股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

柘榴坂の仇討

2015年04月10日 11時36分38秒 | 映画評論サ行
製作年:2014年
製作国:日本
日本公開:2014年9月20日
監督:若松節朗
出演:中井貴一,阿部寛,広末涼子,高嶋政宏,真飛聖,吉田栄作,堂珍嘉邦,藤竜也,中村吉右衛門
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安政7年、彦根藩士・志村金吾は主君である大老・井伊直弼に仕えていたが、登城途中の桜田門外で井伊は暗殺されてしまう。その後、あだ討ちの密命を受けた金吾は敵を捜し続けて13年が経過する。明治6年、時代が移り変わり時の政府があだ討ちを禁止する状況で、最後の敵である佐橋十兵衛を捜し出し…。
『鉄道員(ぽっぽや)』など数多くの著作が映画化されてきた人気作家・浅田次郎による短編集「五郎治殿御始末」所収の一編を映画化した時代劇。主君のあだ討ちを命じられた武士の不器用な生きざまを通し、幕末から明治へと時代が激変する中、武士として、人としての誇りと覚悟を持って生きる侍たちの姿を描く。監督は『沈まぬ太陽』などの若松節朗、音楽を映画音楽の巨匠・久石譲が担当。『壬生義士伝』などの中井貴一が主人公を熱演し、阿部寛、歌舞伎役者の中村吉右衛門ら実力派が共演する。

仇討ち禁止令が出された日、仇討ちを命じられた武士と最後の敵である男が出会った。“使命を全うしようとする男”と“新たな人生を歩もうとする男”柘榴坂のシーンでの2人の男の緊迫感ある掛け合いが見応えありました。時代が変わっても、変わらないものがある。時代が変わる時、人を斬ることの意味を知った武士。武士として武士道を突き通す金吾の姿はカッコ良かったです。「この垣根を越えてはくれまいか。生きてはくれまいか。」その言葉で救われた運命。互いに許し合い、互いの傷を認め合うことの勇気に感動しました。お互いの正体を探り合うシーンは緊張感がありました。そして愛する人への想いにもまた感動。ミサンガの話が素敵でした♪時代に翻弄されながら、不器用な男たちの生き様が印象的でした。生きる事、愛する事、守り抜く事…今の日本社会でも重なる部分があると思います。中井貴一と阿部寛の演技は素晴らしかった!結末まで観終わった後で爽快感を感じられます。映画なのに登場人物たちの幸せを切に願ってしまいました。日本人に生まれて良かったと思える作品です。
中盤での多少の中だるみと、セットがちょっと安っぽく見えてしまったのが残念…。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆
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