股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

誰よりも狙われた男

2015年04月09日 10時24分58秒 | 映画評論タ行
製作年:2014年
製作国:アメリカ/イギリス/ドイツ
日本公開:2014年10月17日
監督:アントン・コービン
出演:フィリップ・シーモア・ホフマン,レイチェル・マクアダムス,グレゴリー・ドブリギン
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ドイツ、ハンブルク。諜報機関でテロ対策チームの指揮を執るバッハマンは、イッサというイスラム過激派に関わりがあるといわれる若い密入国者をマークする。人権団体の弁護士アナベルを介して銀行家ブルーとの接触をもくろむ彼を、あえて拘束せずに監視するバッハマン。イッサの動向を追い掛けることでテロ資金源となっている人物にたどり着こうと考える彼だったが、思いも寄らない出来事が次々と降り掛かってくる。
2014年2月に急逝したフィリップ・シーモア・ホフマン最後の主演作となった、ジョン・ル・カレの小説を実写化したスパイサスペンス。ドイツのハンブルクを舞台に、対テロ諜報チームを率いる男がテロリストの資金源となっている者の正体をつかんでいく。監督は『ラスト・ターゲット』などのアントン・コービン。『きみに読む物語』などのレイチェル・マクアダムス、『シャドウ・オブ・ヴァンパイア』などのウィレム・デフォーら実力派が共演。息詰まる展開に加え、ホフマンの熱演にも引き込まれる。

フィリップ・シーモア・ホフマン最後の主演作となった本作。テロの資金源となっている人物を追いかける男の物語。スパイ映画だけど結構な地味な映画でした。終始淡々とした展開が続き、終わり方もまぁ普通かな。終始、暗くて重くて地味だった。スパイ映画ってことでハラハラドキドキを期待した自分が悪かった。諜報活動チーム自体が世間には知られていない存在らしいので、スパイって実際は007シリーズのような派手は無くて、こっちの方がリアルなのかも。人間ドラマを軸に置いていたけど、それでも話が薄ぺらかった。「誰よりも狙われた男」は「FBIに狙われたドイツ情報部員」でした(笑)フィリップ・シーモア・ホフマン…ご冥福をお祈りします。

この作品の評価・・・・★★★★☆☆☆☆☆☆
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海を感じる時

2015年04月08日 18時19分59秒 | 映画評論ア行
製作年:2014年
製作国:日本
日本公開:2014年9月13日
監督:安藤尋
出演:市川由衣,池松壮亮,阪井まどか,高尾祥子,三浦誠己,中村久美
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所属する新聞部の部室で授業をさぼっていた女子高生の恵美子は、先輩の洋と出くわす。いきなり彼にキスを迫られ、思わず身を任せてしまう恵美子。そんな彼女に洋は、女性の体に興味があっただけで相手は誰でもよかったと冷たく言い放つ。だが、大切にしてもらえないことを悟りながらも、恵美子は愛情を求めて彼に身を委ねていく。やがて、上京した洋のそばにいたいと恵美子も東京で働くように。洋に振り向いてほしくて彼に近づくが、そのたびに拒絶されて心に傷を負っていく。
人気作家・中沢けいの処女作を実写化した青春ドラマ。ある男性との出会いを機に、大人の女へと成長していく少女の内面を見つめていく。メガホンを取るのは、『ケータイ刑事(デカ)』シリーズなどの安藤尋。ヒロインに『音符と昆布』などの市川由衣、相手役には『愛の渦』などの池松壮亮。モデルの阪井まどか、『なにもこわいことはない』などの高尾祥子ら、バラエティーに富んだ顔ぶれが脇を固める。刹那的な物語もさることながら、綿密かつ鮮烈なタッチにも注目。

市川由衣ってこんなに脱ぎっぷりがいい女優さんでしたっけ?それくらい市川由衣が脱ぎまくっている本作。相手役の池松壮亮は相変わらず安定の演技力です。しかし映画としては…どうなんでしょうこれ。好きだ、嫌いだ、好きだの繰り返しで、恵美子は大人になっても心は子供のままで成長しない姿に残念というかイライラしましたし。洋は洋で、恵美子のカラダは好きだけど恵美子自体は好きじゃない…でも恵美子が他の男に抱かれているのを知るとキレる気分屋な性格にもイライラ。いい大人なんだからお互いしっかりしろよ!とツッコミたくなる。人を好きになるのにこんなに苦労しなきゃいけないのか…ここまで苦労するなら俺だったら1人で生きていきますけど(笑) ストーリーは無いようなものなので市川由衣の裸体を見るためだけの映画って感じです。終わり方もよく分からなかった。もしかすると女性が観たら共感できるのかな?

この作品の評価・・・・★★★☆☆☆☆☆☆☆
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レッド・ファミリー

2015年04月06日 16時42分33秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年:2013年
製作国:韓国
日本公開:2014年10月4日
監督:イ・ジュヒョン
出演:キム・ユミ,ソン・ビョンホ,チョン・ウ,パク・ソヨン
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誰もがうらやむ理想の家族を絵に描いたような一家。だがその正体は、母国からの密命を遂行するために韓国に潜入している北朝鮮の工作員チーム、サザンカ班だった。表では仲むつまじい4人家族だが、玄関のドアを閉めると階級を重んじ、母国の命令を順守するスパイ集団となる。何かと押し掛けてくる隣人一家を資本主義の隷属者と見下しながらも彼らに憧れを抱き、互いの階級を忘れて家族的な絆を育むようになる4人。そんな中、メンバーの一人が母国に残した妻子が脱北に失敗したとわかり…。
『アリラン』『嘆きのピエタ』などの鬼才キム・ギドクが、脚本、編集、エグゼクティブプロデューサーを務めた異色のドラマ。家族を装って韓国に潜入する北朝鮮の工作員たちが、次第に階級の壁を乗り越えて奇妙な絆で結ばれていくさまを追う。監督を務めるのは、本作が初の長編作となるイ・ジュヒョン。『人形霊』などのキム・ユミ、『大韓民国1%』などのソン・ビョンホら実力派俳優が共演。ハートウオーミングかつスリリングな物語の中に、南北分断の現状も垣間見える作品。

韓国に潜入した北朝鮮のスパイたちと、そこで出会う1組の家族との交流を描いた本作。全体的に分かりやすい話で、難しい南北問題の話を時に真面目に、時にコミカル描いています。 テーマとしては面白いと思うのですが、終わってみると特に目新しさは無かったと思います。スパイたちが徐々に“家族”を思い出し始め、“普通の生活”に憧れを持ち始める展開はよくあるパターン。泣ける演出はあるものの、人物背景が弱いので観ている側は感情移入出来ず、感動も特にありませんでした。どうせならもっとコメディ要素を強くしたほうが良かったんじゃないかな。何にせよ色々と中途半端さが目立ちます。『嘆きのピエタ』などの鬼才キム・ギドクが脚本や編集を担当しているため、残虐なシーンは本作でも健在です。「アリラン」の曲を聴くと、北の人間も南の人間も、平和を願う気持ちは同じなのだと感じます。人として生きていく大切さって大事だよなー

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆
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ランナーランナー

2015年04月03日 22時21分44秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年:2013年
製作国:アメリカ
日本公開:2014年11月21日
監督:ブラッド・ファーマン
出演:ジャスティン・ティンバーレイク,ベン・アフレック,ジェマ・アータートン,アンソニー・マッキー
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プリンストン大学の学生リッチーは、大事な学費をオンラインカジノのポーカーに使い込んでしまう。カジノのいかさまを疑い胴元のサイトオーナーに直接話をしに向かったリッチーだったが、自らの命が懸かった賭けに挑む羽目に。カジノ王にFBIも絡み合う裏社会で絶体絶命の窮地に陥ったリッチーは、わが身を守り勝ち抜くことができるのか…?
オンラインカジノで大損したのをきっかけにカジノ王に操られ、FBIからも追われてしまう青年の逆転劇を描くクライムサスペンス。製作にはレオナルド・ディカプリオが名を連ね、『リンカーン弁護士』などのブラッド・ファーマン監督が緊迫感あふれるドラマに仕上げた。主演は『ソーシャル・ネットワーク』などのジャスティン・ティンバーレイク、彼を翻弄するカジノ王にはすご腕ポーカープレイヤーでもあるベン・アフレックがふんし、堂々とした悪役ぶりを披露する。

ジャスティン・ティンバーレイク、ベン・アフレックの人気俳優が揃い、レオナルド・ディカプリオが製作に携わっている本作。オンラインカジノで大損をした青年が、裏社会のカジノ王と心理戦を繰り広げるサスペンスです。カジノゲームで互いに戦い合うのかと思いきや、だいたいは女と協力してボスを騙すという予想通りの展開。驚きのどんでん返しも特になし。主人公に深刻な危機感を感じなかった。カラダじゃなくて頭を使うような作品にしてほしかったです。全体的に仕上がりが甘い。まぁ何も考えずに暇つぶし程度に観るのはありかもしれません。

この作品の評価・・・・★★★★☆☆☆☆☆☆

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