股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

運び屋

2019年03月11日 20時03分02秒 | 映画評論ハ行
製作年:2018年
製作国:アメリカ
日本公開:2019年3月8日
監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド,ブラッドリー・クーパー,ローレンス・フィッシュバーン
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90歳のアール・ストーン(クリント・イーストウッド)は、家族を二の次にして仕事一筋に生きてきたが、商売に失敗した果てに自宅を差し押さえられそうになる。そのとき彼は、車で荷物を運ぶだけの仕事を持ち掛けられる。それを引き受け、何の疑いも抱かずに積み荷を受け取っては運搬するアールだったが、荷物の中身は麻薬だった。
「The New York Times Magazine」に掲載された実話をベースにしたヒューマンドラマ。麻薬を運ぶ90歳の男に待ち受ける運命を描く。監督と主演を務めるのは『ミリオンダラー・ベイビー』などのクリント・イーストウッド。イーストウッド監督作『アメリカン・スナイパー』などのブラッドリー・クーパー、『マトリックス』シリーズなどのローレンス・フィッシュバーンらが共演する。

巨匠クリント・イーストウッドが監督・主演を務めたヒューマンドラマ。90歳にして伝説の運び屋の男に待ち受ける運命を描いた実話。クリント・イーストウッド自身も88歳。やはり監督としても俳優としても人気実力を兼ね備えたスターは渋くてカッコ良かったです。実話ということで派手な演出はほとんどありません。しかしジワジワと伝わってくるアール・ストーンという人間の生きざま。家庭をより仕事を優先した男の人生が果たして幸せと言えるのだろうか…。道に迷って彷徨って遠回りをしたとしても最後に大切なことに気付けた人生なら、それは良い人生と言えるのかもしれない。自分が選んだ道は最後まで自分で決着をつける覚悟。お金より大切なものがある…それに気づき自らの過ちを認めることで人は幾つになってもやり直せるのだろう。後半、家族とのやり取りに思わずウルっときました。アールの台詞が何度も心に刺さりました。イーストウッド作品らしい、とても考えさせられる作品でした。アメリカの闇の部分である麻薬、黒人、銃社会。今のアメリカが抱える問題も取り上げられています。それが良い悪いと訴えるわけではなく、現実をありのままに描いているところが、とても好感が持てます。
人は永遠には走れない…その終わりに待っていたものは何なのか、ぜひ劇場で!娘役が本当の娘アリソン・イーストウッドだったことを観終わってから知り、驚きました!でも唯一疑問に感じたのは、警察が黒いトラックという情報を入手している事を知っているにもかかわらず、そのまま黒いトラックで走り続けたのは何故だろう?普通、車変えないかな?

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
コメント
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