股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

レッド・ファミリー

2015年04月06日 16時42分33秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年:2013年
製作国:韓国
日本公開:2014年10月4日
監督:イ・ジュヒョン
出演:キム・ユミ,ソン・ビョンホ,チョン・ウ,パク・ソヨン
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誰もがうらやむ理想の家族を絵に描いたような一家。だがその正体は、母国からの密命を遂行するために韓国に潜入している北朝鮮の工作員チーム、サザンカ班だった。表では仲むつまじい4人家族だが、玄関のドアを閉めると階級を重んじ、母国の命令を順守するスパイ集団となる。何かと押し掛けてくる隣人一家を資本主義の隷属者と見下しながらも彼らに憧れを抱き、互いの階級を忘れて家族的な絆を育むようになる4人。そんな中、メンバーの一人が母国に残した妻子が脱北に失敗したとわかり…。
『アリラン』『嘆きのピエタ』などの鬼才キム・ギドクが、脚本、編集、エグゼクティブプロデューサーを務めた異色のドラマ。家族を装って韓国に潜入する北朝鮮の工作員たちが、次第に階級の壁を乗り越えて奇妙な絆で結ばれていくさまを追う。監督を務めるのは、本作が初の長編作となるイ・ジュヒョン。『人形霊』などのキム・ユミ、『大韓民国1%』などのソン・ビョンホら実力派俳優が共演。ハートウオーミングかつスリリングな物語の中に、南北分断の現状も垣間見える作品。

韓国に潜入した北朝鮮のスパイたちと、そこで出会う1組の家族との交流を描いた本作。全体的に分かりやすい話で、難しい南北問題の話を時に真面目に、時にコミカル描いています。 テーマとしては面白いと思うのですが、終わってみると特に目新しさは無かったと思います。スパイたちが徐々に“家族”を思い出し始め、“普通の生活”に憧れを持ち始める展開はよくあるパターン。泣ける演出はあるものの、人物背景が弱いので観ている側は感情移入出来ず、感動も特にありませんでした。どうせならもっとコメディ要素を強くしたほうが良かったんじゃないかな。何にせよ色々と中途半端さが目立ちます。『嘆きのピエタ』などの鬼才キム・ギドクが脚本や編集を担当しているため、残虐なシーンは本作でも健在です。「アリラン」の曲を聴くと、北の人間も南の人間も、平和を願う気持ちは同じなのだと感じます。人として生きていく大切さって大事だよなー

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆
コメント
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