界初の薬剤探索手順による新規薬剤の開発に期待―

 慶應義塾大学と産業技術総合研究所の共同研究グループは抗がん剤が効かない前立腺がんを抗がん剤が効くように細胞状態を初期化する薬剤を発見した。また幹細胞性を利用した薬剤探索プロトコル、「薬効リプログラミング」は多方面の活用が期待される。
プレスリリース 2013年7月24日

マウスの成熟脳で神経回路を制御する新たな仕組みを解明

2013年08月01日 | 医療 医薬 健康
独立行政法人理化学研究所
-IP3受容体がプルキンエ細胞の樹状突起にあるスパイン数を決める-

ポイント
・イノシトール三リン酸(IP3)受容体の欠損でスパインが異常に増加
・スパインの異常に伴い、重篤な小脳失調と運動学習の障害が発生
・脊髄小脳変性症など神経疾患の病態を解明するヒントに

理研 プレスリリース 2013年8月1日

ヒト型iPS細胞の品質を改善することに成功

2013年08月01日 | NEWSクリッピング
国 立 大 学 法 人 宮 崎 大 学
独立行政法人理化学研究所
-iPS 細胞を分化誘導が困難な目的細胞へ変化させる方法を開発-

本研究成果のポイント
○ヒト型のウサギ ES 細胞と iPS 細胞で分化効率を比較
○iPS 細胞が ES 細胞よりも分化効率が低い場合があることを発見
○ヒト型より分化能力が高いと考えられているマウス型に変換して、iPS 細胞の品質を改善
プレスリリース 平成 25 年 8 月 1 日

神経再生時の軸索の伸長を制御する薬剤

2013年08月01日 | 医療 医薬 健康
出願番号 : 特許出願2007-217576 出願日 : 2007年8月23日
公開番号 : 特許公開2009-51742 公開日 : 2009年3月12日
出願人 : 独立行政法人理化学研究所 発明者 : 岩里 琢治 外3名

発明の名称 : エフリン-Eph受容体シグナル伝達制御剤及びエフリン-Eph受容体シグナル伝達機構に異常を有するマウス

【課題】エフリン-Eph受容体シグナル伝達機構の制御により、神経再生時の軸索の伸長を制御する薬剤の提供、及びエフリン-Eph受容体シグナル伝達機構に異常を有するマウスの提供。
【解決手段】α-キメリンの機能を促進し、又は抑制する薬剤を含む、軸索伸長制御剤及び左右の前後肢をそろえて歩行する歩行異常を呈するという形質に関して常染色体劣性遺伝を示し、α-キメリン遺伝子に変異を有する、B6マウス由来のミッフィーマウス。ekouhou 特許公開・明細書(全文)



細胞の初期化阻害と分化促進は同じタンパク質の作用だった

2013年08月01日 | 細胞と再生医療
また新発見! 京大iPS研 細胞の初期化阻害と分化促進は同じタンパク質の作用だった
08:51 [iPS細胞]
 神経や臓器などの細胞から、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を作るさい、阻害要因になるタンパク質の一種に、細胞の分化を促す働きがあることが、京都大iPS細胞研究所の升井伸治講師(幹細胞生物学)らのグループの研究で1日、わかった。近く米科学アカデミー紀要の電子版に掲載される。

 升井講師は「これまでは関係が不明だったiPS細胞への初期化と、細胞の分化のメカニズムが、一体のものであることがわかった」としており、高品質なiPS細胞の作製や、iPS細胞を効率よく分化させる手法の開発につながると期待している。MSN産経ニュース 2013.4.2

iPS干渉法とは
  升井伸治

 通常のiPS誘導では目的の細胞にOct4、Sox2、Klf4、cMyc(OSKM)遺伝子を導入することで初期化が始まります。この初期化のシグナルによって元の細胞に特異的な遺伝子発現は抑制されていき、2-3週間で遺伝子発 現パターンがガラッと変わった初期化された細胞”iPS細胞”が分化誘導されます。しかし元の細胞にとって重要な(カスケードの 上位に位置する)転写因子を強制発現させたままOSKMを導入してもこの初期化がうまく進まず、結果としてiPS誘導の失敗=『 iPS干渉』が起きることとなります。
http://www.cira.kyoto-u.ac.jp/masui/research2.html

アトピー悪化の仕組み解明 ヒスタミンが発汗抑え皮膚乾燥 大阪大

2013年08月01日 | 医療 医薬 健康
11:34
 アトピー性皮膚炎のかゆみなどの症状を引き起こす化学物質ヒスタミンが、発汗を抑えて皮膚を乾燥させるなどし、病状を悪化させることを大阪大大学院医学系研究科の室田浩之講師(皮膚科)らのチームがマウスを使って突き止め、発表した。アレルギー疾患や発汗異常の診療に役立つと期待される。

 汗は体温を下げるほか、病原体からの防御や肌の保湿といった重要な役割を持つ。アトピー性皮膚炎の患者では、発汗量が通常の人の約半分になっており、チームは汗をかかないことが悪化の一因と考えた。MSN産経ニュースwest.,2013.8.1

アポトーシス制御能力の検定方法

2013年08月01日 | 医療 医薬 健康
出願番号 : 特許出願2006-87342 出願日 : 2006年3月28日
公開番号 : 特許公開2007-282501 公開日 : 2007年11月1日
出願人 : 住友化学株式会社 発明者 : 大江 師久 外3名

【課題】哺乳動物又はその組織若しくは細胞(以下、哺乳動物等と記す。)におけるアポトーシスを制御するための薬剤の有効成分として使用し得る物質を探索するために有益である、アポトーシス制御能力を検定する方法等を提供する。
【解決手段】複数の特定の配列からなるアミノ酸配列等を有する転写調節因子に拠るアポトーシス制御能力の検定方法であって、(1)前記転写調節因子を発現する哺乳動物等と前記転写調節因子を実質的に発現しない哺乳動物等との両者に、各々独立して、被験物質を接触させる第一工程、及び(2)前記第一工程後に、前記の哺乳動物等においてグリア細胞の活性化の有無等を測定する第二工程、及び(3)第二工程により測定された活性化の有無等に基づき前記被験物質が有する前記能力を評価する第三工程、を有することを特徴とする検定方法。ekouhou 特許公開・明細書(全文)



名大にプラズマ医療拠点 がん治療、創薬へ応用期待

2013年08月01日 | NEWSクリッピング

 名古屋大は1日、プラズマ技術を使った新たな医療分野を開拓する「プラズマ医療科学国際イノベーションセンター」を設置した。がん治療や創薬への応用が期待できるといい、名古屋大は「人・知恵・ものが集まる拠点とし、プラズマ医療で世界を先導したい」としている。

 大気中でプラズマを発生させると通常は高温になるが、近年の研究で体温ほどに制御することに成功。名古屋大ではこれまでに、プラズマを卵巣がんの細胞に照射することで、正常な細胞を傷つけずに悪性細胞だけを狙って死滅させることに成功している。

 センターには名古屋大の工学や医学、生物学の各分野から研究者ら24人が参加する。共同通信47News.,2013/08/01


抗ErbB2抗体を用いた治療方法

2013年08月01日 | 抗体 免疫 抗原 
出願番号 : 特許出願2012-222108 出願日 : 2012年10月4日
公開番号 : 特許公開2013-56887 公開日 : 2013年3月28日
出願人 : ジェネンテック, インコーポレイテッド 発明者 : シャク,スティーブン 外1名

【課題】癌治療において、副作用が起きやすい化学療法剤であるアントラサイクリン誘導体を含まない癌治療薬の提供。
【解決手段】抗ErbB2抗体と、アントラサイクリン誘導体以外の化学療法剤との組合せを含んでなる、ErbB2レセプターの過剰発現による疾患になりやすいヒト又は該疾患と診断されたヒトの患者の癌治療薬。該化学療法剤としては、タキソイドであるパクリタキセル又はドセタキセルであることが好ましい。該治療薬は、特に、乳癌の治療に有用である。ekouhou 特許公開・明細書(全文)