三丁目の飛行機屋

飛行機マニアのオヤジが
撮影遠征記やマル秘コレクションの公開などをしていきます。

アルケッチャーノ は鶴岡だったの?

2018年07月15日 | おいしい話
山形県 鶴岡市での所要を終えたのは 17時過ぎ

最終の新潟行き特急はなんと18時台で終わり、高速道路は繋がっていないので高速バスもナシ
東京へなら庄内空港があるが、その他の交通は案外不便なんだ・・・

新潟まで無理して帰っても一泊することになるならと、鶴岡でビジネスホテルを手配した


到着時には雲に隠れていた 月山 のトップも、傾いた日ざしに映し出されている

  (所要先の網入りガラス越しなので網目が薄っすら)


往路の列車の中で「鶴岡」を検索中に見つけた「アルケッチャーノ」の文字

以前、FMラジオ番組に「さかな君」と一緒にアルケッチャーノのオーナー 奥田政行さん がゲスト出演
特徴的な店の名前と、「オイル寿司」を食べてみたくて記憶に残っていた

地元野菜や魚を使った、地産地消の創作的なイタリアンのお店
奥田さん は豪華寝台列車「四季島」のプロデュース シェフでもあるという

そうか! アルケッチャーノは鶴岡にあったのか チャンスじゃん!

でも調べると鶴岡駅からはかなり遠く、公共交通は超ローカル時間な日曜は運休のバスのみ
タクシーでは片道 3000円以上かかってしまっては残念ながら諦め・・・

仕方なく駅周辺の飲めそうなお店を検索していると
なんと アルケッチャーノ の姉妹店があるという、それも駅前


鶴岡は「日本初のユネスコ食文化創造都市」で
それにちなんだ駅前施設が「FOREVER(フーディヴァー)」

その中にアルケッチャーノの姉妹店が食ごとに3店舗あり
他にも日本食や蕎麦、肉、日本酒等の人気店がリーズナブルに食を提供とか

姉妹店3店を廻れば アルケッチャーノ のコース料理と同等に楽しめる


ということで、先ずは フードコートにある「魚バル イルフリージオ」へ
 「庄内の魚を 塩とオイルで」とうたうお店だ

 自分好みばかりのメニュー や おすすめ看板 に迷ってしまったが
 おまかせ前菜と刺し身盛り、おまかせオイル寿司3カン を

 店内のカウンターでコース料理も楽しむこともできるが
 コンコースのテーブル席で気軽に飲むことに


 時間は19時過ぎ、フードコートでは各店頭で料理を注文すれば
 店舗内で食事するのと同じようにテーブルまで運んでくれ、料理の説明も
 ショッピングセンター内のフードコートにありがちなガサツさはありません


 まずは前菜からスタートします


 酒は地元の米焼酎 「爽金龍(さわやかきんりゅう) かおり」をロックで



 家族も一緒だったので、前菜は2人前ですが、これだけでお腹一杯になりそうな種類と量
 細かく説明されましたが、記憶するのは無理(笑



 おこぜのフリッタ、サザエとアボガドの~、等々 山海の幸が色々


 黄色く見えるのは・・・ 味はたぶんカボチャでしたから 金糸瓜 かも
 私は好みでしたが、家族には生では無理と言われてしまった
 赤カブの漬物は庄内の名産のよう、イタリア風な漬物だったかも
 
 刺身はオイルがかけられこのままOKでした



 刺身盛りです、醤油はありません~ これもオイルでいただきます
 それぞれの魚に合わせ、オリーブオイルの産地も塩や香草も違うという

 日本海の魚には、基本 シチリア産の青菜の香りのするオイルがあうという





 皿がイイ、取り皿も底の高台が極低でイイなぁ~ と思ったが、このすし皿に一目ぼれ
 
 信州で産出される「鉄平石」や「龍渓石」みたいな表情に(笑
 思わず持ち上げてみるが やはり重い! 


 肝心の寿司はもちろんネタの説明もされましたが、忘れて・・・

 それぞれのネタにあわせ 違う塩とオイル
 左の握り と 右の軍艦が美味かった
 家族も左にある握りを食べると、「美味い!」と思わず声がでた

 これだけは覚えていた、「それ”赤むつ”」だよ
 ネタの説明でも「のど黒」と言わなかった事に凄く好感がもてる

TVの旅番組で各地に広がった「のど黒」現象
「赤むつ」を「のど黒」と書き換えるだけで「値段を上げても売れるよ」 なんてばかばかしい
名前でなく味は自分の舌で、自分にあった旨さなら美味い!

 それにしても、軍艦にのる ほぐされた白身 の魚はなんだっのなか?

 料理の味は全体的に薄めで、素材の味が活きいきしている
 普段から刺身醤油等の調味料は少なめの自分にはありがたいが
 タップリ醤油を浸して食べていた家族には、食材によってはモノ足りなさもあったようだ


「焼酎のお代わりはいかがですか~」
 スタッフの声に一緒に頼んでしまったのが、「月山筍 丸焼き」



フロアー内にある日本食店でも提供されていた「月山筍の味噌汁」
味噌汁は息子の部屋で食べたから、他の食べ方がしたかったところだ

そう「月山筍」は新潟で「姫竹」、信州では「ね曲がり竹」の事
短い旬な食材を、今年は充分に堪能できるというものだ

2種の塩が添えられていたが、味付けは不要
この筍はそのままで充分だ




酔いも程よくまわり、仕上げは同じ FOODVER 内に個店としてある「ファイナモーレ」へ
ここで自分はパスタを、家族はドルチェ店側からショートケーキを

カウンター席へ座ったところで目に付いてしまった
 ~庄内吹浦産 岩カキ、「岩ガキとモロヘイヤケッカソース」~
本店でもコース料理の一品として提供されているというので頼んでしまった


ケッカソースとはトマト、バジル、ニンニク等を使った冷たいトマトソースだそうです

カキは生も嫌いではないですがチョッとだけ抵抗がある私
岩がき自体は生ですが、ソースのおかげでこれなら大丈夫



「イカとズッキーニとプチトマトのスパゲッティ」
サッパリ系でズッキーニもほぼ生に近い
パスタの量は思った以上にあり、最後の〆としては多めでしたが完食


未開の土地へ出向いた時は、いつも魚系の居酒屋ばかりを探していたが
基本的な食べ方はどこも同じで、せいぜい土地柄の魚と醤油くらい

同じ魚系でも、イタリアン それも寿司や刺身をオイルで堪能したのは初めて

慣れ親しんだ 醤油の味から離れてみると
正直このオイルに一滴の醤油があれば~、なんて気分になったのも確かだが

しばらくすると、刺身本来のアノ味をまた楽しみたくなる


以前に鹿児島にて極甘の醤油にショックを受けたが、その後はその味の虜になり
現地の刺身醤油を毎年1年分を買い集めている私だが

アルケチャーノのオイルは魚の種類、産地により変えるというのでは素人には無理


そうそう店の名前「アルケッチャーノ」はいかにも外語風だが
地元方言をイタリア語風にしたものだそう、「○○が あったんだよねぇ~

東京には支店もあるそうなので山形へ行かなくても楽しめそうだが

ラジオ番組中にも話していたが、一級品は県外へも出荷するけど
特級品は庄内のみで消費するというユネスコ食文化都市


もしや再び、鶴岡での所要ができた時の楽しみにとっておくことが無難だね
コメント (4)
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