股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

サバービコン 仮面を被った街

2019年03月14日 19時50分08秒 | 映画評論サ行
製作年:2017年
製作国:アメリカ
日本公開:2018年5月4日
監督:ジョージ・クルーニー
出演:マット・デイモン,ジュリアン・ムーア,オスカー・アイザック,ノア・ジュープ
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1950年代のアメリカ。郊外の街サバービコンに立つ家で、少年ニッキー(ノア・ジュープ)は会社員の父ガードナー(マット・デイモン)、足の不自由な母ローズ(ジュリアン・ムーア)、彼女の面倒を見る伯母マーガレット(ジュリアン・ムーア)と暮らしていた。彼は、隣家に越してきた黒人一家の息子アンディ(トニー・エスピノサ)と仲良くなる。ある日、家に押し入ってきた強盗たちにクロロホルムをかがされたローズが、この世を去ってしまう。
『ノーカントリー』などのジョエル&イーサン・コーエン兄弟が1980年代から温めていた企画を、ジョージ・クルーニーがメガホンを取って映画化したサスペンス。白人ばかりが生活している街を舞台に、ある家族が思わぬ事態に追い込まれていく姿を映す。『ボーン』シリーズなどのマット・デイモン、『アリスのままで』などのジュリアン・ムーア、『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』などのオスカー・アイザックらが出演。

白人ばかりが住む街を舞台に、ある家族の騒動を描いた本作。ジョエル&イーサン・コーエン兄弟が1980年代から温めていた企画を、ジョージ・クルーニーが映画化したそうで。良い人そうに見える人ほど裏の顔がある。家族同士のトラブルというのは、一つの罪で次々と負の連鎖が生まれていってしまうのだと思いました。アメリカの理想と現実を見させられたような感覚でした。自己中心的な人間たちがルールを決めて実行していく白人主義社会を、時にシリアスに、時にコメディっぽく描いているのはコーエン兄弟らしさが光っていました。
ニッキーを取り巻く環境は異常だった。後半にいくにつれて転落していく人間たちが多い中で、唯一の希望は子供たち。子供たちの純粋な気持ちに救われた感がありました。ストーリーや演出や展開は面白かったけど、深くはないという印象。火サスでありそうな内容(笑)2つの話を同時進行にさせたのもちょっと良くなかったかな。黒人差別というブラックユーモア全開のネタでしたが、それに関しては最後まで解決していなかったのが気になりました。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
コメント
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