股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

母なる証明

2010年07月14日 00時08分01秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2009年
製作国 : 韓国
2009年10月31日公開
監督・原案・脚本 : ポン・ジュノ
出演 : キム・ヘジャ,ウォンビン,チン・グ,ユン・ジェムン,チョン・ミソン
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漢方薬店で働く母は、早くに夫を亡くして以来、子供の心を持ったまま純粋無垢に育った一人息子トジュンと静かに暮らしていた。ある日、街で女子高生が惨殺される事件が起こり、トジュンが第一容疑者になってしまう。事件の解決を急ぐ警察は、乏しい物証にも関わらずトジュンを犯人と決めつける。無能な弁護人も頼りにならない中、母は自分の手で真犯人を捜し出し、息子の無実を証明しようとするのだが…。
『殺人の追憶』や『グエムル-漢江の怪物-』などのポン・ジュノ監督待望の新作。凄惨な女子高生殺人事件に巻き込まれ、その容疑者となった息子と、息子の無実を信じて真犯人を追う母の姿を追ったヒューマン・サスペンスだ。母を演じるのは、“韓国の母”と称され国民的人気を誇るベテラン女優キム・ヘジャ。何があっても子供を守りぬく強い信念を体現する、その見事な演技は圧巻だ。息子トジュンを演じるのは、映画出演は5年ぶりとなる人気俳優ウォンビン。兵役後、復帰第1作にふさわしい難役を見事に演じ切っている。そんな新旧実力派の名演を得て、凡百のミステリー映画とは一線を画す、人間の善と悪を露わにした心揺さぶる傑作となった。

最近の韓国映画は下手な日本映画より断然完成度が高いですね。精神障害の息子の無罪を晴らすために1人警察と闘う母。親なら自分の子供を溺愛するなんて当たり前のことだと思う。しかし、過保護すぎるゆえに起きてしまった悲劇は何とも言えない虚しさ残る…。衝撃的なシーンは無いもののジワジワとくるものがあります。「犯人であってほしくない!」と思っていながらも「実はトジュンは犯人なんじゃ!?」と思ってしまう。そしてラストの衝撃…いやぁ驚きました。どこまでも重い作品です

この作品の評価・・・・77点
コメント
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