股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

わさお

2011年09月23日 00時50分57秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年:2011年
製作国:日本
2011年3月5日公開
監督:錦織良成
出演:薬師丸ひろ子,甲本雅裕,鈴木砂羽,佐野史郎,笹野高史
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東京から走る貨物列車の中から、白く長い毛に覆われた大きな秋田犬が遠くの風景を見つめていた。疲れ果てて足取りも重いが、それでも秋田犬は旅を続けた。背後に白神山地の見える青森県鰺ヶ沢。動物好きの菊谷テツ子が店先で6頭の犬にエサをやっている最中に、その秋田犬は現れた。エサを与えようとしても食べず、犬は1人の少年を見つめる。その少年の名はアキラ。交通事故で入院中の母親を姉と2人で面倒見る一方で、動物好きの彼は、テツ子の動物の世話を手伝っていた。
ブログで大人気のブサかわ犬、わさおが映画デビュー。鯵ヶ沢町の人々との交流をわさお本人が好演している。「ギリギリ」の風貌のわさおに、町の人々もびっくり。しかし、エサに靡くこともなく、まるで1人(1匹)で生きることを選んだかのような悠然とした姿に、人々は次第に魅了されていく。驚くのは、演技トレーニングはもちろん、躾さえされていないわさおが、実力派俳優と堂々と渡り合っている事。自然の中で生きる本物の犬を撮った、奇跡の作品。

動物を題材にした今までたくさんあったのですが、今回は何を言いたいのか分からない作品でしたわさおが主人公だけど、人間側の描き方が薄い!薬師丸ひろ子が主役かと思いきや、そうでもなさそう…。そして出てくる人たちが皆良い人過ぎていて物語に深みが感じられませんでした。わさおと人間との交流がイマイチ伝わってこないんです。病気のお母さんに会うために危ない森に入っていくアキラの神経が分からないし、ナイスタイミングで熊に遭遇なんて不自然過ぎるというか映画によくあるベタな展開。動物は大切だっていう映画なのに熊は殺しちゃうって…う~ん犬が熊を倒すなんてことあるのか!?(笑)青森県の鯵か沢町の壮大な自然を感じられるのは良かったですが映画としては失敗かなぁ~。わさおは実在する犬ですが、捨て犬なので実際はこの映画はフィクションなのだ。ブームのわさおの可愛さだけでお決まりのハッピーエンドの展開じゃ2時間はキツい!

この作品の評価・・・・58点
コメント
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