股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

チェイサー

2009年11月24日 01時22分58秒 | 映画評論タ行
製作年 : 2008年
製作国 : 韓国
2009年5月1日公開
監督・脚本 : ナ・ホンジン
出演 : キム・ユンソク,ハ・ジョンウ,ソ・ヨンヒ,キム・ユジョン,チョン・インギ
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街では連続猟奇殺人事件が起こっている頃、元刑事でデリヘル嬢の斡旋を生業としているジュンホは、彼の元から行方をくらませた2人の女の行方を探っていた。その手がかりを握る男を見つけるも、探りを入れさせたデリヘル嬢ミジンも失踪。だが偶然ジュンホは疑惑の人物ヨンミンを見つけ、捕獲する。すると警察でヨンミンはとんでもない告白を始めた。「女たちは自分が殺した。そして最後の女はまだ生きている」と――
韓国で大ヒットとなり、同国の主要映画賞を総ナメにしたクライムサスペンス・ドラマ。実在の事件をベースに、デリヘル斡旋業を営むジュンホとシリアルキラー・ヨンミンとの対決を、手に汗握る緊迫感と共に描いていく。監督・脚本を務めたのは本作が長編初監督となるナ・ホンジン。ジュンホとヨンミンを中心に様々な人間模様を交錯させながら、精巧かつ重厚な物語を作り上げた。演出面でも慎重さと大胆さを織り交ぜ、しびれる映像を作り上げている。ジュンホ役のキム・ユンスクとヨンミン役のハ・ジョンウの演技も素晴らしく、どちらも息を呑むような演技を披露してくれている。ラストの衝撃は鑑賞後もしばらく心に重く残ることだろう。

2003年、10ヶ月で21人を殺害した韓国に実在した殺人鬼を描いた本作。映画と分かっていても、とてもリアルな描写で怖かったです。泣き叫ぶ女性の頭をトンカチで…年齢制限あるのも納得です。この映画の怖いところは残虐な映像だけでなく、人間の内面的な部分。殺人鬼ヨンミンの冷酷非道な言動はゾっとしますそして元刑事のジュンホのミジンを助けたいと思う気持ち。正義と悪、それぞれの部分が上手く描かれていたと思います。どんなに叫んでも届かない声…それが身近にある恐怖なのかもしれません。警察の怠慢にはかなりイライラしちゃいましたがグロさあり、ハラハラ感あり、切なさありの作品です!これが実話だと思うと、さらに怖くなります
ラストは何とも言えない結末に衝撃を受けました。これだけ最後までテンション下がる映画も久しぶりかな。希望の先には絶望が待っていた…そんな感じです。

恐るべし韓国映画!!

この作品の評価・・・・80点
コメント
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