製作年 : 2007年
製作国 : アメリカ
2008年12月20日公開
監督 : クレイグ・ギレスピー
出演 : ライアン・ゴズリング,エミリー・モーティマー,ポール・シュナイダー
official site
アメリカ中西部の小さな町に暮らすラースは、優しくて純粋な青年で町の人気者だが、ずっと彼女がいないために兄のガス、義姉カリンらは心配していた。そんなある日、ラースが「彼女を紹介する」と兄夫婦のもとにやってくる。しかしラースが連れてきたのは、ビアンカと名づけられた等身大のリアルドールだった。兄夫婦を始め、街の人たちは驚きながらも、ラースを傷つけないようにビアンカを受け入れようとするが…。
『きみに読む物語』『16歳の合衆国』の若き演技派ライアン・ゴズリングが主演を務めた本作は、内気な青年とその周りの人々を温かく描くハートフルドラマ。アカデミー脚本賞にノミネートされた。監督はこれが2作目となるCM作家出身のクレイグ・ギレスビー。“リアルドール”に恋をするという型破り(ある意味スキャンダラス?)な設定のため、製作まで4年の年月を要したという。カナダ・トロントの美しい雪景色の中、現代社会で希薄になった人間関係がひとりの純朴な青年によって再生していくさまを、温かい視線で描いている。ライアン・ゴズリングの卓越した演技力に注目したい一作だ。
過去のトラウマから、とにかくシャイな主人公ラース。兄夫婦からの食事の誘いさえ断り続ける彼でしたが、兄夫婦に「彼女を紹介するよ」と連れてきた女性は、ビアンカというリアルドールでした。最初は、ラースのビアンカに対する愛情と、周囲の呆れた視線が面白かったですが、後半になるにつれて町の人全員がラースを支える姿が感動的でした。ビアンカだけには自分の気持ちを伝えることが出来るラースの気持ちが切なく、ビアンカが周りの人たちから受け入れられるようになると、今度は嫉妬しちゃう気持ちがまた切ない
病院の先生が兄夫婦に言った「彼の世界を受け入れてあげることが大切なのよ」の言葉が印象的でした。世の中には色んな考えの人がいて、そういう人達を差別せずに対等に向かい合わなければいけないんだと思います。内向的なラースを変えたのは人形だけれどもビアンカという1人の人間なんです。それはラースがビアンカにキスをするシーンが物語っているように感じます。「このままじゃダメなんだ」という何かが変わりだして、ビアンカとの別れを決めるのは彼にとっての大きな1歩なんです。
もし自分があの町の住人だったら…同じように歓迎できる人間になりたいです
この作品の評価・・・・77点
製作国 : アメリカ
2008年12月20日公開
監督 : クレイグ・ギレスピー
出演 : ライアン・ゴズリング,エミリー・モーティマー,ポール・シュナイダー
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アメリカ中西部の小さな町に暮らすラースは、優しくて純粋な青年で町の人気者だが、ずっと彼女がいないために兄のガス、義姉カリンらは心配していた。そんなある日、ラースが「彼女を紹介する」と兄夫婦のもとにやってくる。しかしラースが連れてきたのは、ビアンカと名づけられた等身大のリアルドールだった。兄夫婦を始め、街の人たちは驚きながらも、ラースを傷つけないようにビアンカを受け入れようとするが…。
『きみに読む物語』『16歳の合衆国』の若き演技派ライアン・ゴズリングが主演を務めた本作は、内気な青年とその周りの人々を温かく描くハートフルドラマ。アカデミー脚本賞にノミネートされた。監督はこれが2作目となるCM作家出身のクレイグ・ギレスビー。“リアルドール”に恋をするという型破り(ある意味スキャンダラス?)な設定のため、製作まで4年の年月を要したという。カナダ・トロントの美しい雪景色の中、現代社会で希薄になった人間関係がひとりの純朴な青年によって再生していくさまを、温かい視線で描いている。ライアン・ゴズリングの卓越した演技力に注目したい一作だ。
過去のトラウマから、とにかくシャイな主人公ラース。兄夫婦からの食事の誘いさえ断り続ける彼でしたが、兄夫婦に「彼女を紹介するよ」と連れてきた女性は、ビアンカというリアルドールでした。最初は、ラースのビアンカに対する愛情と、周囲の呆れた視線が面白かったですが、後半になるにつれて町の人全員がラースを支える姿が感動的でした。ビアンカだけには自分の気持ちを伝えることが出来るラースの気持ちが切なく、ビアンカが周りの人たちから受け入れられるようになると、今度は嫉妬しちゃう気持ちがまた切ない
病院の先生が兄夫婦に言った「彼の世界を受け入れてあげることが大切なのよ」の言葉が印象的でした。世の中には色んな考えの人がいて、そういう人達を差別せずに対等に向かい合わなければいけないんだと思います。内向的なラースを変えたのは人形だけれどもビアンカという1人の人間なんです。それはラースがビアンカにキスをするシーンが物語っているように感じます。「このままじゃダメなんだ」という何かが変わりだして、ビアンカとの別れを決めるのは彼にとっての大きな1歩なんです。
もし自分があの町の住人だったら…同じように歓迎できる人間になりたいです
この作品の評価・・・・77点