ら族の歳時記

「道が分かれていても人は幸せになる道を選ぶ能力がある。」
能力を信じ、心の安らぎの場を求めて、一歩一歩。

お盆と住宅事情

2014-08-14 21:42:26 | Weblog
墓掃除も提灯出しもさぼった私が
語るのはなんなんですが。。。



最近の分譲マンションとか分譲住宅の間取りって
大半が和室がTATAMI-ROOMとかjapanese-roomになっている。

4畳半ぐらいの大きさで
床の間もなく簡単な収納スペースがあるだけ。

小さな子が遊ぶスペースとしての設計らしい。

なかには、畳の部屋がない間取りもある。


数年前までは形ばかりの床の間があったと思う。
不要だからカットされたということかも。



こういう家は、終の住み家として考えて
作られているんだろうか。
購入者は終の住み家として買っているんだろうか。


子供が育って、家族を連れて、
お盆や年末年始の長期休暇で帰ってくる。

4畳半の和室では食事するにしても狭い。
リビングと和室と別々に食事をすれば
食事できないこともない。

泊まるところは、
子供が使っていたフローリングの部屋に
お布団を敷いて雑魚寝???

なんか無理があるような。。。



そして、夫婦どちらかが先に行った時
仏壇をどこに置くか。

和室にサイドボードを置いて
その上に小さな仏壇を置くか。


仏壇に対して手を合わせるということを
知らない世代になってくると
仏壇を買わない置かないことも考えられる。



また、親が一人暮らしをするようになって
同居といっても
とても子供家族が引っ越してくるスペースはない。

逆に子供家族の家に引っ越すスペースもない。

同居はしないという前提か。



老いたら家や土地を売って、
介護施設や老人ホームに入れということか。




お盆のいろいろな風習がある。

けれど現在の住宅事情では、
それを伝えることができなくなりつつある。

また、帰省しても、分家(新家)のため
仏壇がない実家もあると思う。
仏壇がなければ、お墓がなければ
文化を伝えるということは難しい。
なくてもこと足りてしまうからだ。



「土地も家も高いから
 必要最小限のものだけを揃える。
 今の生活だけを考える。」
という考え方。

間違ってはいないとは思うけれど
日本文化がすたれていく一端になっていると思う。


昔は、分家であっても
家を建てた時に仏壇を置いたものだ。



最近、ピンクの小さな提灯を見なくなった。

昔は、提灯をもってお墓にお迎えに行って
お見送りをしたものだった。

今は、どの家庭もしなくなったということか。
コメント
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