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ら族の歳時記

「道が分かれていても人は幸せになる道を選ぶ能力がある。」
能力を信じ、心の安らぎの場を求めて、一歩一歩。

言葉が見つからなくて

2006-07-11 23:58:04 | 身体のこと
「私歩けなくなるかもしれない」
と隣で透析している人に告げられた。

彼女がいうには長期30年を越える透析のため
アミロイドが神経を圧迫していて痛くて歩けないという。
アミロイドが原因というのは彼女の見解で、
とにかくMRIをとっても神経が写らないほど
なにかによって圧迫されているらしい。

当初は寒いから痛いといっていたが、
この時期になって少しは良くなったと思ったが、
最近日に日に痛みが増してきたそうだ。


言葉につまってしまった。
「大丈夫だよ」
なんて根拠もないのに言えるわけもない。
「大変ね」だって、
事実とはいえそんな言葉も思いつかなかった。

言葉が本当に見つからない。
内心、答えに困るような問いかけをしないでくれと
思った。

彼女は私にどんな言葉を求めていたんだろう?



私が透析に入ったとき、すでに彼女は調子が悪かった。
関節が痛いと特殊な透析をしたり、
「骨が透けていつ折れてもおかしくないから」と
CAPDに移った。
当時、透析すると骨がもろくなるとか
透析を10年もすると関節が痛くなると
聞かされていて、
10数年経つとあーなるのかと、
人生をあきらめる指標になっていた。

当時の私はやせすぎてふらふらしていて
食欲もなく、もっと早く症状が出るだろうと
思っていた。

あれから10数年。
医学の進歩か今までやった治療が違うのか
関節も痛みもなく、骨密度は人並みで
今日まで来た。

もしあの時、彼女に会わなければ、
透析について知識がなかったら
もっと前向きに違う人生を歩んでいたのでは
と思うことがある。
「無知ほど力になるものはない」


でも、本当に彼女だけの症状なのか、
それとも長期透析患者みんなにいえることなのかも
わからない。
もしかしたら、一気につけが私に来る可能性もある。
だから、未来のわが身として受け止めなくては
いけないことかもしれない。


彼女の気持ちになって考えても
なんていえばよかったのかも思いつかない。

スタッフはなんて励ますんだろう?

相変わらず要領の悪い私。。。。
コメント
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