山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。

鰻より穴子

2012-07-18 18:29:56 | 日記


今日、テレビでやってたのをなんとなく耳にしただけなので、詳しい内容はわからないのだが、世界でウナギの数が少なくなっていて、これ以上捕ると絶滅するおそれもあるため、ウナギの捕獲が禁止されるかもしれないらしい。それから、アメリカではウナギを日本に輸出しなくなるとか?
それに対して、おいしいウナギが食べられなくなるのは困るとか、ウナギ屋がやっていけないとか、日本いじめだとか、いろんなことを言う人々がいたが、コメンテーターの1人は、ウナギを捕獲して食べている国としてちゃんと生態の調査をしてウナギの状況を客観的に把握しなくてはいけないのは当然であり、それを未だにしていなかったのは遅いと言っていた。全くその通りだ。
それに、ウナギが食べられないからと言って、日本人が飢え死にするわけではないのだから、いなければ食べなきゃいいだけのことである。日本人に米を食うなと言っているのではない。

日本いじめだと言っていた人は、クジラだのマグロだの、日本人が食べる物に限って規制をするのはなぜか、などと言っていたが、相変わらずマグロはいっぱい売っているし、クジラが食べられなくてもどうということはなかろう。
まったく、食べ物に執着心の強すぎる国民である。

牛のレバさしは、食中毒の危険性が高いので禁止されたが、禁止される直前に必死になって食べる人々。そのことで、本当に食中毒になっているバカがいた。危ないから禁止になるのというのに、わざわざ危険なことをする。
危険をおかしてまで生レバーを食べたいか。ウナギを絶滅させてまで鰻重を食べたいのか。

ウナギの稚魚が異様に少なくなっているというのは、もうずいぶん以前からで、そのせいで国産ウナギは非常に高い。以前見たテレビ番組では、業者が半日かけてやっと3匹の稚魚を捕まえたなんてのを見たことがある。それを育ててかば焼きにするらしい。ほとんどいないものを、捕りつくしてしまったら、本当にいなくなるのではないかとその時、心配してしまったのだが、「こんなに少ないのだから捕るのはやめましょう」という意見はなく、「どうしようどうしよう、ウナギが食べられなくなっちゃう」の一点張りだった。

我が家なんか、貧乏なので値上がりしたウナギなんかはすでに手の届かないものになっている。消費者はウナギが無くてもなんの不自由もなく生きていけるが、ウナギが無くては生きていけないのは、ウナギ屋さんである。
これはもう、原発が無くては生きていけない原子力発電所の会社の人や、原発があるがゆえに補助金をもらって潤っている原発地域の人々のようなものだ。ウナギ屋が生計をたてるためにウナギを捕らなくてはならないのだ。

原発がないと電気が足りなくなって産業や生活に支障をきたすっていうのは、現状では事実でもあり、代替エネルギーによる発電を考えなくてはいけない。しかしながら、太陽光や風力・地熱発電など、なかなかすぐにできるものでもない。
しかし、よくないものはやめて別のものにかえるのはあたりまえだ。

だから、ウナギも代替物を考えなくてはならない。レバ刺しでさえ、こんにゃくで代替物を作った。
ウナギの代替物。これが、意外に、そんなに難しいものではないのではないか、と私は思う。

以前から、アナゴはウナギに劣らずおいしいと言われている。
アナゴでいいじゃん。

私の親戚は、静岡県に住んでいるのだが、釣りを趣味にしている人がいて、しょっちゅうアナゴを釣ってくる。どこで釣ってくるんだか、沼津だか西伊豆だかよくわからないけれど、いっぱい釣れるらしいのだ。食べきれないものだから骨を抜いて冷凍にして何匹も持ってきてくれる。別に釣りの名人というほどではないから、アナゴはそのへんの海にいっぱいいいて簡単に釣れるらしい。

これを一般人は、ウナギのようなかば焼きにする術がないので、フライにしたり煮て食べたり、てんぷらにして食べたりするが、かなりおいしい。
アナゴがこんなにいっぱいいるんだったら、ぜひともアナゴのかば焼きを生産したらいいんじゃないかと思う。

しかし、不思議なことに、ウナギ屋ではアナゴ料理は取り扱っていないので、経路が違うのであろうか?

日本近海でアナゴがいっぱい釣れるんだったら、稚魚もたくさん居そうだし、養殖でもして太らして、安くておいしいアナゴのかば焼きをつくってほしい。

(写真は、我が家のある日の夕飯。もちろん穴子丼です。)

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