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三丁目の飛行機屋

飛行機マニアのオヤジが
撮影遠征記やマル秘コレクションの公開などをしていきます。

ローカルもまた楽しい~  朝日のコントラスト

2017年06月30日 | そら モノ 色々 
平成29年度 松くい虫 防除の為の 航空薬剤散布 報告の続きです


中央アルプス、駒ケ岳の千畳敷カールを朝日が照らし出したのは午前5時9分



 天竜川の堤防から、散布機への薬剤補給を覗いていると~


 「ヘリの追っかけやってるのかい!」

 「いや~、追っかけというわけではないですが、飛行機が大好きで~」

   ~なんて返すと、 「昨日の豊丘でも~」 と返された(笑


 はじめは、近くに住むギャラリーかと思ったのですが・・・
 素人さんが「ヘリの追っかけ!」なんて言葉が浮かぶ筈はない
  マニア道 は普通?ではないと知っていた(爆

彼の着ていた MA-1ジャンパー には、ベル機の小さなヘリ刺繍が
キャップにもそれなりのマーキングが入ってるのを、私は見逃がさなかった

どうも、今回のヘリ作業のコーディネイトをしている方のよう


 色んな情報を聞かせてもらったが

 この現場には、ヘリや自治体関係者は勿論、電力や薬剤関連からも応援が来ている そうだ

 昨日までの豊丘やココも、マツタケが採れる地域での散布
 収穫時期に落ちる金額も半端なく、松枯れは死活問題になる自治体もあるようだ

 この日は6回の散布を予定、プラス洗浄散布もやるという
 洗浄散布があるなんて今まで知らなかった


自分はヘリを記録的に撮るのが目的だが、離着陸場だけではパターンが同じで飽きてしまう

以前から、もう一つ狙いたいものがあった
それは仕事中の機体を撮る事

しかし、この散布作業は案外短い時間で終わってしまう
散布現場へ出向き、撮影場所を選定している時間はない

願うは、今撮影中の離着陸場から散布現場までの距離が短いこと

昨年は機体までの距離と、梅雨空の霞んだ空気に邪魔されたが
今回は空気も澄んで気温も低いから、なんとかなるかも


 惜しむらくは、感度を上げているので画が荒れること
 そのあたりは、デジタルの底力を借りることに

 日の出が近くなると、逆光気味の光の中で
 ファインダー越しに思いもかけない光景が


 これが西側の順光だったら、朝日の悪戯はなかっただろう





 光と影のコントラストは一瞬で終わってしまった


 この仕事は技術屋というか職人というか、やはり専門の分野なんだが
 できるパイロット(農薬等の散布)が減っているとのこと
 若いパイロットは大手などに取られてしまい、次世代をなかなか養えられないという

 四国以外を行脚して移動し、シーズン以外は別の航空会社へ出向もあるのだそうだ

 
そんな話を聞いているうちに、早くもラストフライトが近づいた
アプローチする機体にも朝日が当たりはじめる


散布空域が変わっても、近道せずに場外のトラフィックパターンを必ず守る
電線や建造物が多い為か、厳格にトレースしていた




仕事が終われば、朝日を浴びながら水のシャワーを浴びる
普通のミッションではまずありえない光景


時計を見れば、午前6時前
初夏の日ざしに気温はどんどん上がっている


最後にお願いし、コックピットを撮影させていただいた

横に置かれたヘルメットは、 SPH-5

肝心なことを書き忘れてました
今回の機材は ヘリサービスさんの Bell 206B JA9737 ジェットレンジャーⅢ

ヘリ関係者さんは、マニアの気持ちを察してくれており頭が下がります
お世話になった皆さん ありがとうございました




 中央アルプスはすっかり昼間の姿になっていた
 これから出勤ですが、時計を見ると早すぎ!

 仮眠するには、もったいないくらいの好天、河童と戯れてからにするか



   ※ 今回 ブログリンクさせていただいている、「東濃IFR batilsさん」からのご提案で

   今年の 松くい虫 航空防除キャラバンの様子を

   6/18 豊丘村フェリーイン 東濃IFR batils 様
   6/19 豊丘村       東濃IFR(撮影HM様)様  
   6/20 駒ヶ根        当該ブログです
   6/22 坂城村       飛びもの日和 izumisweet様

   のリレー形式でお送りしました。

   お付き合いいただき、ありがとうございました
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ローカルもまた楽しい~ 寝不足 編

2017年06月27日 | そら モノ 色々 
午前3時に我が家を出発です
時間的には厚木基地や岐阜基地へ遠征に行くよりも早い時間

目的地は遠くないですが、相手様の仕事の都合で(笑

ただ、自分は初めての訪問地
ナビで導かれ、一番早い経路の峠道を抜けて行くが
ココは野生大型動物との衝突を度々聞く経路
真夜中ではその危険度は増すので緊張を強いられた

なんとか無事に目的地へ着いたが、車両の少なさに不安倍増だった


現着後、ターゲットの存在を確認したが
未だ「ス巻き」のシートを被った状態で、関係者が動き出すのはこれからだった


画像は4時過ぎのもので、感度(ISO)5000 (笑
実際には空が白み始めた程度で下界は真っ暗け



夏至の前日 6/20とはいえ、雨の降らない毎日で湿度が低い
おかげで陽射しがなければ本当に寒い!

 天空の月もクッキリすっきり



 パイロットが乗り込み、ローターが回り始めれば
 関係者が群がり、仕事の準備が本格的に始まる

 この日は「松くい虫 防除の為の薬剤散布」があるという

 昨年は長野市に近い、 坂城町へ出向いた が、その時より近い駒ヶ根市で助かった





 中央アルプスの千畳敷カールが白み始めた午前4時半過ぎにフライト開始
 さすがに光量は少なく、カメラの感度(ISO)は1250に設定

 機体はこの後、大きく右に上昇旋回し散布空域を目指す

 梅雨のこの時期に、こんなに綺麗にアルプスが見えるなんて本当に珍しい
 せっかくなので背景に入れたいが~

 最初のミッションを終え、約10分後に戻ってくるのが小さく見えはじめる


 わずかの間に 3000m近いアルプスの山並みも、もうすぐ日の出を迎えるようだ



 それを背景に着陸の為の旋回に入ったが
 下界の光量は相変わらず少なくて、イマイチ・・・


 2回目のミッションンに向かう機体を見送り、撮影ポイントを少しだけ移動する




 3km ほど先の山で仕事中の機体を撮りたくてね
 見通しの効く堤防から、望遠で覗いてみました




 東の空は朝焼けに染まりつつあり、天候の下り坂を予感させてくれる

 予報ではこの日、昼頃には雲に覆われて翌日は雨となっていた


 この撮影ポイントからは若干機体を見下ろす感じでとらえる事ができる

 薬剤を素早く補給した機材が舞い上がっていく


 時間とともに空の青さが増してきているが
 初夏とはいっても下界には、光がなかなか届いてくれない 

 時計を見れば午前5時ジャスト

 せっかくの晴れ間なのに、早朝という条件は悔しい気分だ


 ※ 今回 ブログリンクさせていただいている、「東濃IFR batilsさん」からのご提案で

   今年の 松くい虫 航空防除キャラバンの様子を

   6/18 豊丘村フェリーイン 東濃IFR batils 様
   6/19 豊丘村       東濃IFR(撮影HM様)様  
   6/20 駒ヶ根        当該ブログです
   6/22 坂城村       飛びもの日和 izumisweet様

   のリレー形式でお送りします。


 アレレ、一回で「早朝の寝不足報告」を終了予定でしたが
      スペースと画像の関係で、次回「日の出編」につづきます
コメント (6)
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初めての 祭りへ ~つづき

2017年04月26日 | そら モノ 色々 
舞台裏では案内も聞こえず、突然始まった 摸擬戦闘訓練展示

自分の立ち位置からは、空砲の射撃音と煙幕がみえるのみ
隊員は物陰に伏せているので状況はまったくわかりません


 それでも空モノは何処にいても見えます! わかります!
 進入してきたのは、地上制圧?にきたコブラ



 暴れてはくれなかったが、急旋回なら動きのある画像になるかも(笑




 状況偵察の後は、20mmガトリング砲で地上掃射!

 あらら、空砲発射もなく砲塔の上下左右の移動のみとは ~まぁ仕方ないね
 最近は総火演チケットの入手は難しいし、実射は「SHINGOJIRA」のCGで我慢しますか





 ホークとチヌークからラペリング降下した隊員は、すぐに物陰に消えていくのはさすが







 眼の前に陣取ってくれた FH70 榴弾砲 は開脚の真っ最中~、 重そう!


 お股を開ききれば、青色の空砲火薬を装填


 対空用の短SAM 車両が後方を固める中、さらに後方から砲撃開始

 相変わらず前線の状況は全く分からず、散発的な小銃の発砲音と煙幕だけが漂っている


 撃て! 「大きな音がしますから気を付けて~」の案内はあったが

 カメラを構えていては耳を塞げない
 でも火薬量は調節するのか、明野や総火演で聞いた音よりも凌げた


 なかなか上手く砲火炎は撮影できないもんだね


 結局状況不明のまま、なんとなく終わってしまった模擬戦ですが・・・

 雨の降りだした会場を一目散に退散するギャラリーの群れを尻目に
 目的のヘリ着陸を待つ、着陸場? 横に陣取るマニアの少ないこと


 風も雨も激しいし、寒さも加わり指先が悴む
 持参したタオルでカメラをかばうが、こんなことなら古い機材を持って来ればよかった

 ヘリの風圧と埃を、市街戦ではないが電柱や太めの幹で避けながら狙う



 桜吹雪ならぬ、枯草を舞い上げるコブラとホークを撮り終え自分も一目散に撤収です

 
 とはいってもそれなりに楽しめたかな
 できれば、隊内のPXを覗きたい希望はあったが、入れたのかな?
 

 ちょうど到着したシャトルバスには見向きもせずに
 1.5km 先の駅を徒歩にて目指す、運動不足の毎日だったから良い運動になりそう

 空自や米軍基地なら、片道5~6km 歩くのは普通だからね ~まだ近い方だ(笑


 帰りのJRは直通で帰宅できる行き先表示、わずか40分で帰宅だ
 それでも冷えきった体を温めるには充分な時間だった

 唯一の心残りは、乗り換えなしだから
 塩尻駅で駅蕎麦を食べられなかったことかな(爆
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初めての 祭りへ

2017年04月23日 | そら モノ 色々 
カーテン越しに見えるのは綺麗な青空、コリャ 暑くなるかも!

予報では午後 雨なんて 、この空でマサカね

というわけで薄着にジャンパースタイルでJRに乗りこんだ
なんとなく同じ目的の家族連れもいる感じでビックリ

峠のトンネルを抜けると空の様子がおかしい、雲が一面に広がっている

シャトルバスに乗り込む頃には完全に曇り空
お守りに持参した「折りたたみ傘」はあるが・・・

バスは15分で到着とふんでいたけど、日曜でも国道の渋滞は半端なく
45分以上もかかって現地到着には参った
手前の駅から歩けば15分弱だったのにな、バスの中でもそんな会話がチラホラ


やっと到着したのは、陸上自衛隊 松本駐屯地
この日は駐屯地祭があるというので初めて出かけて来た

駐屯地の脇道は時々通過するし、中を覗き込むこともあったが
基地内に入るのは、中学校時代の 社会見学 以来だよ


空自の航空祭に慣れているので、人出はたいしたことがない感じ

空自でも陸自でも基本売店は覗きません

でも、ココが有名? な「飾り隊」のショップのようで
せっかくだから帰りに覗くつもりだったけど、寒さに耐えきれず素通りしちゃった(汗


人の流れにのって訓練場へ向かう
途中、コブラとホークが駐機しているのが見えた

レレッ、遠くに見えるスタンド席はほぼ満席で、このまま進んでも・・・
眼の前にはチヌークが鎮座、コブラの動きも掌握できそうなので、この場所で我慢することに


既に式典は真っ最中で
県知事の祝辞が終われば、ほどなく始まる観閲行進





山岳レンジャーのブッシュハットってイイ感じ! 
 一瞬、欲しいなぁ~ 、でも自分の頭には似合わないよな(笑

 ココからは距離があり撮り難いや~
  と思っていたら、自分の立ち位置は退場通路のようで
   人員以外はすべての車両が迫ってくる
   

   それも訓練場から退場するまで、搭乗の隊員はポーズをとったままとは






今回の祭りで目玉として参加を公表されていた車両です

案外小型の、92式地雷原処理車
車両上の箱型のモノには、火薬装填されたワイヤーが付くロケットが入る
発射すれば地雷原に渡ったワイヤーを爆破し、進路を一気に築くそうな


 (午後の装備品展示の為に置かれた直後に撮影)
昔に行った総合火力演習で、実際に発射 爆破するところを見たことがあるが
走行中や展示では、キャタピラー装備でも案外インパクトが弱い
戦車等と違い、縁の下の力持ちみたいなもんですからな



行進車両の中で、使い込んでる感じで目立った車両がコレ
炊き出し等を行う 野外炊具1号(改)、災害が続いているからね

と思ったら、防水機能の関係で丸洗いができないとか
一応新型ですが、屋内使用に推奨されているという
実働は時期を選ベないし、梅雨時もある日本の気候では大丈夫なのかな・・・


 桜並木の横では、行進に加わった対空火器車両も含め何かしら待機中
  小銃や対戦車ロケット砲も準備して
   

  アップで覗けば、装甲車両の上には 5.56mm MINIMI 軽機関銃
  銃口に赤いブランク・アダプターを装着し、弾帯は空砲って一目でわかるね

 空砲の場合はこの赤いアダプターがないと
 ブローバック機能が低下し、薬莢の廃出ができないという


ほころび始めた桜の向こうには
まつもと空港へ降りるFDAの定期便、それも ステッカー付 2号機が見えていた



                                             次回は 摸擬戦闘訓練を~

コメント (4)
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エッ! 雪焼け! ~つづき

2017年03月31日 | そら モノ 色々 
  
頭上を駆け抜けたオスプレイ
後部のカーゴドアと乗降ドアでは、偵察員が地上警戒しているのがわかるだろうか



 数百メートル先の LZ(着陸ゾーン) へ着陸する3機の機体

エンジン排気が一直線に下方へ勢いよく伸びているのが見えるなんてね


外気温は高く雪解けが進んだこの地、新雪もないので
ホワイトアウトには程遠い雪煙を巻き上げながら、そっと着陸



ヘリの時代なら、ヘリボーンだが
今日のオスプレイによる兵員輸送はなんて言うのだろ

この日は報道関係者を招待してのデモみたいなもの
LZ(着陸ゾーン)の周辺には、報道 その他の関係者も多数いる

撮影している自分の周辺にもマイク片手の報道がウロウロ
 顔出しはマズイ、カメラよ来るな! 


ローターを止めない機体から、日米隊員が装備を抱えて降りてきた


 さすがにスキー等の冬季装備も目につく


 陸自の冬季迷彩機の事を忘れてしまいそうだが、早く来てくれ!

 実は、撮影ポイントへ戻った時にサングラスを車に置き忘れたことに気付いた
 しかし、車は緩い上り坂をのぼった1.5キロも先で戻るなんて無理

 ほんの少しだけ間が空いた瞬間、忘れていた雪原の眩しさが蘇る 




隊員を降ろせばばすぐに撤収となるのは軍隊さん
 余計な行動は一切ナシ



高速飛行への移行はオスプレイならではのもの



雪山をバックに消え去るのも早い、黒塗りなら忍者やね






飛行モードになれば一気に小さくなっていく


 
アッと言う間の出来事、上空偵察の機体を含め4機のオスプレイは、音も姿も消え失せた


ギャラリーは次の飛来を期待して空を見上げるが
報道関係のヘリも知らぬ間に消えていた


オスプレイの飛び去った LZ には、日米の隊員が周辺警戒にあたっているが


 なんとなくこれで終わり!? という雰囲気が漂ってくる

 陸自機の飛来を期待し、心残りの同業者は雪原に集まり
 モウモウ乳牛機の話題で盛り上がっていた
 合言葉は「オスプレイ より 乳牛 が撮りたい!(笑 」

 パトカーの巡廻もなくなり、これ以上の飛来はナシのよう
 
 翌日は天気が大きく崩れる予報なので諦めきれない・・・


後ろ髪ひかれるように撤収してはきたが

息子の部屋に荷物を届け、落ち着いたところで鏡を覗くと~ ゲッ! ゲッ!

なんだコリャ、顔 真っ赤 カッ! 眼も白目が真っ赤!

最近はスキーとも何十年も縁がない自分、雪原での晴れ時 対策を完全に忘れていた
雪焼けするなんて微塵も考えてなかった


 この顔はマズイ! 報道のカメラに映り込むより~ マズイぞ!
コメント (2)
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