だいぶ久しぶりの「編隊コレクション」です
飛行機ネタが諸般の事情で少ないので、こんな時の為に残しておいたコレクション ネタを
今回は米軍のサバイバル・ラジオを紹介
レスキュー時のみに使われるよう特化した機材
先ず紹介するのは、ベトナム戦争の頃に使われていた AN/URC-64
1960年代中頃から1980年代のあたま辺りまで使用されていたもの
アンテナを伸ばすとスイッチが入る仕様になっている
一見、怪我等をしていても簡単に使える~ と思えるが
これが災いして、接触不良により使えない事もあり
予備としてもう一台を装備していたパイロットもあったとか
とはいっても決して小さくもなく嵩張るのだが
自分の命の助け舟となる装備、疎かにはできなかったのだろう
昔(1988年)の映画、BAT 21 という、ジーン・ハックマン主演の映画があった
内容は 1972年にベトナムで実際に起きた撃墜 救出劇の映画化
映画内でのサバイバル・ラジオは、1980年代以降に配備された AN/PRC-90 が登場する
実際には、この AN/URC-64 が救出劇の準主役だったハズで
自分は初めてこの映画を見た時に
「PRC-90」が登場したとたん、見る気を失って退散してしまった
わずらわしいヤツでした・・・(笑
上部から見ていこう
アンテナ部とバッテリーテスト ボタン
ラジオは防水ということでスイッチ類はゴムラバーで覆われている
ただアンテナ部からは浸水しそうな雰囲気
画像は上がラジオの上部
下画像が 下部です
下部左に黒く見えるモノはバッテリーの頭で
ギザギザがあるのはバッテリー押さえ
その右にイヤホーンの装着接点が目立つ
バッテリーは腐食してしまったので廃棄してしまったが
頭部のみ切り離して保存したもの
バッテーリー収納部のアップです
右の画像、収納部の底に2つの接点が見えるのがおわかりだろうか
ちなみにバッテリーは13.5Vと中途半端な電圧で長さが約 4inch
ネットで拾ったバッテリー画像、右端がラジオから飛び出てるロック部分
正面には3つのロータリースイッチが縦に並んでいる
一番上がボリューム
次が通信モード選択スイッチで
V のボイス、T はビーコン
CW はコード・ワード(モールス信号)
ビーコンは「ウィ~ン、ウィ~ン」と軽い音も鳴ってしまうようだ
このURC-64 にはガードが付けられており(黄色 丸囲み)
CWモードにはスイッチが回らないよう制限されている
これは訓練に使われた機材だった為、との記述を見た記憶もある
その下にはラジオの周波数が選べるロータリー・スイッチ
A(アルファ) 243.0Mhz
B(ブラボー) 247.3MHz
C (チヤーリー)248.2MHz
D (デルタ) 282.8MHz
使用する順序が決まっていて、Aの国際救難周波数から
コンタクトできたらすぐにDに切り替えAを空けて他の要救者へ
ただしAチャンネルへは、ロータリーチャンネル間に飛び出ている
REL(リロケーション)ボタンを押せば一発で戻ることができる
B、C は予備のチャンネル
ただデジタル無線機ではないので、周波数を合わせれば誰でも聞ける
(いまでも緊急周波数はデジタル化はしない)
ということは敵も同様ということで
ベトナム戦時中はラジオを拾った敵が、あるいは負傷した捕虜を脅して
無線を使用して救助隊をおびき寄せ攻撃~ も実際にあり
(米軍は一人のパイロットを救出する為に全軍が対応し、志気を高めている)
今のオレオレ詐欺対応と同じで、事前にパイロット等個人の
確認暗号(例えば好きな車とか)を決めていたそうだ
ラジオの表面にはインストラクションが貼られており
見ながら使用することも可能になっている
(緊急時のパニックによる物忘れ等に対応)
左側面には、左手で持つと ちょうど親指がくる位置にトークボタンがくる
右側面にも、インストが貼られている
裏面には動作確認テストのチェックリストが
自分のコレクションにはイヤホーンが欠落していたが
もう一つコレクションしている AN/PRC-90 に装備されているイヤホーンが接続可能
AN/PRC-90 については次の機会に紹介します
飛行機ネタが諸般の事情で少ないので、こんな時の為に残しておいたコレクション ネタを
今回は米軍のサバイバル・ラジオを紹介
レスキュー時のみに使われるよう特化した機材
先ず紹介するのは、ベトナム戦争の頃に使われていた AN/URC-64
1960年代中頃から1980年代のあたま辺りまで使用されていたもの
アンテナを伸ばすとスイッチが入る仕様になっている
一見、怪我等をしていても簡単に使える~ と思えるが
これが災いして、接触不良により使えない事もあり
予備としてもう一台を装備していたパイロットもあったとか
とはいっても決して小さくもなく嵩張るのだが
自分の命の助け舟となる装備、疎かにはできなかったのだろう
昔(1988年)の映画、BAT 21 という、ジーン・ハックマン主演の映画があった
内容は 1972年にベトナムで実際に起きた撃墜 救出劇の映画化
映画内でのサバイバル・ラジオは、1980年代以降に配備された AN/PRC-90 が登場する
実際には、この AN/URC-64 が救出劇の準主役だったハズで
自分は初めてこの映画を見た時に
「PRC-90」が登場したとたん、見る気を失って退散してしまった
わずらわしいヤツでした・・・(笑
上部から見ていこう
アンテナ部とバッテリーテスト ボタン
ラジオは防水ということでスイッチ類はゴムラバーで覆われている
ただアンテナ部からは浸水しそうな雰囲気
画像は上がラジオの上部
下画像が 下部です
下部左に黒く見えるモノはバッテリーの頭で
ギザギザがあるのはバッテリー押さえ
その右にイヤホーンの装着接点が目立つ
バッテリーは腐食してしまったので廃棄してしまったが
頭部のみ切り離して保存したもの
バッテーリー収納部のアップです
右の画像、収納部の底に2つの接点が見えるのがおわかりだろうか
ちなみにバッテリーは13.5Vと中途半端な電圧で長さが約 4inch
ネットで拾ったバッテリー画像、右端がラジオから飛び出てるロック部分
正面には3つのロータリースイッチが縦に並んでいる
一番上がボリューム
次が通信モード選択スイッチで
V のボイス、T はビーコン
CW はコード・ワード(モールス信号)
ビーコンは「ウィ~ン、ウィ~ン」と軽い音も鳴ってしまうようだ
このURC-64 にはガードが付けられており(黄色 丸囲み)
CWモードにはスイッチが回らないよう制限されている
これは訓練に使われた機材だった為、との記述を見た記憶もある
その下にはラジオの周波数が選べるロータリー・スイッチ
A(アルファ) 243.0Mhz
B(ブラボー) 247.3MHz
C (チヤーリー)248.2MHz
D (デルタ) 282.8MHz
使用する順序が決まっていて、Aの国際救難周波数から
コンタクトできたらすぐにDに切り替えAを空けて他の要救者へ
ただしAチャンネルへは、ロータリーチャンネル間に飛び出ている
REL(リロケーション)ボタンを押せば一発で戻ることができる
B、C は予備のチャンネル
ただデジタル無線機ではないので、周波数を合わせれば誰でも聞ける
(いまでも緊急周波数はデジタル化はしない)
ということは敵も同様ということで
ベトナム戦時中はラジオを拾った敵が、あるいは負傷した捕虜を脅して
無線を使用して救助隊をおびき寄せ攻撃~ も実際にあり
(米軍は一人のパイロットを救出する為に全軍が対応し、志気を高めている)
今のオレオレ詐欺対応と同じで、事前にパイロット等個人の
確認暗号(例えば好きな車とか)を決めていたそうだ
ラジオの表面にはインストラクションが貼られており
見ながら使用することも可能になっている
(緊急時のパニックによる物忘れ等に対応)
左側面には、左手で持つと ちょうど親指がくる位置にトークボタンがくる
右側面にも、インストが貼られている
裏面には動作確認テストのチェックリストが
自分のコレクションにはイヤホーンが欠落していたが
もう一つコレクションしている AN/PRC-90 に装備されているイヤホーンが接続可能
AN/PRC-90 については次の機会に紹介します